女芸人No.1「THE W」優勝は石原良純?イラストでプレイバック、おめでとう吉住!

12月14日(月)に放送された女芸人No.1を決める大会「女芸人No.1決定戦 THE W 2020」。過去最高となるエントリー総数646組のなかから、4代目女王に輝いたのは、ピン芸人の吉住(31)でした。吉住が人気芸人のゆりやんレトリィバァ、Aマッソ、ぼる塾をブッチ切って優勝するまでの軌跡をイラストで振り返ります。
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すごい。すごい。すごい。優勝が決まったとき泣きそうになってしまった。
「女芸人No.1決定戦 THE W」(日本テレビ 12月14日放送)、4代目女王に輝いたのはピン芸人の吉住。
過去最高のエントリー646組から勝ち上がった10組による熱戦を振り返りたい。

事前にくじで決められたネタ順と番組キャッチコピーはこちら。

【Aブロック】
TEAM BANANA「ノンストップガールズ漫才」(吉本興業)初出場
オダウエダ「立ち入り禁止の不条理空間」(吉本興業)初出場
にぼしいわし「火がついた魚介系コンビ」(フリー)2回目
紅しょうが「ナニワストロングスタイル」(吉本興業)2回目
ターリーターキー「麗しのソウルフルコント」(プロダクション人力舎)初出場

【Bブロック】
Aマッソ「進撃のニュータイプ漫才」(ワタナベエンターテインメント)初出場
ゆりやんレトリィバァ「ふざけ散らしのコメディクイーン」(吉本興業)3回目
吉住「恋するパラレルワールド」(プロダクション人力舎)2回目
はなしょー「汗と涙のコント劇場」(ワタナベエンターテインメント)3回目
ぼる塾「毒入りゆるふわカルテット」(吉本興業)初出場

Aブロックから「ナニワストロングスタイル」紅しょうが

TEAM BANANA(4)対 オダウエダ(3)
TEAM BANANA(7)対 にぼしいわし(0)
紅しょうが(5)対 TEAM BANANA(2)
紅しょうが(7)対 ターリーターキー(0)
*カッコ内は審査員票数

トップバッターはTEAM BANANA。シンデレラを題材にした正統派漫才。
オダウエダ。「行きましょー!オダウエダです!コント、ピンチ」という威勢のいい入りが良い。見終わった後MCの水卜アナが「何を見てたんだろう」と漏らす(ライブはもっと過激)。

にぼしいわし。うんていを作った人のコント。
紅しょうが。美容室を舞台にしたパワフルな漫才。「また聴いてー!」という締めも素敵だ。

ターリーターキー。社長と部下のコント。新型コロナウイルス感染のためスパイクが出場を辞退し、繰り上げとなったのが11位のターリーターキー。時節柄ライブも少なく、どの芸人さんも調整が大変だったとは思うがターリーターキーは特に準備が大変だったはず。

しょっぱなからTEAM BANANAとオダウエダというタイプが全く違うコンビの対決で審査員が悩む。

川島(麒麟)「まず同じ競技なのか……」
哲夫(笑い飯)「比べたらダメな感じがありました。むちゃくちゃ難しいです。これこそ無比やなって」

「M1グランプリ」や「キングオブコント」などに比べ「THE W」はなんでもありの異種格闘技。もしかすると賞レースの中でいちばん審査が難しいんじゃないだろうか。

さらに5組目のターリーターキーのネタ後でも田中(アンガールズ)や哲夫(笑い飯)が審査の難しさを語る。

田中(アンガールズ)「ターリーターキーもこんな7-0になるほどの差はないんです」
哲夫(笑い飯)「これも比べにくい、わずかな差で」
哲夫は自分の中で点数をつけていたそうで、オダウエダ 99点、TEAM BANANA 96点、紅しょうが 95点、ターリーターキー 94点と言っていた。本当に僅差である。

Bブロックから「恋するパラレルワールド」吉住

ゆりやんレトリィバァ(4)対 Aマッソ(3)
吉住(5)対 ゆりやんレトリィバァ(2)
吉住(5)対 はなしょー(2)
吉住(5)対 ぼる塾(2)

BブロックのトップバッターはAマッソ。プロジェクターを使った漫才が新しい。
続いて第1回優勝のゆりやんレトリィバァ。第1回ではドラえもんに扮していたが今回はサザエさんのカツオでふざけ散らす。 川島(麒麟)「深夜2時に見てたら窒息死してましたよ多分」

吉住。女審判のコント。後藤「ドラマチックさを感じてるのが腹たつ(笑)」水卜「じっくり見てしまいました」
前回準優勝のはなしょー。おばあちゃんとヤンキーのキャラクターが強烈なお見舞いコント。

ぼる塾。キャッチコピーを「毒入りゆるふわカルテット」とし、ネタ前VTRで育児休暇中のメンバーを紹介。意外にも賞レースの決勝は初。仲良く楽しそうな漫才は見ていて幸せな気持ちになる。

ゆりやんレトリィバァとAマッソの審査はこの大会一番の異種格闘技だった。Aマッソの順番が違っていたら、もしブロックが違っていたら、審査が「勝ち残りノックアウト方式」ではなく点数方式だったら……という「IF」もつい考えてしまった。敗退したものの強烈なインパクトを残したAマッソ。ぜひ来年も出て欲しい。

ゆりやんに票を入れた田中もAマッソを絶賛する。「めちゃくちゃ難しかった。Aマッソ凄かったんですよ。ネタとしての斬新さはもう今まで無いぐらいで、映像ネタでもない漫才でも無い、両方がリンクした時に笑いが起きるっていうのもお笑いの時代1コ進んだネタだった……」

最終決戦、吉住VS紅しょうが

先行は吉住。銀行員のコント。トテトテ歩く不思議系の主人公でキャラクターも抜群。どんどんストーリーに引き込まれていく。

後攻の紅しょうがは、浮気される彼女の漫才。ハァハァ息を切らしながら体当たりのパワフルな漫才が楽しすぎる。

最終決戦を制したのは、自身のYouTubeで「やばい、よねぇ。みんな決勝進出おめでとうって言ってくれるけど勝てそうだねとは言ってくれない」と言っていた吉住!
優勝の瞬間嬉し涙で顔を覆う吉住はとてもドラマチックだった。

吉住さん、おめでとうございます!

「女芸人No.1決定戦 THE W 2020」
12月14日(月)20時~22時54分生放送(日テレ系全国ネット)
番組MC 後藤輝基(フットボールアワー)、水卜麻美(日テレアナウンサー)
大会サポーター EXIT、生見愛瑠
審査員 川島明(麒麟)、田中卓志(アンガールズ)、哲夫(笑い飯)、 久本雅美、ヒロミ、リンゴ(ハイヒール)<五十音順>
優勝賞金 優勝者(ユニット)に1000万円
応募資格 「女性」 ※プロ・アマ、経歴不問
審査方法 スタジオ審査員 + 視聴者投票(データ放送)
https://www.ntv.co.jp/w/

フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。