今夜もえびてん飲み【01赤坂】

赤坂でフレンドリーな“地元感”を満喫―イザカヤ46【01赤坂】

仕事が終わったら何します?そのまま家に帰るのはもったいない日もありますよね。こんな日は誰かとお酒を飲むのもいいけれど、自分の時間も大切にしたい。頑張った自分へのご褒美に、落ち込んだ気持ちを慰めに、ちょっとした好奇心を満たしに、私だけの空間、私だけの料理、そして私だけのお酒。そんな贅沢な時間、「一人飲み」。自分と向き合う最高のひとときを、ライター蛯原天がサポートします!一人飲みビギナーも、もっとお店を開拓したいあなたも、これを読めばきっと新しい世界が拓けるはず。さあ、今夜もえびてん飲み!

●今夜もえびてん飲み【01赤坂】

連載1回目は赤坂でひとり飲み。本格韓国料理から、高級焼肉店、さまざまな飲食店とタクシーがひしめき合うオトナの街赤坂で、今夜はどこに飲みにいこうかな…?

赤坂の”大人居酒屋”は、非日常と地元感を兼ね備えた欲張り飲みにぴったり

タクシーに乗り込む恰幅のいい男性、笑顔で頭を下げる人たち。昭和平成を彷彿とさせるギラギラした雰囲気に加え、パブでは外国人が楽しそうに談笑。私が最も”東京らしい”と感じる街、それが赤坂です。

一日働いてすっかりむくんだ足を引きずりながら、私がやってきたのはとあるレトロなマンション。1、2階に飲食店があるのですが、お目当てのお店は2階なので、本日最後の力を振り絞って階段をのぼります。

出迎えてくれたのは店主の跡部龍三さん

やってきたのはこちらのお店、「イザカヤ46」!

ウッディーな店内には、カウンターと、ひとつなぎのテーブルエリアが。“イザカヤ”という名前ですが、バーのような落ち着いた雰囲気です。ソシアルな赤坂の雑踏から、一気に隠れ家感。癒やされる……!早速一杯いただきます!

▲特製46レモンサワー 880円(税込)

おすすめを聞くと、お店特製のレモンサワーとのこと。うだる暑さに大きくごくりと一口飲むと、これ…ただのレモンサワーじゃない!?

店主の跡部龍三さんいわく、「国産レモンをザクザク刻んで、塩レモンにしてるんです。その果実もたっぷり入って、塩気がいいでしょう?」

恐ろしき塩レモンサワー。
ほどよい塩味と、レモンピールの苦味がさわやかで、まるでスポーツドリンクのようにごくごく飲めてしまうから自然とハイペースに。あぶない、何かつまもう。

▲日向鶏ささみとアボカドの刺し身 880円(税込)

一人で来てちょっとつまめるお食事から、宴会でも満足できるボリュームメニューまでバリエーション豊かなメニューが揃っています。
ささみとアボカドのお刺身は、ささみ刺、アボカド刺単品にもできます。

ささみ刺はレアでしっとり柔らかくさっぱり!クリーミーなアボカドで満足感をプラスします。ここイザカヤ46さんは、九州・宮崎料理が名物。なので、このお刺身も九州の甘いお醤油でいただきます。

▲宮崎チキン南蛮 880円(税込)

ガッツリ食べたい方にはこのチキン南蛮もおすすめ!
米粉が入った衣は香ばしくパリッと。濃厚なタルタルソースをたっぷりつけて歯をあてるとじゅわっと肉汁が……。お肉に食らいつくって幸せ。今日頑張った自分へのご褒美ディナーにしよう。

お次のお酒は何にしようか悩んでいると、

▲夏季限定 松露 680円(税込)

こちらの2つの芋焼酎をおすすめされました。どちらも宮崎の芋焼酎。限定という言葉に惹かれ「松露」にすることに。口に含むと甘さが際立ち、後味はキリッ!芋焼酎の苦手な方も飲みやすいはずです。そう、飲みやすすぎて二杯目もハイペースになりそう。あぶない…。

えびてん流・一人飲みの極意:お店おすすめの1杯を素直に飲んでみる

初めて行くお店で、私が決めている一人飲みルールをひとつ挙げるとすると、「店員さんのオススメのお酒を、必ず一杯は飲むこと」。自分で意思決定しないという選択が、大人の心を楽にする。加えて、そのお店により深く結びつく秘訣だと思っています。

あまりのアットホームさに、どのみち「一人飲み」ではいられなくなる

私が訪れた日はちょうどスタッフの方の誕生日らしく、ケーキやお酒を持ってきた常連さんで賑わっていました。ホームパーティー会場のようです。

「おねーさんは一人で来てるの?」

と話しかけてくれたのは、隣に座った女性二人組のひとり(優木まおみさんに似てたので優木さんとします)。

てん:「よく来るんですか?」
優木さん:「元々うちの社長が常連で、普段は連れてきてもらうことが多いけど、今日は同僚と来てるよ!」
てん:「社長が常連さんなんですね。……お二人の会話、社長に筒抜けになるんじゃないですか?」
優木さん:「あはは!やばい、そうかも(笑)でも来ちゃったよね〜。楽なんだよね」

うん、なんとなくわかる気がします。

カウンターでお話してくれたスタッフYU-TAさん

オシャレな店内ですが、スタッフの皆さんがまるで地元のお兄さんのようなあたたかさなので、お家のようにリラックスしてしまう。だから常連さんたちは、誕生日となれば友だちのそれを祝う感じで、ケーキやお酒を手にお店に駆けつけるんだろうな……。
常連さんや、スタッフの皆さんに巻き込まれ、私もいつの間にかお腹が痛くなるくらい笑っていました。

跡部さん「基本的に平日は朝4時までやってるんですが、1軒目から5軒目まで、色んなシーンで幅広く使ってもらいたいと思っています。だから”イザカヤ”という名前にしたんです」

一人飲みで利用するお店って、誰にも教えたくないことが多いけど、このお店は自然と色々な人に教えたくなっちゃう魅力があります。
優木さんの社長が社員を連れてきたように、私も次は気の置けない仲間とこのイザカヤに帰ってきたいと思いました。

キラキラとした赤坂のネオンを見上げながら、最高の一人飲みに高揚する気持ち。
「今日みたいな特別な夜はタクシーでおうちまで帰ろうかな」なんて、浮ついてしまうのでした。

タレント・フリーアナウンサー / 八丈島うまれ、伊豆大島出身。生放送や式典のMCをはじめ、ナレーション、WEBメディアの執筆までを一手に請け負うマルチプレイヤー。

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