Ruru Ruriko ピンク 71

フェミニストでない親やパートナーと話す方法[Ruru Ruriko ピンク71]

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。親戚から「彼氏/彼女できた?」と聞かれたら、どう返事をしますか?今回はフェミニストではない親やパートナー、親戚とどう話し合っていくか、Rurikoさんが考えました。

●Ruru Ruriko ピンク 71

大切な人だからこそ、わかってほしい

フェミニズムを勉強しはじめてもう数年が経ちます。
類は友を呼ぶという通り、私の周りの友達は考えが似ている人が多いと感じます。積極的にフェミニストを名乗ったりしていなくても、社会問題全体に興味を持ち考えているし、お酒を片手に夜な夜な話し合うことも、カジュアルに音楽や映画の話と同じようにメッセージで話すことも少なくありません。

ある程度大人になると、友達と思想が違っても激しい喧嘩になることは少なく(もちろん関係性や話題によりますが)最終的には他人は他人だと割り切れたり、お互いにそこまで強くは言わなくなります。

しかしこれが家族やパートナーだとなかなかそうもいかないもの。
親しいからこそお互い強く言ってしまうし、大切な人だからこそ自分の意見を聞いてほしいし、わかってほしいと思ってしまいます。

言葉や知識が自分を守り強くしてくれる

子どもの頃、よく母から体型について言われていました。
「もうちょっと痩せたほうがいい・太ったんじゃない?・その服だとお腹が目立つよ」
親からこのような言葉をかけらけたことがある人は多いのではないでしょうか?
他にも「そのメイクは似合ってない・そんな短いスカートで痴漢されても仕方ない」などの言葉も覚えています。 

当時の私はそれらの言葉に傷ついていたし、怒りも覚えていましたが言い返す言葉がありませんでした。大学生になり、親でもそのような言葉は言うべきでないし、痴漢に関しても被害者批判につながると言うことを学びました。

『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』(イ・ミンギョン著/タバブックス)は日本でも話題になりましたが、言葉や知識は自分を守り強くしてくれますし、他人に働きかけることもできるようになります。

言葉を持った私はそれから数年にわたり、母がそう言った発言をする度に「やめてほしい」とハッキリ伝えてきました。その結果、今では母も私が買ったフェミニズム本を読んだり、性被害問題などについて一緒に話し合うこともできるようになりました。

私のパートナーは男性ですが、男性に説明するのは難しい、全然わかってくれない!と思うこともあります。話し合いながら泣いたことは今まで何度も……。どうやったら分かってくれるのだろう、もっと興味を持ってくれるのだろうと何度も思いましたが、あるフェミニストの「そんなに簡単に変わるわけない、変わってるんだったらとっくに男女平等になっている」という言葉を思い出し、日々彼と話し合いをしています。

私にも変わらなければいけない部分や知らないことは多くあります。なので、パートナーと一緒に勉強していけたらいいなと思っています。(もし、相手が全然聞く耳を持たないようならもう割り切ってしまったり、関係を切るのも手です)

私のパートナーはフェミニズムに関する映画などを1人で積極的には観ないけれど私と一緒にだったら観る気があるようなので、これからはドンドン観る予定です!

相手にわかってもらうために

相手に分かってほしければ地道に話し合い、伝え続けるしかありません。
しかし、たくさんの人といちいち話し合ってはいられませんし、心も体力も持ちません。だからこそ、この人とは話し合いたいと決めた相手だけと話して、他の人は割り切るように心がけています。

例えば、親戚や近所の人から「いつ結婚するの?・彼氏/彼女はいないの?」なんて言われるのが本当に面倒くさくて親戚の集まりを避けている人もいますよね。
私は海外に住んでいるので、親戚の集まりに参加することはないのですが、参加する時は心の準備をしていきます。今まではそのような質問があれば笑って流していましたが、ハッキリと自分の考えを言ってみるのもいいかもしれないですね。(次に機会があれば頑張ります!)

頑張って意見を伝えても聞いてもらえないと辛いですが、今はネットがあるので世界中のフェミニストと繋がるのはそんなに難しいことではありません。

SNSでフェミニストをフォローしてみたり、イベントや読書会に参加してみるのもいいですね。興味あるフェミニストと繋がることで、お互いにエンパワーメントできると私は思っています。

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。