振り袖を手にする西尾菜美さん。撮影のためにマスクを外してもらった=大阪府東大阪市の呉服店「丸十」

若いがん患者向けに撮影会

振り袖 はかま 着飾って笑顔 若いがん患者向け撮影会

 AYA(アヤ)世代と呼ばれる若い年齢のがん患者を対象とした振り袖やはかま姿の無料撮影会が5~6月、大阪府東大阪市の呉服店で開かれる。がん専門病院で広報を務めたフォトグラファーの女性が企画した。「華やかな自分を見て笑顔になって」と、参加者を募集している。

 AYA世代とは「思春期と若年成人」という英語(Adolescent and Young Adult)の頭文字で、15~39歳を指す。進学や就職、結婚、出産と重なる時期で、治療との両立は難しい。若い世代はがんの発生率が低く、がん患者は孤立しがちだ。介護保険の対象にもならず、経済的な不安にも直面しやすい。

 東大阪市のフォトグラファー西尾菜美さん(46)は以前、がん専門病院で広報を務め、そこでAYA世代のがん患者の存在や抱える課題を知った。2019年に広報職を退き、夢だったフォトグラファーになった以降も、医師らとユーチューブで動画を配信するなど啓発に取り組んできた。

 昨秋、知人の医師から、AYA世代のがん患者への支援を広げるイベント「AYA week 2021」への参加を打診され、撮影会を企画した。今年2月の予定だったが、コロナ禍で5~6月に延期に。その間にクラウドファンディングで資金調達している。

 治療で成人式で振り袖やはかまを着られなかった人。着飾った自分を見たい人。色々な人に参加してほしいと考えている。「華やかな着物を着て髪をセットし、メイクした自分の姿を見ると、きっと明るい気持ちになると思うから」

 撮影会は5月18、25、28日、6月15、25、29日の6日間。感染防止策を徹底するため1日3組限定。緊急事態宣言が延長された場合は、撮影会も延期する。

 撮影後はアルバムと写真データをプレゼントする。クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/56110)で5月11日まで資金を募る。撮影会の参加は、HP(https://site-aya-hurisode2021.mystrikingly.com/)から申し込む。

(朝日新聞社)

朝日新聞デジタル2021年05月06日掲載

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