はじめてのホストクラブ体験記【01】ホストにハマりそうな女＝私が取材に至るまで
ホストクラブにハマりそうな女＝私
「いぬいは、絶対ホストクラブとか行っちゃダメ。破滅一直線になるから」
昔は、歌舞伎町を夜歩いていると、ホストクラブの客引きに声をかけられたりしたものですが、そういう時によく友だちに言われました。それも、複数の友だちに別々のタイミングで言われるので、私には本当にそういう素養があるように見えるらしい。
確かに、友だちが「早く別れな！」というようなダメな男にハマりがちだし、東京に出てきてからキャッチセールスについて行ってしまい数十万円の美顔器を買わされかけたのは、1度や2度ではない。ネットワークビジネスの商品を勧められて素直に購入したこともある。
我ながら、コントロールされやすさの偏差値、75くらいはありそう。
そういえば、と、取材の時SHUNさんに「シャンパンタワーとか入れるのってどんなお客さんなんですか？」と質問したところ、逆に「いぬいさんだったら、どんな時にシャンパン入れたくなる？」と訊かれた記憶が頭をよぎる。
「新しい仕事が決まった時かなぁ……」
と答えながら、昔、お金を貸しまくっていた男と付き合っていた時に給料が上がった時のことを思い出していた。本当は一緒にお祝いして欲しかったけど、収入が増えたことがバレれば、またお金貸してと言われるに決まっている。結局、昇給したことを彼に伝えられなかった。
その苦い思い出をホストクラブで上書きできるのなら、全然お金払ってしまいそうだな……。
私、ホス狂い（ホストに狂ってる人）の素養かなり高めではないかなと思うのですが、どうでしょう？
「ホストクラブに行きたい！」と思うのはどんな時？…想像できない！
ただ、そもそも「ホストクラブに行ってみたい！」ってなった事、私の人生の中でないんですよね。
いや、私は男の人にチヤホヤされたいという気持ちは結構ある方だと思うんです。
正直、自分が好きだと思う男の人に媚びるのは好きだし、恋愛依存症寄りだし、お世辞でも「かわいい」って言われたら嬉しいし。
でも、だからと言ってホストクラブはなんか違うと感じるんです。
だって、お金払ってチヤホヤしてもらっても、逆に心が寒くなりそうじゃないですか。その場は楽しいかもしれないけど、家に帰る途中で強烈な虚しさに襲われて泣いている様子がありありと思い浮かんでしまうのです。
好きな男の人とお金でしか繋がれないってなったら立ち直れなくなりそう……あ、でも見方を変えればお金さえあれば好きでいてもらえるということ……？恋愛は努力ではどうにもならないことが多いけど、ホストはお金さえ用意できればコントロール可能な関係なの……？
いつか行ってみたいなぁ、とは思うけど、きっかけがなかった。
そんな私が取材でホストクラブに行ってみたら、どんなふうになるのでしょう。
（ちなみに、最近だとメディアでホストの情報に触れたことをきっかけにホストクラブに行く人が増えてきているそう。あとは、もともとホストクラブに通っている友だちに誘われて行くケースも多い模様です）
ラーメン食べて、ホスト「初回」体験開始！
今回は、歌舞伎町でホストクラブを運営するsmappa!グループ3軒の「初回」接客をダイジェスト版で体験してきました。
カメラマンを引き受けてくれた伊藤記者と、歌舞伎町のラーメン店で腹ごしらえをしながら、取材の段取りを相談。ホストクラブに行く前に、ラーメン食べていいのか？という疑問もあったけど、ホストクラブでご飯を食べられるかもわからなかったので、しっかり腹ごしらえします。
※ちなみに、ホストクラブでもおつまみ程度であればフードメニューはありますが、富士山頂並みの特別料金。2000円のポテトフライや3000円の唐揚げを注文するのは少し気が引けるので、ご飯は事前に食べていった方がいいかも。
一応口臭とか気にした方がいいのかな、とラーメン屋の隣にあるコンビニに駆け込んでフリスクを購入。
歌舞伎町のコンビニは異常に混んでいて、待ち合わせ時間ギリギリにミントの粒を噛み潰しながらラーメン臭をカットして、いざホストクラブへ！
●編集後記
次回は、ホストクラブに潜入する前に知っておくと安心な豆知識を紹介。「初回」とはどんなシステムなのか？どんな服を着ていけばいいのか？などをお伝えします。
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