森川葵さん、久々の学園ドラマ出演「最後の青春!みたいな感じでやっています」

俳優の森川葵さんは現在、“脱ヤンキー”ドラマ「ナンバMG5」(フジ系・水曜夜10時)に出演しています。間宮翔太朗さんが演じる主役のヤンキー・難破剛が「普通の高校生になりたい」と家族に内緒で入学した高校で、剛のクラスメートで同じ美術部に所属するヒロイン・藤田深雪を演じています。森川さんにドラマの見どころなどについてお話を聞きました。
森川葵さん、「考え込むのはよくない。大体“やらない”という結論になるので」

演じる深雪、清楚なヒロインだけではない面も

――現場の雰囲気はいかがですか。

森川葵さん(以下、森川): ヤンキー役を演じるキャストのテンションが高かったり、学園モノやコメディーの側面があったりする中で、色んな不思議な要素があるな、と感じながら日々過ごしています。

私が演じる深雪は、一見、普通にかわいい“ザ・ヒロイン”なのですが、話が進むにつれ、清楚なヒロインだけではない面も見えてきます。そのギャップが面白いと感じますね。私は演じながら深雪をつくっている感じ。ただ、撮影の中でキャラクターが捉えやすいシーンもあり、プロデューサーさんから「深雪のキャラクターが、固まったね」とも言われました。

――森川さんと深雪の共通点と相違点を教えてください。

森川: ポテチ(ポテトチップス)が好きなところは似ていますね。しかもポテチは袋の最後まで食べちゃう、がさつなところが共通点。それに踏み込んでいかない方がいい場面で、つい足を踏み入れてしまうところも似ています。結局、全部似ているのかもしれない。

ヤンキーは話すと優しいイメージ

――間宮さん演じる剛は“脱ヤンキー”を決意するものの、次々と事件に巻き込まれてしまいます。この物語に欠かせないヤンキーについて、森川さんはどのように感じていますか。

森川: 今の時代のヤンキーは、格好こそ普通だけど、依然として胸に秘めた熱い思いがあったり、仲間意識が強かったりする。

見た目は怖いですが、話すとめちゃくちゃ優しいというイメージが私にはあります。

――この撮影中にしたいことはありますか。

森川: みんなで、とっぷく(特攻服)を着たい。今後は機会が無いと思うので、みんなでそろってとっぷくを着て写真を撮る。すごくよい記念になると思います。私はピンクを着て、入れる文字は「波瀾万丈」。この四文字熟語を今、ふと思いつきました。愛猫の刺繡とかも入れたいですね。

 

アットホームな空気の大家族みたいな現場

――「踊る大捜査線」などの演出で知られる本広克行さんが、「ナンバMG5」の監督です。

森川: 本広監督からは「森川さんは、女性のファンが多いと思うけど、今回は男性にも好きになってもらえるようなヒロインにしたい」といったことを衣装合わせの時に言われたので、まずは清楚な“ザ・ヒロイン”と見られるように意識。そこから、ほかのおちゃめな部分が際立ってくると思います。

本広監督はダメなときに何がダメなのかを、教えてくれないので、剛との初めのシーンでは何回も何回も撮り直しました。「いろいろ混ぜてほしい」とは言われていたので、真顔になったり、ニコッとしたりと色々考えながらやったら、ようやくオッケーをいただけました。

――そもそも本広監督には、どういった印象を持っていましたか。

森川: すごい作品をたくさん撮られているので、厳しい方をイメージしていました。ただ現場でお会いしてみると、すごく温かさがある。カメラマンさんなどのスタッフの方も「踊る大捜査線」から一緒にやられている“本広チーム”。だからアットホームな空気が漂い、本広監督がお父さんの大家族みたいな現場です。

――同級生役を演じる富田望生さんや主演の間宮祥太朗さんとは撮影中、どんなお話をしていますか?

森川: 富田さんとは初共演だったのですが、すごく話しやすくてイメージ通りの、かわいくて優しい女優さん。現場でおいしい食べ物について話したりなどして、楽しんでいます。

 間宮さんは昔からの知り合いなのですが、ふとした瞬間にすごく頼りになります。たとえば現場で台本の流れで動いてみたら“変”だったときに、いち早く気づいてくれて、相談をしてくれる。間宮さんの“気づきや頭の回転の速さ”に、今後の撮影でも付いていきたいですね。

 

 “ギャル”だった高校時代、一時期はマネジャーも

――今回のドラマは深雪や剛が通う白百合高校での出来事を軸とした青春群像劇です。ご自身の高校生活はいかがでしたか?

森川: 私は高校デビューでミニスカートにルーズソックス姿の“ギャル”でしたね。

――実際の年齢より約10歳若い役ですが、何か特別なことをしていますか?

森川: スキンケアをしたり、膝をクリームでケアしたりということはしています。それに声のトーンも上げないといけないので、話し方も意識しています。

――久々の学園ドラマへの出演です。制服はいかがですか。

森川: 衣装合わせのときに「本当に着るの?」という感じだったのですが、おそらく今回が最後。写真をたくさん撮ってSNSに載せたら、「いい思い出になるかな」と次第に思えるようになりました。最後の青春!みたいな感じでやっています。

――最後にドラマの見どころを教えてください。

森川: ヤンキー一家に育った剛が、家族からの熱い期待を背負いながら、自分が本当にやりたいことを叶えていくところですね。

最近、学園モノのドラマは少なくなっているので今の学生の方にも見て欲しいです。今では目にする機会が減った昔のヤンキーが出てくるので、「こういう時代があったなぁ」と懐かしんで見てもらっても楽しいと思いますよ。

森川葵さん、「考え込むのはよくない。大体“やらない”という結論になるので」

森川葵(もりかわ・あおい)さんのプロフィール

1995年、愛知県生まれ。2010年、ファッション誌「Seventeen」の専属モデルオーディションでグランプリに選ばれ、デビュー。現在は俳優として映画やドラマで活躍。「それって!?実際どうなの課」(中京テレビ・日本テレビ系)や「太田光のつぶやき英語」(Eテレ)にもレギュラー出演している。

ヘア&メーク:石川奈緒記 
スタイリスト:平田雅子
衣装:ワンピース¥82,500/ADELLY(オフィス サプライズ)
リング¥41,800/SIRI SIRI
イヤカフ/スタイリスト私物

ドラマ『ナンバMG5』

413日(水)開始 毎週水曜夜10時放送

■出演:間宮祥太朗、神尾楓珠、森川葵、森本慎太郎(SixTONES)、富田望生、原菜乃華、加藤諒、満島真之介、鈴木紗理奈、宇梶剛士ほか

■原作:『ナンバMG5』『ナンバデッドエンド』小沢としお(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)

■脚本:金沢達也

■プロデュース:栗原彩乃、古郡真也

■演出:本広克行

ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。

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