【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】Q:人を信じられません。
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】03
Q:今回のお悩み ↓
- 人を信じられません。どうしたらいいですか。
A:ナリくんのお答え
僕は「人を信じられない」と思ったことがありません。
人を信じるってなんだろう。
僕自身、「人を信じられない」と思ったことがありません。だからと言って「人を信じられている」と意識したことがないことにも、たった今気づきました。
たぶん僕は、"人は嘘をつかない“世界に住んでいるんだと思うんですよね。でも、事実としてこの世の中には、嘘をつく人もいるんです。それもよくわかっていたりするんですが、「人を信じられない」とは思ってないのです。
「人にだまされたことがないからなんじゃないの?」
と思って振り返ってみると、過去、盛大にだまされて100万円ほど失くしてしまったことがあることに気がつきました(笑)。つまり、忘れてました。100万円って大金ですよね。(笑)。忘れてました。
「余裕で、だまされてた」
でも、そのことが人は信じられないということにはまったく、繋がらないんですよね。なぜでしょうか。楽観的すぎるからなんでしょうかね。
考えてみると、たぶんそれは「だまされたのは、自分のせい」ってことに、ちゃんとできているからだと思うんです。自分の無知や、不注意で、だまされたんだと思っている。わかっている。
世の中に、人をだます人も嘘をつく人もいるのは変えられない事実で、それに抗(あらが)ったところで無駄も無駄。世の中は変えられない。
だから、「すべて自分のせい×だます人はいる」と、この2つが重なったときに、人を信じられるとか信じられないとかの世界ではなく、「そういう人はいる。そして、そういう人に出会ったらさっさと逃げなければいけない。逃げられなかったのは、自分なんだ」という世界になる。
もちろん、逃げられなかったほうが悪いとか、だますよりだまされるほうが悪いとか、そんな話じゃない。「自分のせい」の部分をちゃんと認められているってこと。
だから、最初に「僕は人は嘘をつかない世界に住んでいる」と書きましたが、これは訂正で、僕は「人が嘘をつくことを認めている世界」に住んでるんですよね。認めているから、自分のせいにしている。
「人が信じられない」と思っているのって、実は、「自分のせいにするのが怖い」って言っているんだと思いますよ。
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※来週はナリくんの【エッセイ編】です。どうぞお楽しみに!