「女性おひとり」でも大丈夫。会話も楽しめる根津の「文化系」ラーメンバル
●今夜もえびてん飲み【04-3 谷根千】
【根津】アート&アカデミックな街で小粋にラーメンをすする
谷根千ひとり飲みも今回が最終回。
谷根千の一番南に位置する根津を訪れました。根津神社や東京大学、東京藝術大学などがあり、地元の方々に加え、学生や観光客で賑わうエリアです。
賑やかな駅周辺から一本裏路地を入ると、小さな定食屋などが並ぶしっぽりとした通りが。
路地を進んでいくと、一軒の古民家が見えてきます。
こちらはお酒とラーメンを楽しめるお店、「ラーメンバル ゆきかげ」さん。
昨年8月にラーメン店の居抜きでオープンしたという当店は、今年5月に内装を一新しリニューアルオープン。
ラーメン店と聞くと、女性一人では入りづらいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ゆきかげさんは、ぬくもりを感じる大きな木のカウンターでとても開放的なバースタイル。
店長さんも女性なので、一人でもとても入りやすいです。
ラーメンバルということで、まずはこだわりのお酒から!
カウンターにはクラフトビールのサーバーが2つ。
こちらの「東京IPA」は、柑橘っぽい爽やかな香りのあとにガツンとした苦味が特徴です。
ラーメンに合わせても、後味をスッキリさせてくれるビールです。
私はクラフトビールに合わせこちらのおつまみをチョイス。
味玉やメンマなど馴染み深いラーメンの具を前菜的に楽しめます。なるほど、こういうラーメンの楽しみ方もあるのか……!
メンマは穂先メンマを使用しているので、とてもやわらか。鶏むねは6時間の低温調理でしっとりふわふわに!
ラーメンのおとも=餃子もいいけど、こういうライトな一品料理があるのはポイント高いですよね!
「ラーメンをぜひ召し上がって頂きたいので、カロリーが気になる方のために、おつまみはヘルシーなものを、というのがモットーです」
と語る店長の山崎さん。
店構えからサービスまで、どこまでも女性に優しいお店作りに感激です。して、気分良く2杯目に。
クラフトビールの他、日本酒も人気ということで頂いたのがこちら。
基本的には、日本酒は1本とったら同じものはとらないというこだわりですが、
タイミングによってリピートで置いているという、人気のボーミッシェルを頂きました。
洋酒のようにフルーティーで、甘くとろりとしつつも、程よい酸味で飽きのこない味。
グラスで頂くと日本酒であることを忘れてしまうくらい!
ワイン好きの方にも飲んでもらいたい日本酒です。
いよいよお待ちかねのラーメン!
ラーメンは、醤油と塩、濃厚、つけ麺など、味の好みで選ぶことができます。
スープは鶏白湯と煮干しのダブルスープで、「濃厚」は鶏白湯の割合が多くなるそう。
ラーメンだけさっと食べていく学生さんから、3軒目のサラリーマンさんまで幅広く利用するということで、麺の人気もかなり分かれるそう。
私はさっぱりめを頂きたく、こちらを選びました。
煮干しのシャープな香りを、鶏の優しさが包みます。
丁寧に下処理された煮干しはくさみがないので、かなり純なスープです。
添えられた生玉ねぎのフレッシュさでスープの輪郭がくっきりしてきます。
6時間の低温調理で仕上げたレアなチャーシューも、甘みたっぷり!
このスープを、四角く日本そばのような麺がしっかりと掴みます。
麺の程よい粉感と食感も楽しく、スープも完飲できる上品なラーメンです。
クラフトビールに始まり、おつまみ、日本酒、そしてラーメンへ。
ラーメンにたどり着くまでの情緒がより一層贅沢な気持ちにさせます。
こんなラーメン店なら、女性おひとりラーメンも悪くないなぁ。
本や映画など様々な会話で盛り上がる店内。
かつてこんな文化系なラーメン店があっただろうか…。
気さくなスタッフさんや、お客さんとの会話も楽しいラーメンバルという業態。
アカデミックな根津らしさを感じるお店です。
P.S. 2Fにはお座敷もあるので、スタイリッシュな古民家リノベのゆきかげさんで、わいわいラーメンパーティーも楽しそうです!
ラーメンバル ゆきかげ
住所 東京都文京区根津2-18-3
電話番号 03-5809-0612
営業時間 火〜日 11:00~23:00(L.O)スープがなくなり次第終了
定休日 月
https://www.yukikage-yanesen.com/