Ruru Ruriko ピンク 60

化粧品と社会問題はつながっている?

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。今回は、普段何げなく使っている化粧品について。化粧品が環境や社会問題につながっていると考えたことがありますか?

●Ruru Ruriko ピンク 60

クルエルティフリー、知っていますか?

デパートからドラッグストア、コンビニまでいたるところで売られている化粧品ですが、化粧品と社会問題の関係について考えたことはあるでしょうか?

ここ数年、サステイナビリティやヴィーガン、クルエルティフリーについて耳にするようになった人も多いかもしれません。世界中で環境問題や人権問題など多くの問題が上がっていますが、私たちの身近な場所で売られている化粧品もそれらの問題と関わっています。

2013年にヨーロッパで動物実験が禁止されたこともあり、ここ数年、多くの化粧品ブランドが動物実験をやめ、若者の間でもこの問題に関する関心が高くなりました。
クルエルティフリー (cruelty free) は「動物実験をしていない」という意味で、日本語でも英語でも調べると情報がたくさん出てきます。

Leaping Bunny Programというウェブサイトでは、クルエルティフリーの確認が取れている化粧品ブランドの一覧を見ることができるのでオススメです。動物実験ではウサギが使われることが多く、サイトのマークはウサギなのだそうです。

日本にもクルエルティフリーの化粧品ブランドはある?

私が実際に使っているクルエルティフリーの化粧品のほとんどは、クルエルティフリーとは知らずに購入しました。どちらともイギリスやアメリカでは人気の化粧品ブランドで、NYXは日本にも店舗があるので、知っている人も多いかもしれません。
クルエルティフリーだけではなく、ヴィーガンやオーガニックなものは高いというイメージがあるかもしれませんが、お手軽な商品もありますし、同じような値段で商品の質もいいのなら動物や地球に優しい方を選ぶのはそんなに難しくないはず。

日本ではクルエルティフリーのブランドはとても少ないですがいくつかあるようですし、日本でも買える海外ブランドもあるので是非調べてみてくださいね。

化粧品は動物だけではなく、児童労働や環境破壊にも少なからず加担しています。
アイシャドウのキラキラを出すためによく使用されている鉱物マイカ。このマイカ採取は、インドの貧しい地域で児童労働が行われいるというミニドキュメンタリーがあります。

LUSHは2018年から天然マイカの使用を一切禁止しています。(公式サイトには日本語でも詳しく書かれています!)
https://jn.lush.com/article/faq-lush-and-mica-0

LUSHは環境問題になっているラメ、グリッターも地球に優しい原料を使用しています。
https://jn.lush.com/article/plastic_free_lame

排水溝の先にある海の環境を考えてみる

以前、私が家のお風呂の排水溝掃除に専用の洗剤を使おうとしたら、同居人から「そういったものは簡単だけど、流れた先の海を汚してしまう。お湯だけでもきちんとこまめにブラシで掃除した方がいい」と言われました。
それまでは排水溝に流れていく水は、私の中では消えてしまっていたけれど、その言葉で、その先があるんだと気付かされました。

動物実験や環境問題、児童労働問題など、当たり前ですがお店で化粧品を見ているだけではわかりませんし、それらの問題は私たちとは遠い世界の話のように感じます。
日本ではまだこれらの問題について明確に加担しているかしていないかを表示するブランドは少ないですし、化粧品会社自体も把握していな場合もあるようです。それを変えるには、多くの人が現状を知り、声を上げることです。

そのために、今持っている化粧品を捨てて、すべて買い揃えるのは無駄だしもったいないので意味はありませんし、選択肢が少ない日本で今後も絶対買わない!と決めるのも簡単ではないと思います。私自身も持っている化粧品がすべてクルエルティフリーなわけではないですが、何を購入するか選択できる時はできるだけ周りに優しいものを選んでいきたいと思っています。
最近では、日焼け止めが海を汚す一因になっていると知ったので、次は環境に配慮したものを購入しようと考えています。
海外ブランドでは質もよくパッケージもかわいいブランドもたくさんあるので、自分へのご褒美やコロナが落ち着いて旅行に行けるようになったら、お土産としてもオススメです!

クルエルティフリーコスメブランドで役立つリンクです

http://thelittlewhim.com/2019/10/03/cruelty-free-beauty-brand-list/

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。