ミレニアル社員たちと「#忘年会スルー」を考える。打開策は「Uber Eats」でランチ忘年会!?

12月といえば「忘年会」。会社の同僚や気の置けない仲間たちと1年を振り返りながら、楽しくお酒を飲む恒例行事です。ところが今、「忘年会スルー」という言葉が20代~30代の若手を中心に話題です。文字通り「会社の忘年会をスルーする」ことなのですが、なぜこの言葉が若者に支持されるのでしょうか。入社数年目のミレニアル社員たちと考えました。忘年会をスルーしたくなる本当の理由とは?参加したくなる忘年会ってどんなもの?

忘年会スルー、そのわけは……

SNSで今話題の「忘年会スルー」。職場の忘年会を疑問視する20代、30代を中心に話題になっている言葉です。

「職場のしがらみがめんどう」「一緒に飲みたくない人たちとの時間にお金を使いたくない」「今どき”飲みにケーション”なんて」など、様々な意見がネットを飛び交っています。

telling,編集部でも入社1年~数年目の会社員たちにヒアリングを実施。
「飲み会のここが苦手…」をまとめました。

・終わる時間が読めない。
→2次会には行くべきか?3次会はあるのか?朝までコースだったらどうしよう?予測不能の終了時間がちょっとストレス。大きな声では言えないけれど、既婚者の先輩やお子さんがいる方がサクッと1次会で帰るのが羨ましい。「独身」や「男性」というだけで「はいオール決定ね」みたいな空気がつらい……

・一律の会費が割高で負担感が大。
→幹事を任されて会費3,000円の店を選んだら、先輩から「上司も来るからもう少しクオリティー上げて」。結局、落ち着いたのは会費6000円の店。かなり財布に痛かった。「それなりの立場の人たちのためにちゃんとしたお店を選ばなきゃいけないのはわかるけど」「お酒が苦手なのに飲み放題がついてると損した気分になりますね」

・ご飯やお酒がおいしくない。
→これ、めちゃめちゃ重要かつ深刻な問題。かさましの枝豆、冷えたポテト、ピッチャーで出てくるためすぐにぬるくなるビール……。「残すな」と言われて無理やり流し込んだりして。

・親しくない人との大人数での会話
→普段オフィスで話すぐらいならいいけど、がっつり飲みの場で、何を話したらいんだろう。「座席が指定されてるタイプの飲み会だと緊張が走ります。話の長い上司の隣は“地雷席”」。かといって立食は落ち着かないし。着席は6人までが限界かな。

・幹事の負担大
→大人数、喫煙可?不可?上司も部下も満足するようなお店って?駅から近い?終電は大丈夫?かんがえることが多すぎる!

……などなど、なかなか辛辣な声があがってきました。SNS上では、酒の席でのセクハラ、パワハラ発言を指摘する人も見られます。

telling,のセクハラ被害者記事はこちら

それでも、中にはこんな肯定的な意見も。

・ふだん業務でしか話さない人とコミュニケーションをとりたくない、というわけではない。

・低予算で、終わる時間も見えていれば、楽しく会話するのは問題ない。

・「1年間お疲れ様」と言い合える、ひと息つく機会があってもよい。

若手たちも「すべてシャットダウンしたい」というわけではなさそうです。
終了時間をしっかり意識して、手頃な値段で、気楽におしゃべりできるなら「職場の飲み会」も必ずしも苦痛ということではないのだとか。

ということで今回、teliing, 編集部がミレニアル社員たちと提案するのは

「平日・ランチタイムの“Uber Eats 忘年会”」。

会議室を借りて、文字通り、平日のランチタイム12:00~13:00 を目安にUber Eatsで頼んだ料理を囲みながらの忘年会を開いてみました。

”The 会社”的な会議室でちょっと色気はないですが、飲み物やスナックを用意してみなさんをおもてなし。今回はランチ忘年会ですが、勤務後の時間に開催するなら、いま話題のコンビニワインなどもいかがでしょうか?

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(もちろん、夜開催でも終了時間を決めてサクッとやるのが基本です。飲み過ぎには注意!)

みんなの要望を聞いて食事を注文!

