海外留学に行けない今、自宅でオンライン留学を試したら期待以上の成果が!

「海外留学を予定していたけれど、コロナ禍でできなくなってしまった」という人は少なくないでしょう。実は、私もそのうちの1人です。そこで自宅にいながら留学体験ができる「オンライン留学」を試してみました。内容やオンラインならではの魅力、オンライン英会話との違いについてレポートします。

世界各国でオンライン留学がスタート

新型コロナウイルスの拡大をきっかけに、世界中にキャンパスを持つ複数の英会話スクールがオンライン留学をスタートしています。
留学先は、日本人に人気のフィリピンから、イギリスやアメリカなどさまざま。現地留学と同じカリキュラムで行うところもあれば、独自のカリキュラムを組むところもあります。
私が選んだのは、フィリピン・セブ島にキャンパスがある語学学校QQ Englishの「オンラインキャンパス」です。QQ Englishの現地留学は過去に2回行っていますが、オンラインは初めて。通常の現地留学コースと違い、オンライン留学のために開発された「スパルタホームワーク」と「リフレクションタイム」があるのが特徴です。こちらはのちほど説明します。

安い?高い? 費用は1週間で3万3800円から

「オンラインキャンパス」の費用は、1週間で3万3800円から。
この料金で1日約5時間の授業が月曜日から金曜日まで5日間、合計約25時間受けられます。4週間続ける場合は7万6300円になり、長く受けたほうがお得です。
私は1週間で5万800円(1日約7時間×5日=約35時間)の「ライトプラン」を受講しました。

オンライン留学のメリットは、現地留学に比べて費用が安いところです。滞在費や飛行機代もかからず、金銭的な負担が抑えられます。また、忙しくて現地留学する余裕がない人も、自宅での受講なら参加しやすいでしょう。

1日7時間授業+夜は無料のグループレッスン

ライトプランは朝9時にスタートし、13時まで1コマ50分の授業が4コマ続きます。午後は1時間休憩して14時から17時までレッスン+自主学習という感じでした。
授業内容としては、文法やリスニング、英語が4倍速で覚えられるというカランメソッド、またはその応用編とされるR.E.M.S.などが用意されています。基本的に授業はマンツーマンで、1コマだけグループレッスンがありました。

このグループレッスンで海外の受講生と一緒になって友達になれたらいいなと思ったのですが、残念ながら海外どころか受講生は自分だけ。どうやら自分と同じレベルの人がいなかったようでした。でも、とても教え方のうまい先生にマンツーマンで見てもらえたので、かえってラッキーでした。

さらに、毎日20時から22時まで約2時間、無料のナイトクラスにも参加しました。ここではほかの日本人受講生や台湾の女性と一緒になれました。映画や理想の部屋についてなど、毎回先生が出すお題に合わせてみんなでおしゃべりできて楽しかったです。

1日の終わりに英語でスピーチ 先生の指摘でレベルアップ

文法やリスニング、R.E.M.S.のクラスもとっても良かったのですが、想像以上に良かったのが「スパルタホームワーク」と「リフレクションタイム」でした。
先生に「今日学んだこと」を英語で伝えたり、スパルタホームワークで作った資料を発表してフィードバックをもらったりします。先生からのフィードバックをもとに、改めてプレゼンを組み直したら、予想以上にいい仕上がりになって、自分でもびっくり。

先生と話していて、私のプレゼンは事実と数字は入れているけれど、聞き手の感情に訴えかけるところが抜けていることがわかりました。先生は、どんな例を入れたら相手が納得しやすくなるのか、どこを改善したら話が伝わりやすくなるかを指摘し、修正してくれたのです。

フィードバックをもとに、翌日違うテーマでプレゼンをしたのですが、先生からは「かなり良くなったね。あなたの意見に賛同する」と言ってもらえました。
「スパルタホームワーク」と「リフレクションタイム」を毎日続けたら、英語力は確実に伸びそうです。この二つは「オンラインキャンパス」のみの設定。申し込んでおいてよかったです。

TOEICやビジネスにも 短期決戦で爆上げを狙う

「オンラインキャンパス」のメリットは、短期間で英語を集中的に学べることでしょう。
たとえば「TOEICやIELTSの試験対策に集中したい」「外資系に転職する」「仕事で英語を使う機会が増える」といったときに、それぞれに対応する専門のコースが用意されています。私はTOEICを受けたことがないのですが、受ける際には、試験日に合わせて短期集中で1、2週間みっちりやるのもアリだなと考えています。

オンライン英会話とオンライン留学、違いはある?

ここからは、オンライン英会話との違いについて考えます。
オンライン英会話スクールの中には、月々数千円で1カ月受け放題のプランがあります。

実は私、今年のお正月に1週間試してみたのですが、受けた授業時間は、目標の42時間(1日6時間×7日)を大幅に下回り、トータルたった7時間で終わってしまいました。
「オンラインキャンパス」のように、目的に合わせてカリキュラムが組まれ、スケジュールが決まっているもののほうが私には合っていました。
また私は、毎朝オンライン英会話も続けています。こちらは好きな先生を指定できるのに対して、「オンラインキャンパス」はあらかじめ先生が決まっています。
最初は好きな先生を指定できるほうがいいと思ったのですが、受けてみたらどの先生も非常によかったです。新しい先生と出会えるのも「オンラインキャンパス」のメリットかもしれません。
時間面でも気づきがありました。「英会話」は1コマ25分に対し、「キャンパス」は50分です。授業時間が長いから大変かと思いきや、50分しっかり集中できるので、私は50分授業のほうがやりやすかったです。

学生時代は苦手だった英語 大人になった今は楽しい

今回受けた「オンラインキャンパス」は、現地留学と違って自宅にいながら集中して英語を学べるというのが魅力。現地留学だと、授業が終わると解放感から遊びに行ってしまうことも多かったのですが、今回は自宅だし、コロナで外出控えているし、ということもあり、授業後もしっかり予習復習に時間を割くことができました。授業以外にも、1日平均3時間は自習をしたので、1日あたりトータル10時間やったことに。
1日25分のオンライン英会話から始めた英語学習が、1日平均10時間も英語を勉強する日が来なんて自分でも驚きです。学生のときに苦手だった英語が今ではとても楽しくて、大人になってから夢中になれるものと出会えてよかったです。

コロナ禍が収まらない今は、海外留学は難しい面があります。早く現地留学できるようになることを祈りつつ、オンライン留学をして英語力を鍛えておこうと思います。

明治大学サービス創新研究所客員研究員。ミリオネアとの偶然の出会いをキッカケに、お金と時間、行動について真剣に考え直すことに。オンライン学習講座Schooにて『文章アレルギーのあなたに贈るライティングテクニック』講座を開講中。
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