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独身の女性上司に「結婚だけが幸せじゃない」と言えず悩んでいます

最近、女性管理職が増えており、女性上司の下で働く読者も多いのではないでしょうか。性別で分けるわけではないけれど、女性上司と一緒に働くときには特有のやりづらさがあるのかもしれません。独身の女上司との人間関係に悩む、都内の保険会社で事務職として働くOさんの体験談をご紹介します。

昇格試験に落ちた時の、上司の言葉がショックでした

会社に入って10年目。事務職からステップアップするため職種転換の試験を受けたのは、今年が2回目でした。
私なりに1年間しっかり準備をして臨んだのですが、残念な結果となってしまい、落ち込んでいました。そんな時に、女性上司との面談があったんです。50代の彼女は同じ部署に来て半年。事務職で入社したものの職種転換の試験に合格し、マネージャーとして仕事をしています。

彼女は面談でこう言いました。
「今回は、不合格で残念だったわね。今後のことは、まあ、旦那さんに相談してみて」

私は、衝撃を受けました。仕事の相談をするべき相手は、上司ではなくて夫なのかと。
彼女の発言に違和感を持ちつつも、その時は愛想笑いでやり過ごしましたが、「ああ、この人にはもう何も相談できないな」という諦めの気持ちが心の底に深く刻まれました。

独身の同期と比べると、損した気分に

私の部署には、同期がいます。彼女は職種転換試験に合格していて、独身。マネージャーと年齢こそ20近く違うものの、似た境遇ということで2人はとても仲がいいんです。2人ともお酒が好きなこともあり、よく部署内の飲み会なども開いています。私も、ごくたまに誘われますが、基本的には「旦那さんいると大変でしょ」と気を遣われます。仲が良くていいなあと思う部分もあるけれど、とても2人の会話に入っていける気がしません。

同期の彼女は私よりも年収は100万円単位で上です。でも、彼女は新入社員に間違った仕事を教えていたり、マニュアルの解釈を間違えていたり、とても責任ある立場になれるような仕事ぶりではありません。クレーム対応に困っている後輩がいても知らんぷり。結局、見かねた私が代わりにフォローする始末。試験に受からなかったのは自分のせいですが、私よりスキルも労働量も少ないように見える彼女の方が給料が多いと思うと、とても損した気分になります。

「結婚だけが幸せじゃない」と言いたいけど……

ちなみに、マネージャーの口癖は「あーあ、私も結婚しておけばよかったな。結婚してたら、こんな仕事とっとと辞めているのに」。

確かに私は同じ会社の人と結婚して、派手な暮らしをしなければ生活面で苦労することはなく、恵まれている方だとは思います。だからと言って仕事をなおざりにしているつもりは一切なく、一生懸命やっています。それに、夫とケンカすることだってあるし、共同生活ならではの苦労だってあります。でも、そんな話題はご法度の雰囲気。どうして「結婚している」ということで、こんなに職場に居づらいのでしょうか。

マネージャーのデスクのマットの下に入れてある彼女が愛して止まない吉沢亮の写真をチラっと見ながら、「結婚だけが幸せじゃないですよ」という言葉を飲み込む日々を過ごしていますが、なんだか納得いきません。

1983年生まれ。社会人13年で転職4回。バツイチ。恋愛・結婚・女性性・人間関係・生き辛さなどの話題に興味があります。お笑い・現代アート・バームロールが好きです。
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