Ruru Ruriko ピンク

フェミニズムに出会い、モヤモヤが晴れた日[Ruru Ruriko ピンク79]

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。ロンドンでフェミニズムに出会い、子供の頃から感じていたモヤモヤが少しづつ晴れていったのを実感したというRurikoさん。そこから新たな問題意識が芽生え、改めて一歩を踏み出そうとしています。この連載は今回が最終回。最後に読者へ伝えたいメッセージをお届けします。
子どもがほしくないってワガママなこと?[Ruru Ruriko ピンク78]

声を挙げること、最初は怖かった……

私がフェミニズムに出会ったのはイギリスで大学生をしていた8年ほど前。

美大に通っていた私がたまたま授業で研究課題として選んだアーティストがフェミニストでした。彼女に関することを調べていると共感することがとても多く、やがて彼女がフェミニストだと知り、私自身もフェミニストだと気付きました。

 

そこからは、フェミニズムを勉強すればするほど、どんどん子供の頃から感じていたモヤモヤが晴れていくようでした。多くの本を読み、映画を見て、人と話し、「自分だけじゃないんだ。私が感じていたことは間違っていなかったんだ。我慢しなくていいんだ。」とエンパワーメントされていくのが分かりました。

 

この連載をはじめ私個人のSNSで、これまでたくさんフェミニズムについて発信してきました。多くのポジティブなフィードバックをもらえたこともとてもうれしかったですし、フェミニズムがきっかけで、それまでより多くの人とつながり、対話する機会も生まれました。

 

声を挙げることは最初少し怖いかもしれないけれど、私は声を上げてよかったなと思っています。(もちろん強制はしません)

 

フェミニズムに出会わなかったら、私はその他多くの社会問題のことも知らないまま、ただ「難しそう……」と見過ごしてしまっていたかもしれません。もちろん知ることで自分のメンタルが落ちてしまうような辛い事実も正直言って多かったです。それでも物事を知らないと始まらないし、もっと周知されなければいけない問題がたくさんあると思うのです。

社会人になってからも勉強したいことはいっぱいあるけれど、時間が足りない!今は仕事のかたわら、散歩中にポッドキャストを聞いたり、電車の中で本を読んだりして自分なりのペースで日々勉強しています。

多くの事柄は一つだけの問題でなく、その他の複数の事柄とつながっています(例えばファッションは環境や人権、経済の問題と深くつながっています)。最近の私は特に環境と経済が気になって少しづつ勉強中です。自分の中でまだまだオープンにSNSなどで話すほど自分の意見は確立していないのですが、論文を書いたり、友人やパートナーと話したりしています。

この連載が誰かにとって、自信や気づきのきっかけになってくれていたらとても嬉しいです。
今まで読んでくれたみなさん、連載の機会をくれたtelling,編集部のみなさん、ありがとうございました。

最後に私が最近リピートして聞いてるこちらの曲で終わりたいと思います。
またね!

子どもがほしくないってワガママなこと?[Ruru Ruriko ピンク78]
18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。