植草美幸流 婚活03

初デートで会話を盛り上げたい!付き合う前に話すべきこと、NG話題、沈黙した時の対処法

青山の結婚相談所で代表を務める、婚活アドバイザーの植草美幸です。マッチングアプリや結婚相談所など婚活で出会った場合、ほぼ初対面の状態で初デートになることも多いはず。「共通の話題」が見つからないこともあるかもしれません。会う前にプロフィールを確認したりメッセージのやりとりをしたりしていても、話題と言えば「趣味の話」「仕事の話」くらい。すぐに話題が尽きてしまったらどうしよう……と心配になることもありますよね。今回は初デートで使える会話術から話すべき話題、NGな話題などについてお話します。

初デート、会話のネタに困らないコツ!

好きな人や気になる人ととの初デート。絶対に成功させたいですよね。

まずはじめに、初デートでお勧めの“会話術”からご紹介します。これは誰とでも会話が尽きない法則、と言ってもいいかもしれません。人見知りだったり、「会話が続かない」と悩んでいたりする人は、必見です。

会話術① 会話が弾まないなら「逆時系列」の法則

「逆時系列」というのは、時間をさかのぼって話を聞いていくという意味です。

初デートの場合、会ってまず始めにお互いのプロフィールについて話すことが多いと思います。仕事のこと、趣味のこと、食べ物の好みなど、お互いの“いま”について軽く会話を交わすのではないでしょうか。

でもただ漫然と現在について話をしているだけでは、その人のバックグラウンドや価値観はわかりません。

ですので男性が「僕は○○の仕事をしています」や「趣味は○○です」と言ったら、「どんなきっかけで始めたんですか?」「学生時代からやっていたんですか?」という風に時間をさかのぼるようにして聞いていきましょう。

話を掘り下げて聞くことで、人間性への理解がより深まりますし、相手を立てることにもつながります。質問することであなたが相手に興味を持っていることも伝えられて良いことずくめです。

会話術② 自然なキャッチボールができる「AND YOU」の法則

しかし、あまりにも質問ばかりしていると尋問のようになって相手の男性もタジタジになってしまいます。「自分ばかり話すのは気が引ける」と思う人もいるでしょう。

そこでおすすめなのが、「AND YOU」の法則です。

「私は△△がきっかけで始めたんです。あなたは?」という風に、聞きたいことについて自分の話をしてから、相手にも話を振ってみてください。そうすることで、相手に「自分ばかりが話している」という印象を与えず自然なキャッチボールができます。会話が苦手なタイプの相手だとしてもあなたのことを知ってもらえるし、聞かれたくない質問や話したくない話題を避けられるメリットもあります。

会話術③「感嘆詞」と「尻上がり」で緊張をほぐす

相手が話している時に、聞き手のあなたがもり立てて話しやすくすることも大切です。

「わぁ」「へ~!」という感嘆詞は、女性特有の華やかさを感じさせ、「なぜか彼女といると話しやすくて、ドンドン話してしまう」と思わせることができます。ぜひ初デートで使ってみてください。「~だよね?」と尻上がりに話すことで、人懐っこく優しい印象も持ってもらえます。

緊張している男性を和ませ、話しやすい空気をつくれるでしょう。

相手をよく知ることができる初デートの話題3選

趣味や仕事の話を一通り話し終わってしまった・・・ここからはそんなときに使える話題をご紹介。

婚活でデートをする場合、知るべきなのはその人のお金時間に対する価値観と、人間関係です。

とはいえ、尋問のように一方的に聞くのは印象がよくありません。実際にどんな話題を、どんな流れで話せばいいのでしょうか?具体的にひも解いていきます。

話題① 一日の過ごし方、時間の使い方

毎日をどう過ごしているのかは、その人の価値観や生活スタイルが現れるもの。それにこの質問に答えられないという人は、おそらくいないですよね。

例えば、「私は何時に起きて何時に会社に行くよ。あなたは?」と聞いてみましょう。

「何時に始業だけど1時間以上早めに到着する」「朝は弱いから毎日ギリギリ!」「家で毎朝コーヒーを入れて、ランニングをしてから出社している」などさまざまな答えが返ってくると思います。すると、相手の仕事ぶりや性格、スケジュール管理などのイメージが湧いてきます。

