憧れの世界で“好きなお天気キャスター連覇”の阿部華也子さん 伝え始めて実感した「天気を伝える責任」
「好きなお天気キャスター」1位に2年連続で選んでいただいたことには、本当にびっくりしました。うれしいのはもちろんですけど、びっくりが大きかったです。大分に住む家族にすぐ報告したのですが、母が一番驚いていました。祖母には泣きながら喜んでもらえて…それがうれしかったですね。
ちなみに昨年1位に選んでいただいた時は、会社の廊下で絶叫しちゃいました。想像もしてなかったので、叫ぶくらいにうれしかった。だから、まさか今年も1位とはびっくりしました。
なぜ選んでいただけたんでしょうね。そもそも私、すごく普通なのかなって思うんですよ。けっこうボーッとしているタイプだし(笑)。自己分析はそんな感じなんですけど、実際はどう見えているんでしょう?
これはある意味よくないことかもしれないんですけど、私って「めちゃくちゃ頑張ろう」という感じではなくて。落ち着いて情報をお伝えできている気がするので、そういうところに親しみを持っていただいているなら嬉しいです。
お天気キャスターになって5年目。振り返れば小さなころから、芸能の世界に憧れがありました。保育園の時に埋めたタイムカプセルを中学生のときに掘り起こしたんです。そこには「モーニング娘。に入りたい」って書いてありました。テレビの世界が輝いて見えていたんでしょうね。
“ユルユル”な感じな私。メリハリをつけたい!
中学、高校生になると「アナウンサーやキャスターになりたい!」と夢見るようになりました。地元ではアイドル活動もさせていただき、「いつかは東京で、きらびやかな仕事に就けたら」と思ってもいました。アナウンサーってみんなすごく賢そうだし、やわらかいときはやわらかく、しっかり伝えるときはしっかりというメリハリがかっこいいなぁと。それこそ、「めざまし」メインキャスターの永島優美アナのような方が理想です。
自分にメリハリがあるかと言うと、ちょっと実際にできているかわからないですね。私はこういう、なんか“ユルユル”な感じなので(笑)。いつかはそういう風になれたらなあ、と思います。
芸能界入りは、バイト先での一言がきっかけ
上京したのは18歳の時でした。両親が「大学に行くなら東京に」と一人っ子なのに後押ししてくれて、早稲田大学に入学しました。
そして2016年、大学2年生の時にお天気キャスターに就任しました。
きっかけは、バイト先の店長さんから事務所を紹介していただいたこと。店長さんに「将来は何をしたいの?」と聞かれて、「私はアナウンサーになりたいです」って言ったんですよ。よくそんなこと言えたなぁと今は思います(笑)。
でもほんと、漠然と「なれたらいいな」って思って言った記憶があります。
伝え始めて責任の重さを痛感
お天気キャスターになる前は正直、天気に特別な興味があったわけではありませんでした。身近なものではあったけれど、自分が伝える立場になるまでは、あまり深く考えたことはなかったかもしれません。でもお天気キャスターを始めて「こんなにも皆さんの日常に大きく関わっていく仕事なんだ」と実感しました。責任重大だな~と。
最初は、本当に緊張してました。朝が早くて眠かったし(笑)、大変でした。そこからもう4年半も経ったと思うと…あっという間ですね。大学に通っていた頃は慌ただしくて、とにかく余裕がなかったのですが、今では慣れてきたこともあり、楽しさを感じられるようになってきました。
生活面では、早起きです。「めざまし」は朝の番組なので、午前2時半から3時くらいには起きています。美容とかは特別何かに気をつかっているわけじゃないですけど、睡眠は5時間くらいは確保しています。不規則ではなくある意味、規則的ですよ。「ちょっと人より起きる時間が早い人」というだけ。ただ、同世代の友人とはなかなか時間が合わないですね。
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後編ではキャスターとしての心掛けや将来像に加え、趣味や“マイブーム”などプライベートなお話をお届けします。
●阿部華也子(あべ・かやこ)さんのプロフィール
1996年、大分県生まれ。早稲田大学文学部卒業。2016年に「めざましテレビ」の7代目お天気キャスターに就任。ファースト写真集『Sweet Journey』(小学館)も2018年に発売された。 「好きなお天気キャスター/天気予報士ランキング」の連覇は女性初。