夜はこれから! 仕事帰りの寄り道日記「初めての舞台観劇」
金曜日の夜、仕事を終えた私は電車を乗り継いで六本木に向かいました。
その舞台は六本木EXシアターというおしゃれな劇場で上映されるようです。
開園時間前にも関わらず、会場には人だかりができていました。
若い女の子から妙齢の女性、年配のご婦人、さらにはその付き添いの旦那様まで、様々な年齢、性別のお客さんが集まっていました。
友達によれば、今回は、元宝塚の凰稀かなめさんをメインに据えた舞台とのこと。彼女にゆかりのある人物(この中にたくさんのイケメンが!)が招かれているので、それぞれの演者さんのファンが集まっているのではないかということです。
友達の目当ては染谷俊之くんという俳優さんで、長いこと彼のファンをしているといいます。
プレゼントを渡すこともよくあるそうで、今回は「TAKEO KIKUCHI」の大きな袋を差し入れていました。
出演する演者さんを一人も知らない自分の存在が、なんだか場違いに感じられましたが、イケメンを摂取するためならなんのその。面の皮を厚くして開演を待ちました。初めての舞台、ちょっと緊張します。
やがてその時がきました。
拍手の中、舞台にかなめさんが現れ、客席に向かって「私に会いたかったですかー?」と呼びかけます。
そこらじゅうから「イェー!」という声が上がります!
郷に入っては郷に従えとばかりに、私も「イエェーイ!!」と叫びました。
不思議なもので、声を出してみると緊張も忘れて、なんだか楽しくなってくるのです。
そのまま歌が始まり、舞台にイケメンたちが登場しました。
フレッシュな男の子から、渋いイケオジまで、よりどりみどりです。
友達は終始、染谷くんを目で追っていました。
その間、私はリズムに合わせて、友達にあらかじめ渡されていたキンブレ(キングブレードの略称。電池式のケミカルライトのようなもの。)を必死に振っていました。
歌が終わると、演劇がはじまり、演劇がひと段落つくと、また歌が始まると行った具合に舞台は進行していきました。
演目の具体的な内容はここでは省きますが、「キューティーハニー」や「糸」といった有名な楽曲、クスッと笑える展開もあったりして、初心者の私でも十分に楽しむことができました。
閉演となり、会場を出る頃には、すっかり舞台の虜になっていました。
興奮が冷めないまま友人と居酒屋に行き、ビール片手に料理をつまみながら、今日の感想を語り合いました。
「あの人がカッコよかった!」「ゲストの人の歌がすごく上手だった」「一瞬染谷くんと目が合った!!」などと話題は尽きません。
やがて、あれこれ話している間に終電の時間を迎え、この日は解散となりました。
誘われるがまま舞台を観に行き、すっかりハマってしまった私。
平日の夜から上演されている舞台もあるようなので、今週末にでも、気になる方は是非行ってみてはいかがでしょうか?
新しい世界の扉が開けるかもしれませんよ……。