「どうしてですか?」と掘り下げたり、「すごいですね!」と感想を伝えたりすれば会話が自然と弾むでしょう。

話題② 毎日の3食のとり方

食事についても、その人の食への価値観を知ることができるお勧めの話題です。

「私は朝ごはんはフルーツとヨーグルトが多いかな。あなたは?」と聞いてみましょう。

女性に対して健康に気を配っていることや家庭的な一面を求める男性も少なからずいるので、自爆しない程度のヘルシーな答えに留めた方がよいかもしれません。男性から「コーヒーだけ、食べてない」「コンビニで軽く買うだけ」など不摂生な様子がうかがえたら、体調を気遣い体にいい食べ物をアドバイスしてあげると喜んでもらえるかもしれません。そうすることで結婚生活のイメージもしてもらえるでしょう。

ランチの話題になれば、毎日1時間外食ランチする贅沢な暮らしぶりなのか、社食がある大企業なのか、家庭的で節約家の弁当男子なのか……など、お金の使い方や仕事の忙しさを知ることもできます

夕食についてもスーパーで買い物して自炊、同僚や後輩と飲みに行く……などの話ができるため、より詳しくお金の使い方、人間関係、家事や料理の腕も見えてきます。買い物や外食のお店の名前も金銭感覚などを知るヒントになりますよ。

ただし、自分の外食やお酒の話はほどほどに。初デートから「金遣いの荒い飲んだくれ」だと思われるのは、婚活においてはあまり得策ではありません。

話題③ 家の中での過ごし方や、間取り

家で何をして過ごしているかや、間取りもお勧めの話題です。

「私の家の絵をかいてあげる♪ 休みの日はここのソファで海外ドラマを観るのが好き」……こんな風に家での可愛いあなたの姿を想像させてあげてください。家の中でどう過ごすか話すことで、結婚後一緒に暮らすイメージを持ってもらえます。

そして、ここでAND YOUの法則を使って「あなたは?」と聞きましょう。最近モーニングルーティーンなどの動画が人気ですが、彼の暮らしぶりについても詳しく教えてもらうのです。「朝起きた時や家に帰った時に必ずするルーティーンとかある~?」と話題を振ってみるとよいかもしれません。彼のライフスタイルが具体的にイメージできるでしょう。

これらは誰でも話せる自分の毎日の話なのに、会話として楽しくて、自分自身に興味を持ってくれていると感じる話題なのでおすすめですよ。

それでも沈黙した時に!お勧めの話題や仕草

「逆時系列」と「AND YOU」などを活用すれば話題が尽きてしまうことは少ないはず。しかし、男性側が話題をふられてもまったく話せないような話下手タイプだと、沈黙が訪れてしまうこともあるかもしれません。

そんな時の対処法を紹介しましょう。

①身に着けているモノをほめる

ほめられてイヤな気分になる人はいませんよね。
バッグやシャツなど身につけているモノについて、色や形、それを選んだ彼のセンスをほめてみてください。「似合っている」と言ってあげるのも喜んでもらえるでしょう。顔や身長などといった身体のことについては失礼に当たる場合もあるので、あまり触れない方がよいでしょう。また、時計やブランド品などの話題は「この女性、お金目当てかな?」と思われてしまう可能性があるので避けましょう。

②食べ物など目に入ったものを話題にする

目の前にあるものについてコメントをするのもお勧めです。

お店のメニューを見て「おいしそう! この野菜、なんだろう?」や「このワインの産地、どこだろう?」と言ってみたり、食べているものについて「これおいしい! このサラダ、今度作ってみようかなぁ?」などと感想を言ったり。構えずリラックスして会話できる雰囲気になりますよ。

③あざとかわいい仕草で和ませる

ちょっとあざとい仕草をやって、「かわいい! 今のもう一回やってみて」と言わせたら、どんなに会話が盛り下がっていてもあなたの勝ちです(笑)。

「ん~?」と指や手をほおにあててみたり、目をキョロッと上に向けたり……アイドルになりきるつもりでやってみてください!

要注意!初デートでタブーな話題6選

続いて、初デートでの際に話さない方がいい“NGな話題”についてお伝えします。

①悪口や愚痴

自分では言っているつもりがなくても、自分をよく見せようするうちに、周りを下げてしまう発言には注意が必要です。

仕事の話をしているうちに、同僚や上司など自分の周りの人への不満の話題になり、無意識に「悪口や愚痴」にならないように注意しましょう。「幸せじゃなさそう」「不満が多そう」という印象を与え人間性まで疑われかねません。

実際に私が見たケースでは、運転手の男性が「雨がふっていたけど、客を乗せてやらなかった(笑)」とふざけて話したところ、相手の女性は「愚痴っぽいし、性格が悪い」とドン引きして破談になったことがありました。楽しくない仕事の話は男女ともに厳禁なのです。