まずは事前にお店選び。参加者の方にも希望を聞きました。

「ランチだからがっつり食べられるものがいい!」
「タピオカ頼んでもいいですか?」
「私はバナナジュースがいいんだけど〜」

Uber Eats慣れした20代社員のみなさん、普段からランチや休日の食事に利用することも多いそうで、近辺のお店情報や話題のお店もしっかり頭の中に入っている模様。「マック」や「大阪王将」など若者に人気の定番チェーンの利用にも抵抗はないそうです。色々なお店から取り寄せることができるので、「あれは苦手」「これは食べたくない」という「#忘年会スルー」の理由の一つに上がった「お店選び問題」も解消できそうです。

思い切って、お寿司いっちゃう!?

続々と運ばれてくる食事

今回は平日の中央区・港区エリアでの注文。近辺で飲食店が充実している銀座、田町、丸の内などのお店から、注文から45分前後で続々と食べ物が会場に届きます。

開始時間にもよりますが、余裕を持って開始1時間前くらいには注文しておきましょう。

大きなオフィスでの商品の受け取りだったため、ミスが起きないようメッセージで細かくやりとり。外国人の配達パートナーさんもいるので説明は細かく丁寧にしました。複数の参加者のリクエストに応えるためいろいろな種類のお店に注文したので、商品が到着するたびに(会場から離れた)受付まで取りに行くのが大変でした。

さらに今回、店側のエラーでメーンの料理が届かないという事件も発生……(泣)
これが上司の希望のお店だったりしたら気まずいかも。幹事役に臨機応変の対応が必要なのは、普通の忘年会でもUber Eats忘年会でも同じかな?

忘年会開始!

ということで、ざざっとこんな感じでお取り寄せ完了!

タコスや餃子、チョップドサラダにデザートのタピオカ。少ないように見えますが、めちゃくちゃ満腹になりました。

どの品も大皿で届くので、飲み会で起きがちな「誰が取り分けるのか問題」はここでも生じます。上司や先輩に気を使うから「#忘年会スルー」という人には、まだまだ課題が残りますね。ちなみに今回は唯一参加した上司が嬉しそうに「私、切り分けが得意なの」とタコスを人数分に切り分けてくれました。Uber Eatsのカジュアル感のおかげで、参加者同士、普段の上下関係よりグッとフラットな雰囲気になっていたのかもしれません。

ちなみに今回の内訳はこちら。(すべて消費税、配達料込み)

タコベル:タコス/クランチップスリーム=2,650円
大阪王将:焼き餃子×2=1,590円
クリスプサラダワークス:サラダ×2 =3,778円
茶咖匠:タピオカドリンク×2 =2,124円

合計:10,142円

参加者6名で一人あたり1,700円ほど。飲み物の値段をプラスしたとしても、居酒屋での忘年会に比べてかなりオトクなのではないかと思います。

しかも、食べたいものが食べたい分だけ届く。人数と予算を増やせば、さらにメニューのバリエーションも増えて楽しいですね。

次々と料理が届くたびに盛り上がり、エンタメ性も十分。ここが会社であることを忘れてしまいそう……。 なごやかなホームパーティーのような雰囲気で会は進み、若手に嫌がられる「上司の自慢や昔話」も何となく出る幕なさそうです。

最後に参加した若手社員らに「Uber Eats 忘年会」の感想を伺いました。

・決められた時間に終わるのがうれしい
・美味しいものや好きなものが食べられるのがいい
・こんな会なら自分にも幹事ができそう
・でもこの場に上司がいるとそれなりに気はつかうかも(笑)

幹事役の筆者にとっては、メニューのバランスや予算などあれこれ考えるのは楽しく、参加者も喜んでくれたので「Uber Eats忘年会」は総じて○でした。

「忘年会するぞ!」の一声に冷ややかな視線を浴びて肩身の狭い上司のみなさん、幹事を任され気が重い部下のみなさん、そして間をとりもつ中間管理職のみなさん。

「#忘年会スルー」の次に待っているであろう「#新年会スルー」を回避するためにも、こんなかたちの忘年会を企画してみてはいかがでしょうか。

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