好きなお天気キャスター連覇の阿部華也子さん「私は、天然ではなく天真爛漫(笑)」コロナで落ち込みがちだから明るく!

「華也ちゃん」と老若男女から親しまれる阿部華也子さん(24)。朝の情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ系)でお天気を伝え、ORICON NEWSが発表する「好きなお天気キャスター/天気予報士ランキング」で2年連続1位。前編ではデビューした当時を振り返っていただいた阿部さんに、社会人として仕事をする上での心がけや意識、趣味や私生活などについてうかがいました。

「めざましファミリー」はとにかく仲が良い!

「めざましテレビ」の出演も5年目になりました。この番組のいいところはいっぱいありますけど、何よりとにかく仲が良い!みんな本当に優しいし、穏やかだし、本当のファミリーみたいなんです。(メインキャスターでフジテレビアナの)三宅正治さんと私の父は同じ年代ですし、永島優美さんも全然お若いのに、包容力があって…すごく安心感がありますね。私が最初のころ「芸能人に会う!」みたいなテンションで緊張していた時も、とっても優しく迎えていただいたのを覚えています。「穏やかな人たちだなぁ」と思いました。「めざましファミリー」と言われる、ゆえんがわかりましたね。

お天気キャスターとして私は、抑揚や声のトーンに気を付けているつもりです。たとえば雨が降る予報の時でも、あまり極端に暗いトーンで伝えないようにしています。雨が降らなければ、農家さんとか困ってしまう人もいる。いろんな人のことを考えて、さっぱり伝えるというところを意識していますね。あと、体感温度はスタジオの外から天気を伝える私にしかわからない情報なので、そこは正確に!と思ってます。

「めざまし」の視聴者は、出勤前や通学前の方が多いと思います。だから、「『めざまし』を見ると一日が明るく始まるなぁ」と思ってもらえるように、私も協力できたらといつも考えてます。今年は新型コロナウイルスの感染拡大もあり、みんなが落ち込みがちになっちゃうと思うので、なおさら明るく振舞いたいですね。

大分弁やコスプレをして天気予報を伝えたことも――

ちょっと変わったこととしては、大分弁で天気予報を伝えてみたり、ハロウィーンの時は番組内でコスプレをしたりもしました。コスプレは普段しないのですごく恥ずかしいんですけど、私がそういう格好をすることによって「あ、そっか、もうハロウィーンか」と思ってもらえたとしたら、それも一つの情報なのかなって、チャレンジしてみました。

私自身のキャラクターは、良く言えば「天真爛漫」なのかな? 悪く言えば「はちゃめちゃ」というか…。思い付きで行動する無計画なところがあるので。すごくマイペースだと思います。目的地は決めてないけど電車に乗ってどこかへ行ってみよう!とか、たまにそういうことをしてました。あと、「天然」じゃないと思うんですけど、他人からはすごく言われますね。なんでそう言われるのか全くわかんなくて、やっぱり「天真爛漫」と言ってほしいです!(笑) 「天然」では決してなくて、私の中ではいろいろと思考回路があっての発言と行動なんですよ、すべて。

YouTuber竹脇まりなさんの動画でリフレッシュ!

私生活で最近ハマってるのは、YouTubeのエクササイズ動画。毎日動画を見ながら自分でもやっているんですけど、本当にリフレッシュになります。YouTuberの竹脇まりなさんの大ファンなんです。見ていて親近感が沸くんです。時間があるときは、40分以上の動画のフィットネスを1日2回やってますね。心が明るくなるので、おすすめですよ。

ずっと好きなのは海外ドラマ。寝る間も惜しんで観たいくらい大好きです。母の影響で10年くらい前から観ていて、移動中も見ます。「プリティ・リトル・ライアーズ」とか面白かったです。でも一番好きなのは「ヴァンパイア・ダイアリーズ」という作品で、とにかく、かっこいいんですよ…3周くらいしましたね。

最近は、何か新しいことにチャレンジしたい! そう思ってまず、インスタグラムを今年の自分の誕生日(6月18日)に始めてみました。まだ初心者でマイペースに投稿してます。内容はファッションや日常。番組のお知らせにも使わせてもらっています。みんなすごく好意的な感想を書いていただけるので、嬉しいですね。ちなみに髪型は最近ショートカットにしたんですけど、これは何か特別な理由があったのではなく、気分。「ショートカットいいなあ、可愛いなあ」と思い、ばっさりいくのも勇気がいるので、徐々に短くしてみたんです。

「好きなお天気キャスター」1位のプレッシャーと責任感

これからの目標は、幅を広げること。将来はやっぱり永島さんみたいにメリハリのあるアナウンサー、キャスターになりたいと思っています。今はお天気だけですけど、今後はいろんな情報をお伝えすることができたら。スポーツキャスターもやってみたいし、いろんなジャンルに対応できるようになりたいですね。
最近はバラエティやクイズ番組に出させていただいたりもしています。キャスターとして呼んでいただいていると思うので、あまり珍回答しないように気を付けようとは思っています、一応(笑)。

正直、プレッシャーもありますね。「好きなお天気キャスター」1位に選んでいただいてからは、「私でいいのかな?」みたいな気持ちにもなりましたし、責任感も芽生えました。「もうちょっとしっかりしなきゃ」ってすごく思いましたし…。「めざまし」の名に恥じないように頑張ろうという気持ちはあります。

でも私、緊張しすぎると、思っていたのと違う結果になっちゃうタイプなので。頑張り過ぎないでいこうと思います。「すごく変わったよね」とか言われるんじゃなくて、今まで通りの自分で成長していければ。「見てるよ!」って言ってもらえることが一番のやりがいなので、これからも反響を励みにやっていきたいですね。

●阿部華也子(あべ・かやこ)さんのプロフィール
1996年、大分県生まれ。早稲田大学文学部卒業。2016年に「めざましテレビ」の7代目お天気キャスターに就任。ファースト写真集『Sweet Journey』(小学館)も2018年に発売された。 「好きなお天気キャスター/天気予報士ランキング」の連覇は女性初。

1987年、愛知県豊橋市生まれ。東京在住。ライター。2010年から2020年まで毎日新聞記者。関心分野は文芸、映画、大衆音楽、市民社会など。愛読書はボリス・ヴィアンの諸作。趣味は夏フェスと水鳥観察です。
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。