神山まりあ「結婚も出産も、考えるより先にチャンスをつかむ」
●神山まりあロングインタビュー「自然体のひみつ」05
自分のことを好きだと言ってくれる人に任せてみるのもいいかも
私の場合、わりと昔から結婚願望は強いほうだったと思います。彼氏ができると、「結婚したいね」という話にはなるんですが、毎回「できたらいいね」「したいね」で終わっちゃうんです。しかも、私はその言葉をうのみにしていつも「彼ありき」の人生設計をしていたんです。
モデルの仕事を始めたころつき合っていた彼はイギリスに住んでいたので、頻繁には会えないから、自分の仕事をもっとスキルアップするほうに時間を使わないといけないなと思ったんです。結局、その彼とはお別れしたんですが、その後、自分自身のやりたいことも見えてきました。
そんなときに出会ったのが、夫です。彼との出会いは4年前。友達のホームパーティーで会い、その1週間後に彼から告白されてつき合い始めました。彼は、”自分”を持っているし行動力もある。つき合って1カ月目で指輪を決めて……と、どんどんリードしてくれて。その流れにのっていったら4カ月で結婚（笑）。あれこれ考えすぎて動けなくなるよりも、流れにのってみるのもいいかなって思いました。
変な写真をインスタにアップされたらもうかっこつけられない
ミスユニバースのイメージに合わせようと、自分でつくってしまった殻を破れたのは、夫の存在が大きいかな。結婚して、彼と一緒に海外旅行に行ったんですが、そのとき現地で何もすることがなくて、すごく暇だったんです。それで二人同時にインスタをはじめてみようかという話になって、スタートしたんです。
彼は、私の写真ばかり撮るんですよ。しかも素の写真。そんなの見られたくないじゃないですか。もう、本当にやめてほしくて。それがいやで、何度もケンカしたんですけれど、夫は「これがいつものあなただから」って。最初は、そういうのがすごく嫌でした。まだかっこつけたい気持ちが残っていたから。でも、ある時から「もういいか」ってなったんです。
私がいくらおしゃれな写真を撮ってアップしても、夫が私の変な写真をアップしてる……。これじゃかっこつけても仕方がないなって。あきらめと悟りの境地です（笑）。
専業主婦になったけど、自分にはしっくりこない
妊娠を期に専業主婦になったんですが、今考えたらそれもやっぱり母親の影響が大きかったかな。母親は昔ながらの人なので「女性は、妊娠したら家庭に入るもの。仕事なんてやるべきじゃない」と、ずっと言っていたんです。だから、私も当たり前のように主婦になるべきだと思って、仕事を辞めました。
でも、いざ専業主婦になってみたら、自分にはしっくりこなくて……。「専業主婦になって、毎日家のことをきちんとして、彼が安心して働けるようにしよう」と思っていたはずなのに、なんだか気分が晴れない。もしかして、自分には外で仕事をするほうが合っているのかなと、感じるようになりました。
子どもとの時間は大切。でも、それと同じくらい仕事も大事
もう間もなく出産というとき、ファッション雑誌の「VERY」に声をかけてもらったことをキッカケに、出産後3カ月で仕事に復帰しました。子どもとの時間はとっても楽しいです。でも、それと同じくらい仕事も大事。どっちもないと生きていけないから。ちょうど今、バランスがとれていると思います。
家事も育児も、夫婦お互いにできるほうがやるという感じですが、育児や教育方針に関しては彼に一任しています。そのほうが、彼に育児に参加してもらえると思います。でも、家事に関しては、言いますよ。彼がやりっぱなしで片づけてないときは「お皿」、「靴下」とか一言だけの時もありますよ（笑）。いくら気づいた方がやるといっても、夫は基本言わないと動かないから（笑）。
まずはチャンスをつかんで、それから考える
もし、目の前にやりたいことがあるなら、まずはきたチャンスを全部つかんでみる。それからどうするか考えてみるというのも、たまにはいいんじゃないかと思います。
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- ＃1 「完璧を目指すよりも、今できることをやればいい」
- ＃2 「憧れのハワイでの仕事。でも、いじめられて…」
- ＃3 「恋愛で大喧嘩。初めて感情をストレートに出せた」
- ＃4 「理想のミスユニバース像ばかりを追いかけていた」
- ＃5 「結婚も出産も、考えるより先にチャンスをつかむ」
- ●神山まりあさんプロフィール
- 2011ミス・ユニバース・ジャパングランプリ。 2015年に結婚、2016年に男児を出産。 雑誌「VERY」をはじめテレビ、ラジオ、イベントなどで活躍。
- Instagram https://www.instagram.com/mariakamiyama/
