眉村ちあきさん ルームメイトのようなラジオパーソナリティに　目標は「徹子さんと対談！」　

――４月から水曜と木曜のパーソナリティを担当しているTOKYO FMの『Roomie Roomie!』は「大きなシェアハウスに住む友達のように」がコンセプトです。

眉村ちあきさん（以下、眉村）：『Roomie Roomie!』（以下、ルミルミ）は、リスナーのみなさんのメッセージを元に仕事や恋愛、お金や身の回りのことなど、誰かと共有したいことを、ルームメイトのように語り合うという番組です。メッセージは番組のファンコミュニティサイトに投稿してもらう形。
最初はどんなコメントが来るんだろうとドキドキしていました。でも、リスナーさんからは優しいコメントばかり。甘やかされて大丈夫なのかなってくらい、恵まれています。ラジオの番組ですが、私もリスナーさんを友達だと思って気軽に話しています。

実は私の将来の夢はシェアハウスを建てることなんです。遠くから私のライブを見に来てくれた人が宿泊できる、ファン専用のシェアハウスを作りたいって３、４年前くらいから言ってきたんですよ。だから、最初に番組のコンセプトを聞いたとき、「なんで知っているの？」って、運命を感じました。

初回から泣いてしまったけれど

――番組でお気に入りのコーナーはありますか。

眉村：　リスナーさんがした失敗やミスを私が代わりに謝る、「ごめんなさい記者会見」というコーナーは、いろんな人がいることを知れて楽しいです。
最初の頃、「旦那のケーキを我慢できずに食べちゃいました」という投稿が来ていて。「そんなかわいいことある？」と思って（笑）。思わず、「そんなの謝らなくていいよ、（私は）謝らない！」って番組内で返しました。失敗やミスに共感することも多いけど、ケーキを食べちゃった人は、心が優しいんだろうな。

――初回の放送では、本番１分前に泣いてしまったと明かしていました。どんなハプニングがあったんですか。

眉村：　「本番30秒前です」って言われたときに、ルミルミの前に放送されている「Skyrocket Company」のパーソナリティのマンボウやしろさんと浜崎美保さんが「がんばれ」ってスタジオに応援しに来てくれたんです。ガラスの向こうの姿が、親が見守ってくれているようで……一気に緊張が解けて涙が出てしまったんです。安心すると人は泣くんですね。

――普段は音楽活動をされています。ラジオとの違いはありますか。

眉村：　全然違います。ラジオはファンではない方も聞いていますし、常に気を使います。
とにかくパニックにならない、はっきり読む、といったことに気を付けています。意識して、敬語も使う。もちろん、投稿によっては「えーソレ、おもしろいね」ってタメ口なんですけれど。
時間も限られているので10分延長、なんてこともできない。自分が育ってきたライブハウスとは勝手も違いますね。

SNSでは伝わりきらないことに気づいた

――眉村さんは声で伝えることの意味については？

眉村：　自分で１時間の配信をしていたこともあったんですよ。ライブ配信ができる「ツイキャス」に、声だけで配信できる設定があって。ジングルを自分で作ったり、お便りやリクエスト曲を募集したり。

コロナが始まってからなので、2年前くらいかな。観客を集めたライブができなくなったので、ファンとのコミュニケーションを取りたかったのですが、SNS上の文字だと言葉のニュアンスが伝わりきらないところがあって。「うるさいなぁ（笑）」という気持ちで書き込んだのが、本気でファンに「うるさい」と伝わってしまって。それで「やっぱり自分の気持ちは声で伝えよう」とそのとき思ったんです。

――これから、ルミルミをどんな番組にしていきたいですか。

眉村：　私の強みは人をハッピーな気持ちにできるところだと思っています。番組を聞いて「なんか元気になったかも」とリスナーさんに思ってもらえるようになりたいです。TOKYO FＭを聞いている人全員にルミルミを好きになってもらって、日本で一番リスナーが多い番組にもしたい。

――誰をゲストに呼びたいですか？

眉村：　“roomie”の意味はルームメイト。「部屋」と言えば黒柳徹子さん。実は憧れなんです。おもしろくてキュートで、ずっと子ども心がある徹子さんのような大人になりたい。いつかルミルミで対談してみたいな。
だから、徹子さんが来るまでに「ルミルミに呼ばれた！」と、喜んでもらえるような、誰もが知っている番組に育てたいです。