意識、どんどん下げてこう。by ナリくん

【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】「女性らしくない」と言われて悩んでいます

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】

Q:今回のお悩み ↓ 

  • ナリさんこんにちは。
    私は、自分が思う女性らしさというのがないと思っています。それを何度も責めてしまいます。これは母に、「ほかの子みたいに女性ならではの視点で話せないよね」といったことを言われていたことに起因していると気づきました。だから、男っぽいねとか、男みたいだね、と特に男性から言われるとかなり傷つきます。自分の解釈が男っぽくてもOKと許そうと思っても、またすぐに引き戻されます。許せていれば、そういう言葉にも何にも感じないのだと思うのですが、そこまで至りません。
    こういう時、相手はどういう意図で言ったかわからないのに、私のトラウマに偶然触れた場合、傷ついたということを相手に表現していいのかわからなくなります。勝手に私が相手の言葉を解釈しているだけなのに……となんだか言葉を飲み込んでしまうんです。
    私の自分自身の解釈が変われば本来はいいのですが。

A:ナリくんのお答え

「女性らしさ」ってもうすぐ差別用語になるんじゃないですかね。

ナリです。「女性らしさ」って言葉ってたぶん近い将来「差別用語」になっちゃう可能性があるんじゃないかと常々思ってました。当然、「男性らしさ」もそうですが。

「らしい」か「らしくない」かって、他人に押しつけられたくないですよね。「あなた女性らしくないわね」なんて言えるなんて、私は女性のすべてを知っているわ!とでも思ってるんですかね。マスター・オブ・女性なんですかね。私はマスター・オブ・女性ですよ!って人なら「女性らしさ」を振りかざしてもまだ意味がわかりますが、「○○らしさを他者に強要している」時点で、うっわめっちゃめんどくさい人じゃん!面倒くさい人とは距離を取らないといけないって法律で決まってるから(え?)、距離を取らないとな!でいいわけです。

今回それがたまたま母親だったわけですね。でも、母親が「私はマスター・オブ・女性よ!女性のことならなんでもわかる!女性らしさとはこう言うことよ!」なら、まだギリギリ意味がわかりますがどっちにしろ、他者に自分の価値観を強要している時点で、「まじイカれた価値観の人」なのは確定です。

「うわ!お母さんってまじイカれた価値観の人なんだーー!」って思ってほしいです。

で、ここから大切なんでよく聞いてほしいんですが、イカれた価値観の人って、なんでそんなイカれた価値観になったんだと思いますか?

それはね、「イカれないとやってられないことが今までの人生でたくさんあったから」なんですよ。生まれてからずっと、そういう状況があった。だからイカれてしまった。
お母さんがイカれてるのは、お母さんのせいじゃないわけです(だから許せ、我慢しろと言っているわけではありません)。

ダミーの悩み、ほんとうの悩み

全国には、イカれたお母さんがたくさんいると思います。でも、お母さんだって、イカれたくてイカれてるわけじゃないですよ。イカれるしかなかった。イカれないとやってられないくらいつらいことがあったのです。

自分の娘に女性らしさを強要して、しかも娘がそれを気にして大人になった今でも悩んでる。そんなの、お母さんだって、望んでないですよ。望んでるわけない。

でも、そうなってしまった。なぜか、お母さんもイカれたくてイカれたわけじゃないから(お母さんは自分がイカれてる自覚症状はないでしょう。それも仕方ないことです)。

質問者さんは、「女性らしさ」について悩んでいるみたいですが、たぶんそれはダミーです。嘘です。ほんとはたぶん、イカれたお母さんにまだムカついてることに悩んでいるはずです。でも、お母さんのこと考えるのはムカつくでしょうから、世間一般的に理解されそうな悩みに変換して、ナリくんに聞いてみよう!と思ってるんだと思います。

まず、お母さんがなぜそんなイカれたことをしてしまう人間になったのか、今までの人生に何が起こったのか?を考えてみるのがおススメです。

「なるほど、お母さんの言葉に棘があるのは、そりゃこんだけつらいことあったらそうなるわな」が見えてきた時、女性らしさうんぬんの悩みは消えてることでしょう。

最後に、お母さんのことイカれたとか言っちゃいました。途中から、言いたいだけ感もありましたよ。すみません。

    

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月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。