一番嫌いな"走る"を続ける松井玲奈さん 同世代には「自分を一番大事にしてあげてほしい」

女優のみならず、小説家としても活躍する松井玲奈さん(29)。FODオリジナルドラマ『30禁 それは30歳未満お断りの恋。』(1月11日からフジテレビでも放送開始・毎週月曜24時25分)で、9歳年下の佐藤真雪と恋に落ちる30歳の主人公・森山志乃を演じています。その松井さんに出演しての気づきや、同年代の女性へのアドバイスなどを聞きました。

コロナ禍でも芝居自体は変わらなかった

――「30禁」は漫画が原作です。ご自身で小説も書かれますが、どのように感じましたか。

松井: すごく楽しく読んで普通に漫画のファンになりました。「テンポがすごくいいな」というのは作品全体の印象で、それは漫画でもドラマでも感じます。本当に必要なシーンが、どんどん広がっていく――。ある意味の潔さというか、見せたいところをどんどんつないで、物語を展開させていくところは、勉強になるなと思いました。

――志乃は住宅メーカーの広報課長です。広報という仕事についてはいかがでしたか。

松井: ドラマの中でCMのキャラクターを誰にするかについての会議のシーンがありました。たくさんの雑誌がおいてある中で、「フレッシュな人がいい」や「大人の女性がいい」、「若過ぎる」といったやりとりがあって…。私たちもこんな風にキャスティングされているんだな、と感じました。リアルだったので、少しドキドキしましたね。

広報の方にはこれまで、取材の現場でお世話になってきました。その広報の方々が、作品や仕事に対しての愛情を抱えて私に接してくださってきたんだな、ということもドラマを通じて感じました。

――コロナ禍での撮影でした。

松井: 撮影が一時中断しちゃって、ひとつの話の中でも、事前に撮ったところと再開してからの部分があるなど、時期が離れちゃったところもありました。それでも、ちゃんとコロナ対策をしながら、違和感がなく絵として成立するように、監督やスタッフさんが考えてくださったので、すごくありがたかった。お芝居自体はいつもと全く変わらない感覚でやれましたね。

走ることで”頭の中が空っぽになっていく感じ”

――ご自身で決めていることはありますか。

松井: 「やりたくないことをやらないのが1番」と、言いかけたのですが、少し違うな(笑)。というのも私自身が今、一番嫌いな”走る”ということをずっとしているんですよね。あえて嫌いなことにぶつかるという新しい試み。基本的には毎日、走っています。距離としては本当に短くて、3キロもいかないくらい。5分走って5分歩いてを2セットしています。

走るのは、嫌いなことをあえてするという意味のほかに、精神を鍛える意味もあります。ただ、走っている時間は、本当に色んなことが通り過ぎていくんですよね。身の回りに起きた嫌なことが思い浮かんでも、別の感情で打ち消されていく感覚があります。頭の中が空っぽになっていくような感じです。
肉体的にも効果が出てきているから、続けようと思っていますし、「嫌なことを今日もちゃんとできた」と自分をほめられるので、自己肯定感も上げられています。

自分の将来や恋愛について悩み、心が揺れる!

――同世代の女性には「やりたいことが見つからない」「やりたいことはあるけど踏み出せない」という人も多い印象です。

松井: 私自身は、やりたいことに向かって突っ走ってきたタイプなので、寄り添えるようなことが思いつかなくて申し訳ないです。それに人によって状況が違うので難しいですね。ただ、どんな環境にいても「自分を一番大事にしてあげてほしい」とは思います。他の人に迷惑がかかってしまうから、自分を犠牲にしすぎるのはよくない。その優しさは自分を苦しめていると思います。

――改めて「30禁」の見どころをお願いします。

松井: すべての女性に本当に見てほしい。一人の女性が自分の将来や恋愛について悩み、心が揺れるというところが、このストーリーの肝。演じている私自身も、表情豊かで色んな面を見せてくれる9歳下の真雪くんが、とても魅力的だと思っています。かわいかったり、突然キュンとさせてくれたりするシーンが、お話の中にたくさん盛り込まれています。
女性のみなさんが、真雪くんで癒されてくれるだけで私は嬉しいですね。

物語は二転三転するので、もちろん男性にも純粋に楽しんでいただけると思いますよ(笑)。

●松井玲奈さんのプロフィール
1991年生まれ。愛知県出身。2008年デビュー。現在NHK連続テレビ小説「エール」にもレギュラー出演中。作家としても「小説すばる」「an・an」に執筆作品を連載中。

ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。
カメラマン。1981年新潟生まれ。大学で社会学を学んだのち、写真の道へ。出版社の写真部勤務を経て2009年からフリーランス活動開始。

Pick Up

ピックアップ