眉村ちあきさん 「出会い方を選んでる場合じゃない!」好きピに飛び込む女性がカッコイイ

TOKYO FMのラジオ番組『Roomie Roomie!』の水曜と木曜(ともに夜8時~8時55分)のパーソナリティを務めているミュージシャン眉村ちあきさん。以前“即興ソング”で一時注目を集めましたが、実は葛藤があったそう。当時の思いやコロナを迎えての変化、最近流行りのマッチングアプリについてもお話を聞きました。
眉村ちあきさん ルームメイトのようなラジオパーソナリティに 目標は「徹子さんと対談!」 

即興だけでなく、オリジナルソングも聴いてほしい

――眉村さんといえば、「ゴッドタン」(テレ東系)で、芸能人の悩みを聞いた後にすぐにギターで弾き語りを披露する即興ソングで、話題になりました。

眉村ちあきさん(以下、眉村):あのとき、バラエティ番組は慣れていなくて緊張していたんです。本業のライブのようにテレビでも即興したら、反響が大きくて驚きました。得意とは思っていなかったので、ほめてもらえ、自分を知ってもらえるようになって嬉しかったです。番組がきっかけで私の曲を聴いてもらえますしね。

その反面、私に対して即興ソングのオファーが相次いだことが、なんだか悔しかったです。「私はちゃんとオリジナル曲もあるし、いい曲いっぱいつくっているのに」って。その時期は、即興イヤイヤ期でした。

だから、「眉村ちあきの即興ソング」だけを求める仕事は断りました。そして“即興”ではなく、ミュージックビデオを流してくれたり、オリジナルを歌わせてくれたりする、お仕事をするようにしたんです。

 ――断るのは勇気がいることでは?

眉村:私の音楽はいいから「断っても大丈夫」と思っていました。私は自分を天才だと信じているから絶対に売れる!これは時間の問題です(笑)。

コロナで意識が他人に向いた

――眉村さんの楽曲は曲名も興味深いし、幅が広い印象です。

眉村: 一つの言葉から妄想が膨らんで、「こんなストーリーが浮かんだ」という所から始まることもあるし、「なぁにつくろうかな」とポロリンってピアノを触ったら、その続きが生まれて......なんてこともあります。一つが決まって、その周りを作っていく感じかな。続きは勝手に出てくるので、即興ソングが得意なのかもしれないですね。

――2作目のアルバムの発売はコロナ下。作品に変化は表れましたか。

眉村: ライブをするのが当たり前だったときは、会場で盛り上がる曲を考えて作っていたんですよ。例えばアップテンポの曲を作りたかったら、ジャンプに合わせたBPM(テンポ)で作っていた。でも、コロナで曲がライブのためだけじゃなくなった。それは大きな変化で、家で聞くのが気持ちいい曲作りに方向転換したんです。

 ――内面は?

眉村: ライブが無くなり、疲れないので、全然寝られなくなったときがありました。友人とも夜中に「泣きそう」「わかるよ」なんてやりとりをすることも……。そんな時には安心して眠れるような曲を作りたいなって思っていました。

おうち時間では自分のために料理して。意識が自分に向かっていき、「自分のことを大切にするってこういうことかなぁ」って気づいたことから生まれた曲もあります。この数年は、自分の経験を通して、「こういう人が他にもいるのかも」と考えることが増えましたね。

アプリから始まる恋もアリ。結局は人と人!

――ラジオで「マッチングアプリを利用した」と話していました。

眉村: はい、でも登録した翌日にパスワードを忘れてしまって(笑)。一回しかアプリを見てないんですよ。

友達も当たり前のように使っていて、「昨日マッチングアプリで出会った人とデートしてきた」って私に話すから。だから、私もラジオで話してみました。その生放送の後、「マッチングアプリを利用したと、言って大丈夫?」って心配されたけど、普通のことなので「え、何が?」って感じでしたね。

――アプリでの出会いも眉村さんにとってはアリ?

眉村: 私、「それな!」って思った街頭広告があって。渋谷で「どこかにいい人いないかなーって、一生言ってな。」っていうコピーを見かけたんです。「うーわ、すご!」って、刺さりましたね。それはマッチングアプリの広告ですよ。その3日後、SNSを見たら大バズしてて。みんな共感していたんですね。

こんなご時世でもあるし、出会い方を選んでいる場合じゃなくないですか。結局は人と人。どこで出会っても、自分次第でどうにでもなるって思います。出会った男性との運命も信じるし、友達になってもいいと思う。まぁ、パスワードを忘れた私は、ログインできないんですけど(笑)。

周りの目を気にするなら、あえて踏み出してみよう

――telling,読者の中には「やりたいことはあるけれど、周りの目を気にして踏み出せない」という人もいます。

眉村: やってから考えるっていうのが私のモットー。結果は、やった人にしか分からないじゃないですか。いつかやるなら、今やる。だって今が一番若くて体力があるから。だから早くチャレンジするのが、いいと思う。

一歩踏み出すときに周りの目が気になる? 私は、“周りの目が気になるからやめる”というのは“埋もれると同じだと思う。例えば好きピがいて、「その人によく思われたいから、おとなしくしている」という女性は多いと思う。でも飛び込んだり、冒険したりしている女性のほうが実際はモテるんじゃないかな。カッコイイと思いますもん。

周りの目を気にするんだったら逆に、踏み出さないより踏み出してみたらいい。やってから、思ったのと違えば、パッとやめればいいんです。

――眉村さんは自分のやりたいことに素直ですね。

眉村: だからいっぱいケガもする。けど失敗したら失敗した人の気持ちが分かるじゃないですか。辛いときは「最悪!」ってなるけれど、その度に後輩や周りの人に優しくなれる気がする。だから、ケガしたら「傷つく人の気持ちが分かってひとつラッキーだった」って思うようにしています。

人間って感情が無限にありますよね。「嬉しい」、「悲しい」、だけでなくて例えば「嬉しいけど悲しい」とか……。複雑オブ複雑だから感情を全部知りたいんです、私。でもポケモンの数より多いから、どれだけいろんなことに挑戦しても知らない感情って絶対にあるんだろうな。

それでも、なるべく多くを知ることができる生き方をしていきたいな、私は。

眉村ちあきさん ルームメイトのようなラジオパーソナリティに 目標は「徹子さんと対談!」 

●眉村ちあき(まゆむら・ちあき)さんのプロフィール

自分で作詞作曲編曲トラックメイクを行う弾き語りトラックメイカーアイドル。自身のマネージメントを手がける株式会社「会社じゃないもん」の社長。
2019年にメジャー1stアルバム『めじゃめじゃもんじゃ』、222月に新作『ima』をリリースした。直近では、ももいろクローバーZ6枚目アルバム『祝典』で、提供曲「手紙」を手がけた。

『Roomie! Roomie!』

■放送日時:月曜〜木曜 20:0020:55 (眉村ちあきさんは水曜と木曜のメインパーソナリティ)
■放送局:TOKYO FM
■番組twitter:@roomietfm

2014年朝日新聞社入社、22年春からtelling,編集部員。 野菜、果物の曲線や色みに関心があります。憧れは桑田佳祐・原由子さん夫妻。
1983年生まれ。出版社勤務を経て、2008年 フリーランスフォトグラファーに。「温度が伝わる写真」を目指し、主に雑誌・書籍・web媒体での撮影を行う。