中村里帆さん「彼氏よりも仕事がほしいと思って生きてきた」

恋を知らない平凡な女子大生と、学内で人気を集めている先輩がオンラインゲームで出会う――。現実とバーチャルの世界で揺れ動く姿を描いた『シンデレラはオンライン中!』が、FODで配信されています。女子大生の有沢一花を演じるのは、モデルの中村里帆さん(21)。ドラマの見どころやコロナ禍で感じていること、そして恋愛についてなどを聞きました。

恋愛、21年間本当に何もない

――『シンデレラはオンライン中!』は、中国で人気を集めたドラマ『微々一笑很傾城』のリメイク版だそうですね。

中村里帆さん(以下、中村) :『微々一笑很傾城』はもともと見ていて、主人公はすごく可愛い“学内の華”という設定だったので、「私で大丈夫かな」って不安でした。でも、台本を読んでみたら、“いまいちパッとしない女の子”の設定に変わっていて、とても安心しました(笑)。こちらのほうが視聴者に身近に感じてもらえそうだし、面白そうだと感じましたね。

――大学で人気の先輩・小野田朝陽に憧れている一花。ご自身との共通点は?

中村 :一花は頭の良い理系女子。それ以外は、私と結構似てると思います。私も恋愛に興味がないし、友達といる時の雰囲気とか、性格とか。

――一切興味がないのですか?

中村 :自分で言うのも変ですけど、私って、なんて言うか…チョロい。男の人に、ちょっとでも優しくされたら、ハッとしてすぐに舞い上がるんです(笑)。でも、それが3日で冷めちゃう。だから、いつも“恋愛”というところまで行かないんですよね。

――ずっと恋愛をしてこなかった。

中村 :昔、バレンタインデーにチョコレートをあげたことくらいは、あるんですけど。彼氏よりも仕事がほしいと思って生きてきたので、21年間、本当に何もないですね。
でも、このドラマの撮影で一カ月もの間、一花とともに恋愛している気持ちになって、恋するって楽しいと感じました。撮影に行くのも毎日すごくウキウキしている自分がいたので……私も早く王子様に出会いたくなっちゃいました。

ちょっとした勝負事も、負けたくない

――ゲーマーの一花ですが、中村さんは、ゲームしますか?

中村 :すごい弱いんですけど、結構やります。はまるとゲームのことしか考えられなくなっちゃうので、ゲーム機を買わないようにしているくらい(笑)。
アニメの『ラブライブ!』がすごく好きなので、中高生の時は、リズムゲームをよくやっていたんです。私、かわいい女の子が大好きで、推しメンもいます(笑)。
最近は、まさにドラマに出てくるような戦闘系にハマってます。『Call of Duty』っていうスマホでできるゲームで、友達と電話しながらやっています。

――ゲームの中で一花はビビという名前で、強さを表すランキングで上位にいます。現実とバーチャルのキャラクターの違いを、どのように捉えていますか?

中村 :一花は、恋愛に慣れていないから、朝陽先輩を前にすると、感情が顔に出てすぐにソワソワしちゃう。でもビビの時は、感情を顔にあまり出しません。ゲームのキャラって基本は無表情だけど、それをお芝居でやると変なので、多少表情を出すようにしています。すごく強いから、余裕があってクールな感じを意識しました。

――中村さんはゲームをしている時、性格が変わると感じることはありますか?

中村 :すごい変わりますし、多少口も悪くなりますね(笑)。普段はリーダー気質でも何でもないんですけれど、ゲームになると、誰よりも喋るし、周りの人に指示を出すんです(笑)。下手だから誰も聞いてくれないんですけどね。友達からは、「本当に人が変わるよね」って言われます。
もともと負けず嫌いというのもありますが、お芝居の先生に、日ごろから運を意識するよう言われてるんです。「自分の運を上げるために、じゃんけんみたいな“ちょっとした勝負事”にも全部勝て」と。だから小さなことでも全力でやるようにしています。

直接会えない時代、バーチャルでの恋愛もあり

――コロナ禍で、リアルで人と会う場が減りました。

中村 :私も、オンラインで人とやりとりする機会が、すごく増えましたね。地元の高知の友達とは、もともと年に1回会えるか会えないか、という感じで、テレビ電話はしたことがありませんでした。でもコロナ禍でオンライン飲み会が流行っていると聞いて、今は定期的にやっています。今回のドラマの出演者とも「なかなか会えないからオンラインで遊ぼう!」ってなって、人狼というゲームをオンラインでやっています。

――そんな中、リアルで人と会うことの大切さを感じることはありましたか?

中村 : テレビ電話とかLINEとかだと、本当の気持ちや状況が見えづらいですよね。やっぱり直接会って話さないと、相手のこともわからないし、自分の思いも伝わらない。
それに、オンラインって緊張しちゃうんですよね。例えば中学の友達と対面で会えば、中学校の頃の空気感に、すぐに戻ることができる。でもオンラインだと、打ち解けるのに時間がかかります。早くリアルで喋れるようになりたいですね。

――今回のドラマでは、リアルとバーチャルの世界を行き来しています。コロナ禍の今、改めてドラマに込めた思いを聞かせてください。

中村 :私自身は、オンラインで出会って恋愛をするのは勇気がなくてやったことがないけれど……一花と朝陽先輩みたいに、ゲーム内で「この人かもしれない」って、始まる恋もありだと思います。直接会うことがなかなかできない時代だからこそ、バーチャルの世界で素敵な出会いがあるかもしれない。
恋愛初心者同志の不器用な姿をキュンキュンしながら、温かく見守ってもらえたら、うれしいです。

●中村里帆さんのプロフィール
1999年、高知県生まれ。ローティーン向け雑誌『nicola』のオーディションで、グランプリの5人に選ばれ、モデルデビュー。2017年から、女性誌『Ray』の専属モデル。ドラマでは『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系・20年)や『社内マリッジハニー』(MBS・20年)などに出演。

●作品紹介
『シンデレラはオンライン中!』
■FODにて毎週火曜日正午最新話配信
■原案:『微々一笑很傾城』 
■出演:中村里帆、瀬戸利樹、ついひじ杏奈、山下航平、三浦獠太、川村海乃、井上想良 川瀬莉子

1989年、東京生まれ。不登校・高校中退から高卒認定を取得し大学へ。新聞の記者・編集者を経て、2020年3月からtelling,編集部。好きなものは花、猫、美容、散歩、ランニング、料理。
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。