【2021年前半の全体運・特別編】春分の日は運気の変わり目。今年1年が変化を起こす重要な年に(オフェリア・麗)

新型コロナウイルス感染が収まる気配はありませんが、今年も3月20日「春分の日」を迎えました。春分の日は西洋占星術では1年の始まりとされています。そこで今回も、女性誌「anan」の占い特集でもおなじみのG・ダビデ研究所、オフェリア・麗先生に今年の春分図から見えてくる2021年の運勢をうかがいました。

2021年の「春分図」の印象は?

telling,読者のみなさん、こんにちは。G・ダビデ研究所のオフェリア・麗です。

今年も新型コロナウイルスの脅威におびえながら、春分の日を迎えることになりました。西洋占星術では、春分の日は1年の始まりとされています。この日の星の配置図を「春分図」といい、それが今年1年の運勢を象徴していると考えるのです。つまり、春分の日は運気の流れの大きな変わり目。

昨年の春分図同様、今年も私の見る限りでは、よい印象を受けました。確かに気になる星の配置もありますが、それ以上によい面が強く出ている配置なので、そこまで悪い方向には行かないのではと思っています。

東京オリンピック開催を推し進める星の配置 

具体的に言うと、前回の2021年前半の全体運でもお話しましたが、「祝祭の部屋」である5ハウスに、木星と土星が位置しているので、東京オリンピック・パラリンピックは開催する方向で押し進めるだろうと読み取れます。かつ、アスリートに代表される「肉体的能力」を表す火星と土星の配置が絡んでいるため、スポーツをすることによって、健全な世界に立て直していく風潮がもっと強まるかと。

また、火星と月が「外国」を表す9ハウスに位置しています。要するに、海外からスポーツ社会の立て直しが進んでいくということ。実際に、ワクチンが浸透し始めているので、世の中全体の流れとして、海外との交流も早い段階で復活に向かうのではないでしょうか。

新型コロナはいつ収束するのか

とはいえ、手放しでは喜べないのが今の日本。木星とよい角度を取っている月ですが、実は「健康」を表す6ハウスに位置する海王星と凶角を取っています。つまり、感染状況は月に左右されている可能性が高いということ。月は「一般大衆」を表す星。要するに、一人ひとりの自覚にかかっている部分が大きいのです。

6ハウスに海王星があるので、健康をバックアップするシステムが機能しないとコロナ収束を迎えることはできません。一方で、海王星は冥王星といい角度を取っており、金星もそれをバックアップしていますから、献身的なサポートに大きな感謝が寄せられたり、善意の寄付や支援の輪がみるみる広がったり…、何かしら感動的な出来事を機に、医療体制の改善・拡充に向けて画期的な動きが期待できるでしょう。

収束に向けて、ワクチンもひとつの方法ではあるけれど、薬を意味する水星は天王星といい角度を取りながらも、火星とはバッドな配置。つまり、予想以上の効果を発揮する可能性がある反面、肉体への負担やダメージが大きく、商取引に絡むトラブルも起きやすいという側面は頭に置いておくべきかもしれません。

風の時代は、手を取り合い連携することが大切

明るい側面に関して、もうひとつ。今、幸運の木星が水瓶座に位置しています。水瓶座は博愛と連帯の星座と言われます。ただ、それは決して社交的な結びつきや情による関係ではなく、互いの自由と平等の上に成り立った【個】の集合体。そのベースにあるのは、あくまでも「インディビジュアルな社会観」です。個人の権利、個としての尊厳、個々の生活信条、主義主張など、厳密には価値観や考えが各人各様違っていても、相互の人格を認め、共通の目標に向けて協力し合う。そのように、より多くの人とつながる中で、今までにない気づきが得られ、社会の一員としての自覚も高まっていきます。時に個の限界にぶつかることもあるでしょう。

だからこそ、一人ではできないことを連帯して実現していくことに、意義があります。最近、よく言われる「風の時代」は、その意味を取り違えてはいけません。ただ自由なだけでなく、みんなで手を繋いで進んでいくことが重要なのです。

このコロナ禍で、世界に目を向けた人も多いでしょう。もしかしたら、日本の連帯への意識が世界に比べて遅れていることに気づいたかもしれません。例えば、女性蔑視発言が問題になりましたが、日本と世界のとらえ方はかけ離れていましたよね。そこで初めて、女性が会長に就任し、女性理事の割合も増えました。とはいえ、無理に数を合わせて男女共同参画を進めればいいという問題ではないですよね。

個々の能力、個々の評価がきちんとなされていることが前提条件です。日本ではよく「女性活躍」という言葉が出てきますが、それ自体世界からの遅れを象徴していると思いませんか?

女性たちにとっては、もうしばらくは不平等で、不自由なつらい環境が続くかもしれません。でも、そういう環境にいるからこそ、見えてくるものもたくさんあります。

まさに日本が本当に変われるかどうかも、この1年にかかっています。小さなことでもいいので、私たちがこれからの日本を変えるんだという強い気持ちを持ち、手を携えて進んでいきましょう。

災害への備えをいま一度

あとひとつ……。東日本大震災から10年の月日が経ちました。いまだ復興にはほど遠い状況にあり、2月の地震でさらに被害に遭った方もいらっしゃると思います。

私たちは災害の多い日本に住んでいる限り、大きな地震や水害、土砂災害、噴火などがいつ起きても不思議ではないことを忘れてはいけません。今年の春分図のなかにも、「大地のアンバランスさ」、「エネルギーの波長」を表す土星と天王星が凶角を取っています。念のため、防災用品、備蓄品など、もう一度確認しておくに越したことはありません。

G・タビデ研究所主宰。 魚座・B型特有の深い直感に導かれて占星術と巡り合い、故G・ダビデ師の下、その奥義を窮める。鋭いインスピレーションに満ちたホロスコープ解釈とアドバイスは、抜群の的中率を誇り、占い界の第一人者として圧倒的な支持を得ている。雑誌の連載や特集は数知れず、わけても「一番当たる!」と定評のある「an・an」(マガジンハウス)の半期に一度の『恋と運命』号の巻頭占いは、35年の長きにわたり不動の座を誇っている。