赤面症を治す方法はあるの?意識したい3つのポイント
●PeLuLu×telling,
実は多い!?赤面症の悩み。
赤面症は精神医学的には社会不安障害(対人恐怖)のなかに位置づけられています。
こうした対人恐怖は実はとても多くの方が悩んでいることにも関わらず、自ら治療を受けようとする方は少ないのが現状です。
さらに、対人恐怖は何もせずとも自然と治ってしまう自然治癒率はとても低いのです。
そのため多くの方が、そうした不安や苦痛を長い間ひとりで耐え忍んでいることが多いのです。
そこで今回は、赤面症のメカニズムと、クリニックなどで、認知行動療法を用いてどんな風に治療をしていくのかご紹介します。
もしあなたが赤面症で悩んでいたり、これからご説明することで思い当たることがあるようでしたら受診を考えてみるのも手。
赤面症のメカニズムとは?
まずは赤面症というのが、いったいどんなメカニズムで生じているのかを考えてみます。
赤面症の方が感じる恐怖には、
1.「自分は赤面するだろう」
↓
2.「人は自分の赤面に気がつくだろう」
↓
3.「赤面によって、人に変だと思われるだろう」
という3つの思考があります。
そしてそれに赤面症を含む対人恐怖が、長い間つづいてしまう3つのポイントが関係しているのです。
■1.意識を向ける先が自分自身へと向いてしまう
例えば、人前で話したり、誰かと会話をするとき。
相手の反応や会話の内容ではなく「自分がどう見られているか」ということに意識が集中してしまっていませんか?
■2.他人にどう見えているか決めつけてしまう
2つ目は、自分の中にある「自分自身についての偏った情報」に基づいて、周囲の人の目に自分がどう映るのかを判断してしまうというとです。
たとえば、赤面症のある方は、実際以上に自分が真っ赤になっている自己イメージを頭のなかで描いていることがあります。
そしてそのイメージをもとに
「こんなに真っ赤になっている自分は変だと思われているに違いない」
といった風に、周囲のひとの目に自分がどう映っているのかを判断してしまいます。
■3.「安全行動」をしてしまう
三つ目は、恐れている結果になるのを防ぐために行う「安全行動」と呼ばれる行動をしてしまうことです。
たとえば、赤面している顔を見られないようにするために下を向いて話したり、顔を手で隠そうとするような行動が安全行動といえます。
しかし、こうした行動は実は逆にひとの注目を集めてしまったり、「変だと思われている」といった考えを強めてしまうことになります。
赤面症を治す方法
こうした視点に基づき、クリニックで行う認知行動療法では、一人一人のクライアントさんの話を聴きながら、赤面恐怖が起きている状況のモデルを作成します。
そしてそのモデルに基づいて、その人に必要な様々な治療ステップを行っていきます。
たとえば、自分自身について持っているネガティブなイメージを修正していったり、意識を自分自身ではなく外側の世界にむける「注意トレーニング」をしたり、安全行動に関する行動実験をしていったりします。
「気づき」と「意識」で不安を和らげる
治療の目的を簡単にいうと下記です。
・「実は自分で思っているほど、あなたが赤面しているということを人は気に留めていない」と気づくこと
・自分自身のことを気にかけるよりも、会話の中身や、相手の反応など「外側の世界」へとあなたが意識を向けられるようになること
・赤面しているのを、隠そうとせずに放っておけるようになること
これらの解決で、不安や恐怖はずいぶんと楽になっていくはず。
赤面症で悩んでいたら、この3つのことを思い出し、意識してみてはいかがでしょうか。
ちょっと気持ちの切り替えで、心穏やかになれるかもしれません。
wellfyより
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