【安藤なつ】令和について。
●乙女とたこ焼き 12
令和について。
5月1日に元号が切り替わってから、早4カ月。
来月・再来月には天皇陛下の即位の礼や大嘗祭などの行事も行われるが、もうすっかり「令和」という元号に慣れた気がする今日このごろ、改めて、「令和」にまつわるお話を。
新元号が施行されるひと月前、4月1日の発表の際には、皆さん中継をリアルタイムで見ていただろうか。
私はこの日は自宅にいたため、ベッドに横になってテレビを観ていた。
11時半頃に官房長官が発表をすると聞いていたため、スタンバっていたけどなかなか始まらない。
焦らすなーと思いながらも、ぼんやり観ていた。
11時45分頃だったろうが、「新年号は令和です」とアナウンスがあった。
横になって観ていたため、上から読む感じではなく、「令」と「和」が同時に頭の中に入ってきた。
「んん……?え、『和令(かずのり)』……?」
これが第一印象だった。
そう、相方のカズレーザーの本名は「和令」。
ニアピン過ぎる。エイプリルフールかと思った。思わずツイッターでもつぶやいてしまったほどだ。
その日、カズレーザーと仕事がいっしょだったため、「すごくない?」という話で1日盛り上がった。
本当におめでたい男だと思う。
ちなみに、私の本名は「和代」。令和の「和」が入っているが、特に感想はない。
昭和にも入っているし、感慨深さはゼロだ。
令和の発表後、テレビ番組で明治生まれのおじいさんがインタビューを受けていた。
レポーターが「明治、大正、昭和、平成、そして令和と5つの年号をまたがられていますが、どう思われますか?」的な質問をした。
すると、そのおじいさんは「そうだなぁ。それより飯はまだかな~」と答えられていた。
それを観て、何て平和なんだろうと思った。
ここまできたら、あのおじいさんには令和の次の元号まで生きてほしいと思う。
ああ、平成のうちに結婚したかったなぁ。
でも令和元年の結婚もいいなと思う。令和元年のうちに結婚、できるだろうか。
構成:小野ヒデコ 写真:戸澤裕司
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