第164回芥川賞に宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」

第164回芥川賞・直木賞の選考会が20日、開かれ、芥川賞に宇佐見りんさん(21)の『推し、燃ゆ』が選ばれました。 宇佐見さんの筆致がほとばしる、『かか』の書評コラムはこちらです。

宇佐見さんは現在、大学2年生。21歳8カ月での受賞は03年下期に受賞した綿矢りささん(当時19歳11カ月)、金原ひとみさん(当時20歳5カ月)に次ぐ史上3番目の若さです。
1999年に静岡県沼津市で生まれた宇佐見さんは、2019年、母娘の愛憎を描いた『かか』で第56回文藝賞を受け、大学1年で作家デビュー。同作で昨年、三島由紀夫賞を史上最年少で受賞し、話題になりました。『推し、燃ゆ』は宇佐見さんの2作目です。
telling,で「本という贅沢。」を連載している書籍ライターの佐藤友美(さとゆみ)さんが、以下のようにコメントを寄せました。

芥川賞を受賞された宇佐見りんさん、おめでとうございます。
思えば、第56回文藝賞はすごかったよなあと、思うんです。
『かか』(のちに芥川賞受賞の宇佐見りんさん、当時20歳)と『改良』(のちに芥川受賞の遠野遥さん、当時28歳)と。