ゲッターズ飯田が語る幸運の秘訣「サービス精神がある人はすぐ幸せになる」

幸せになるコツってあるのでしょうか。普段はそれなりに人生を謳歌している人でも、ふと、自分の生き方ってこのままでいいのかと思ったり、実は人間関係が息苦しいと感じたりする瞬間もたまにあるはず。「五星三心占い」で人気占い師の地位を不動のものにしているゲッターズ飯田さんに、人生が豊かになる生き方を聞いてきました。

まずは他人や周りに目を向けること

――ゲッターズ飯田さんの著書やSNSを拝見すると、「人をいかに楽しませるか、感謝するか」といった『人』を意識する言葉をよく目にします。何か理由はあるのでしょうか。

ゲッターズ飯田さん(以下、飯田): それは、人生を豊かにするにはまず他人や周りに目を向けることが大切だと思っているからです。いかに他人を喜ばせるか、感謝をするかですね。
サービス精神がある人はすぐ幸せになれるんですよ。運は漢字で「運ぶ」と書くことでもわかるように、人との出会いによって運ばれて来るもの。そして、人に幸福を与えた分だけ、自分に返ってくるようになっています。

反対に、人を大事にしない人は運が良くなりませんよ。自分一人で生まれ育ち、今ある環境も自分で勝ち取った気でいる人がいますが、そんなわけありません。全ては他人のおかげだと思ったほうがうまくいきます。

――飯田さんはどうやってサービス精神を発揮していますか?

飯田: 人をどんどん無償で占っています。先日、本屋さんでたまたま自分の本を読んでいた人がいたので、隣に並んで「占いしましょうか?」って声掛けてみたら「ええぇ!!」ってかなり驚かれました(笑)。それを聞いた周りの人達がバァーっと集まってきて、皆さんを占いましたよ。

――タレントがモノマネをしていたら、後ろから本人出てきちゃったみたいな衝撃ですね!

飯田: はい(笑)。あと、周囲に目を向けるという話で言えば、自分を楽しませてくれようとするものが目の前にたくさんあります。それに気づくことも大切です。(取材場所の)このお店も、入った瞬間に素敵な絵が飾ってあるなとか、コーヒーカップとスプーンの柄が一つ一つ違うな、とか。それに気が付く余裕や遊び心があるか。自分のことしか見ていない人は、そういった「ある」ものに意識が向かないんですよ。

苦手だと思う相手は、そのタイプに不慣れなだけ

――方で、人生を豊かにしたいと思いつつ人間関係に悩んだり、相性が合わないから縁を切ったり距離を置くという考え方の人もいるようです。苦手意識がある相手に対して、どう関わればいいでしょうか?

飯田: 自分に合わない人を排除するのは、世界を勝手に狭くしているだけ。そもそも、人間は自分に合わない人との出会いによって育てられますからね。無理難題、無礼なことや面倒くさいことで人は成長するんです。

最初は「苦手な人」と思っても、実はまだ、そういったタイプの人に不慣れなだけかもしれない。未経験な場所に飛び込んで壁をクリアすれば、もっと相手と仲良くなる可能性がある。僕は、合わない人ほど懐に入るのが得意で、すべての人と仲良くなるからどんどん自由になりますよ。

――昨年秋に出版された『ゲッターズ飯田の『五星三心占い』決定版』(朝日新聞出版)には、円滑に人間関係を進めるにはまず自分自身のことを理解し、相手のことも知ることが大事だとありますね。

飯田: そうですね。みんな自分がわからない。占いは当たるか当たらないかが大事なのではなく、自分自身や相手を知ること、アドバイスを聞くことが大切なんです。この本のように人を分析すると、あぁ、そういう人なんだなと分かり、自分も相手も理解できて許せるようになります。

運を良くするための努力は「筋トレ」と一緒

――ところで、運が良くなる方法ってあるのでしょうか?

飯田: 運は「棚からボタ餅」でめぐってくるものではなく、自分自身で積み上げたものが返ってくるんです。運気が良い時には自然とチャンスが回ってきますが、この時にいかに人に恩を返すか、人を救うかが大事ですね。いい時ほど、人を助けて返せる恩を返しておくこと。普段から人に対して感謝が無い人は、積み上げたものがないから運を使えないんです。

たまに、受けた恩を返さない人がいます。相手が善意でやっていることだから、こちらは頼んでいない、と恩をもらうだけもらう人。そういう人は、運がいい時はいいのですが、ストン!と落ちた時に沈みが大きいです。人に対しての恩を返した貯金がないから、助けてもらえなくなるんです。

筋トレと一緒です。受験もダイエットも筋トレも、積み重ねが無かったら、結果が出るときに出ないですよ。

【取材後記】
「人は一人では生きていけない」とはよく聞く言葉だが、人にサービス精神を発揮させていたか、借りた恩を返せているか振り返ると、まだまだ未熟な自分に気づかされる。合わないと思う人は、自分が慣れていない人なだけ、という言葉も印象的だった。みんな自分がわからない。自分も相手も理解をすればするほど心の鎖が緩み、どんどん自由になっていくのだろう。

●ゲッターズ飯田さん プロフィール
作家・放送作家・タレント・占い師として幅広い分野で活躍中。これまで5万5000人を超える人を無償で占い続け、実績を元に「五星三心占い」を編み出す。メディアに出演するときは、自分の占いで「顔は出さない方がいい」から赤いマスクを着けている。

ゲッターズ飯田の『五星三心占い』決定版

著:ゲッターズ飯田

朝日新聞出版

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。

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