Ruru Ruriko ピンク 59

女はやっぱり20代まで? 26歳、人生は始まったばかり!

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。今回は、女性が年を重ねることについて、ルリコさんはどう思う?女性は20代までしか価値がないなんて、思っていませんか?

●Ruru Ruriko ピンク 59

女はやっぱり20代まで?!

先日久しぶりに、高校の友達とランチに行きました。
気づけば2人とも26歳。話すことも仕事や結婚などになり、大人になったなぁなんてしみじみ……。ところが、この日、友人が発した「女はやっぱり20代までじゃない?」発言に、そんなことない!と伝えきることができませんでした。そこで今回は、伝えられなかった思いを書きたいと思います。

私は現在26歳。くくりはアラサーになりました。今の気持ちは「私の人生これから!とっても楽しみ!」という感じ。
20代なんてまだまだ、むしろ30代も若くない?と思っているのですが、数年前、大学を出たての頃の方がもう大人だと少し焦っていました。私がなぜ今のように考えるようになったのか、きっかけは3つの出会いがありました。

年を重ねることを楽しみにしてくれた3つの出会い

ひとつ目は、10代の頃に出会った大人たちです。
ラッキなことに10代から年上の友人が多く、当時の友人のほとんどが20代。年の離れている人のなかには、30代後半の友人もいました。私は高校を出てすぐにイギリスに留学したのですが、大学が始まる前に通った語学学校では、18歳の私が一番年下でした。そこで出会った人たちは一生懸命お金を貯めて、ずっと夢だった留学をしている人や、これからのキャリアチェンジのために渡英した人、転職の休憩期間として遊学している人など、イギリスで勉強する理由もさまざまでした。
それまで私は、大人になったら自由がなくて、ずっと働かなくてはいけないと思っていたので、生き方は自分で決められるんだと驚いたのを覚えています。
そこで出会った人たちの今までの人生を聞いて、いろいろな生き方があるんだと知りました。

2つ目は、大学を出て24歳からフランスに1年間住んだ時の経験です。
フランスでは、38歳のシングルマザーの家族と一緒に住んでいたので、彼女を通して知り合った人たちは、大半が30〜40代でした。彼女たちは新しい恋人や長年のパートナーとのデートに、すっぴんにかわいいカラフルなセーターを着ている日もあれば、フランスらしく赤い口紅にサラッとセクシーなドレスで決めている日も……。また、子どもたちや家族と過ごす時もあれば、夜遊びでクラブに行っている時もあったり、24歳の私よりもずっと働いて遊んで楽しく生きているように見えました。
私には彼女たちは素敵な大人の女性に見えたし、20代の私はまだまだ子どもだと感じて、少し恥ずかしくなったほどです。
彼女たちの直近のデートの話や旅行のこと、新しく始めた趣味の話などを聞いていると、これからもまだまだ新しいことや楽しいことが待っているんだなと知ることができて、彼女たちのように成熟した魅力的な女性になりたいなと思えました。

最後は、母に聞いた話。
母は以前、知り合いの80、90代の女性たちに「50代なんてとっても若いわね!私が50の時はなんでもできたわ、うらやましい!」と言われたそうです。
それを聞いた母から「50でも若いんだから、20代のあなたなんて何でもできる、好きなようにしなさい」と言われました。それからは年齢のことが気になって焦った気持ちになったら、その言葉を思い出して「まだまだ時間はあるんだから大丈夫」と言い聞かせています。

 

年齢を気にして自分を型にはめていない?

友人が言っていた“女性としての年齢”について考え直したのは、フランスでの出会いが大きかったですが、3つ目の出会いから、私は「年齢」を気にしなくなったし、それよりも年を重ねていくことを楽しめるように、日々生きていきたいと思えるようになりました。

年齢を気にして自分に型をはめたくありません。年齢に限らず、いつ何をどう選択し、経験して生きていくかは人それぞれ。私が素敵だなと思った年上の女性たちのように、私も年下の女性から年取るのも悪くなさそう!と思ってもらえるような人になりたいです。

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。