②自分の過去話

初デートは互いの人となりをまだよく知りません。お互いに信頼関係がなく相手の価値観が分からないといった間柄のうちは、余計な過去は話さないのが鉄則です。

私の知る婚活の事例では、女性がキャバクラで働いていた過去を話して相手が引いてしまったことがありました。今どき珍しいことでも恥じることでもないと私は思いますが、相手がどう感じるかも自由。もし「ちょっと暴露話かな?」と思うようなことを話すなら、誰もがほほえましく感じるような子ども時代の話にとどめておきましょう。

大人になってから経験した人生話は、もっと仲良くなって信頼関係ができてから話せばいいのです。

③恋愛遍歴や下ネタ

これまで経験した恋愛の話や、下ネタとも捉えられるセクシャルな話題も、避けた方がよいでしょう。面白いと思ってもらえたり、会話自体が盛り上がったりするかもしれませんが、恋愛対象としてはマイナスです。

自分をよく見せるつもりで、「モテ自慢」をしまう女性は少なくありません。セクシーさと下品さを混同して、下ネタやエッチな話をするのも、ただ品がないとか誰にでもそうしていると思われるだけで損しかありません

特に初めのデートでこういった話をしてしまうと、「性にだらしない人」などといった悪いイメージがついてしまう可能性もあり注意が必要です。

④仕事の話をしすぎる・仕事自慢

仕事への熱い思いや、昇進したことなどばかりを語ってしまうのもNG。

男性の中には話に乗ってくる人、話しやすいと思ってくれる人もいますが、それはお互い仕事モードになっているだけかもしれません。

仕事を頑張っていることは素晴らしいことですが、ただの“異業種交流”で終わってしまわないように仕事の話題はほどほどにしましょう。

⑤彼の「女性関係や過去の恋愛」について聞く

女性が自分の恋愛遍歴を話すだけでなく、相手男性の恋愛遍歴や元カノ、過去について聞くのもやめましょう。
男性は話したくないのに、女性は聞きたがることが多いのがこの話題。聞いたところで要らぬ先入観や執着、焼きもちを感じてしまうだけでよいことはありません。

⑥会話を遮る

これは話題ではなく会話術ですが、会話の中で「知ってる!」と相手の話を取り上げてしまうのはNG。会話を遮ってしまうのは話している相手に対して失礼です。

男性の場合、恋愛対象の女性から「スゴイ」と思われたい人が多いので、知っている話題は、「うんうん、そっか~」と同意や共感の気持ちを表したほうが好印象を抱いてもらえるでしょう。

会話が弾みやすいスポット、避けた方がいいスポット

最後に、初デートの会話が盛り上がりやすいスポットやデート内容を紹介しましょう。

公園

気候が良ければ、お勧めのデートスポットはなんといっても公園。

イベントやパフォーマンスをやっているような都市型の公園は、話題が尽きません。お金をかけずに楽しめて、歩きながら目の前の出来事を話しているだけで楽しい時間を過ごすことができます。

落ち着いたレストラン

とはいえ、一般的には食事デートが多いですよね。ランチ1000円くらいの価格帯でもいいので、メニューをいっしょに見られるテーブル会計のお店を選びましょう。

焼き鳥や焼き肉、居酒屋、大衆中華などの周囲がうるさくて、話が聞こえにくいようなザワザワお店はムードがないので避けましょう。

一方でおしゃれなパンケーキ屋さんのようなかわいいお店も、男性の居心地が悪くてソワソワさせてしまいます。仲良しカップルになってから連れて行ったほうが楽しめるでしょう。

ファーストフードやスターバックスのようなカウンター会計のお店は、学生カップルならば良いかもしれません。でも、20代後半以上の大人であれば、支払い時のムードが味気ないので避けた方がよいでしょう。

初デートの位置づけを再認識し2回目につなげよう

初デートでの会話の位置づけは、相手に興味があることの意思表示。そして、相手との共通点をリサーチしつつ、2回目のデートにつなげる足掛かりにすること。会話をすればするほどお互いを知ることになり、知れば知るほど判断材料が増えます。

会話を楽しみながらも無駄な世間話で終わることもなく、自分自身の墓穴も掘らす、相手の人間性やライフスタイルを深く知ることができるのがベスト! ぜひたくさん会話して、幸せな結婚を目指してみてくださいね。

結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピー設立。2009年、結婚相談所マリーミー設立。自ら婚活している男女にアドバイスし、成婚に導いている。セミナーの開催、テレビやラジオも多数出演。著書に『なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ』『男の婚活は会話が8割「また会いたい」にはワケがある!』『モテ理論』など。
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