意識、どんどん下げてこう。by ナリくん

【ナリ心理学ナリくん】「29歳問題」、僕の場合。 by ナリくん

文：ナリくん　写真：坂脇卓也

2019/02/21

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ＆お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

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僕の「29歳問題」

テリングでは今「29歳問題」というテーマが盛り上がってますが、なんと僕はそのまんま29歳ど真ん中である。1989年2月20日生まれである（あっ、この原稿を書いてる時は29歳だが、公開された日は30歳だ。すごい面白い現象)。
僕なりの「29歳問題」について話したいです。

正直、29歳問題と聞いた時に、「はて？どんな問題があるのかさっぱりわからん札幌ラーメン」という感想でした（スベってません。スベってるとかは、思った人の想像力の欠如です）。

だけれども、少し29歳問題について考えてみたところ、僕自身は「20代と30代は大きく違う」と捉えてることに気づきました。だから、29歳は、29という年齢よりも、30代になる最後の1年と捉えていたため、「29歳」そのものになにも感じてなかったっぽいです。20代が終わる。ということに興味があるみたいです。

30代に対する憧れと、恐怖。

僕自身は「心理・カウンセリング」と言われる業界に属しているのかなと自分では思っています（カウンセラーではないですが）。僕の本も本屋さんではそこにならんでいたしね。
そして、この業界には活躍してる人がたくさんいるのですが、僕と同年代がまったく見つかりせん。びっくりするくらいに、全員年上なんですよね。そもそも20代で活躍してる人を僕は、まったく知りません。見渡す限りに、僕がダントツで年下なのです。

26歳でナリ心理学というものを作ってからずっと、「僕は誰よりも年下である」という感覚のままやって来ました。若いねー若いねーと、100億回は言われて来た気がします。

しかも僕は、平成生まれなので、18歳で会社員になった時にも「えーー！平成生まれなのー？」と101億回驚かれてきました（平成元年の2月生まれなので、同級生のほとんどが昭和63年生まれなのです)

サラリーマンを辞めた後、長野から上京し、19歳で音楽専門学校に通うのですが、同期より1歳年上にもかかわらず平成生まれなので、(みんな1歳年上は昭和生まれだと思い込んでるため）2年間、年上だとバレずに過ごすという奇跡をやってのけました。成人式が同期より1年早いのに「なんか、田舎は成人式が早いらしい」みたいにテキトーに言ってたらバレませんでした。

とにかく平成元年の早生まれだし、26歳でナリ心理学を作ったので、とにかく「若いねー、若いねー」と言われる機会が本当に多すぎました。
あまりにも言われすぎるので、27歳頃ぐらいには、早く30代になりたいという思いが湧いてきました。
これは調子乗って言ってるのではなく、自慢でもなく（僕が読者なら、自慢に聞こえますわ)、本当に、知らないのです。そして、周りに誰もいないから、常に「独り」という感覚があります。
寂しいという「独り」ではなく、ライバルや参考にする同世代がいないから、自分一人で考えないといけないな！という感覚の「独り」です。

30代への憧れは「同世代の仲間がたくさんいそう」という希望です。

20歳も29歳も20代です、そういう括りで見ると20代はまだ未熟だという感覚が僕の中にあるのかもそれません。それに30歳も39歳も30代です。だから、30代になると同世代の「活躍してる仲間」が増える希望があります。心理・カウンセリング業界でも、30代で活躍してる人はたくさんいます。その人たちと同世代になれる感覚に憧れがあります。30歳と39歳は同世代じゃないけど、僕の中では同世代の感覚があるんです。