女性のための本屋「日比谷コテージ」ってインスタ映えする!

「女性のための本屋」をコンセプトとした書籍や雑貨を販売するお店HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(日比谷コテージ)が、東京・日比谷にオープンし、話題になっています。女性向けの本や雑貨をそろえた特別コーナーも設置。「春に読みたい本」「ピンクが効いたかわいい表紙の文庫」などの企画も展開しています。

 「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(日比谷コテージ)」の店長は、ヴィレッジ・ヴァンガードで店長を務めた経験もある花田菜々子さん(38)。花田さんは「安易な女性向けの本屋にはしたくなかったんです。例えば、社会がよくしがちな『既婚VS未婚』って対立させるのが嫌で。結婚した人も、していない人もこんなすてきに生きているよ、がんばろうねって紹介したいなと。自分がしっくりいく方を選べばいいなって。そういう、作り手の思いがにじむような本屋になっていればと思います」と話しています。

「ピンクが効いたかわいい表紙の文庫」を背景に撮影するのもおすすめ

プレゼント、お土産に「本+α」

 女性向けに特化したコーナー「コテージセレクト」では性にまつわる問題、のんびり読む本、メンタルケアなど、普通の本屋では見かけないジャンル分けがされています。ほかにも「女たちよ、自由に生きろ」「いろいろな夫婦のかたち」など、ドッキリする特集もあります。

  かわいい雑貨やお花も置いてあります。広報の上田留奈さんは「プレゼント、お見舞いの品として本を持って行く際に添えていただければ」と話しています。

店内撮影OK フォトスポットも

 珍しいのは、店内撮影OKであるということ。フォトスポットもあり、思わずインスタに投稿したくなる店内になっています。「来たことを人に伝えたくなる、そしてそれを見た人が行ってみようかなと思ってもらえる本屋を目指しています」(上田さん)。

店舗づくりに女性クリエーター

 花田店長のほかにも、いろいろな女性クリエーターが店舗づくりにかかわっています。店内にあるギャラリーと店内装飾は、イラストレーターの利光春華さんが担当。お花や鳥が舞い、春らしい淡いピンクの装飾に癒やされます。ロゴを担当したブックデザイナーの名久井直子さんが装丁を手掛けた書籍を集めたコーナーもあります。

 本好きから、本屋初心者さんまで楽しんでもらえる工夫が随所に見えます。例えば、広い通路。後ろの人を気にせずに本を探すことができます。本棚も、本をぎっしりと立てて詰めるのではなく、できるだけ表紙を見せることで手に取りやすくしています。花田店長は「ネットでポチッと本を買えるようになったことで、本との偶然の出会いも減ってしまった。だからこそ、この本屋に来たから出合えた1冊をお届けできるようにしていきたい」と話しています。

20~30代の女性の多様な生き方、価値観を伝え、これからの生き方をともに考えるメディアを目指しています。
フォトグラファー。岡山県出身。東京工芸大学工学部写真工学科卒業後スタジオエビス入社、稲越功一氏に師事。2003年フリーランスに。 ライフワークとして毎日写真を撮り続ける。