【ナリ心理学ナリくん】真実の愛なんてない。by ナリくん
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん32
真実の愛なんてない
過去の記事で「やる気なんて存在しない。やりたくないことから目を背けるために、やる気なんていう架空の概念を作って自分を正当化してるだけだ」という話をしたと思います。
つまり「やる気が出ない」ってのは結局のところ、「やりたくないです」ってだけですよ!っていう話でした。やりたくないんだから、やれないのは普通ですもんね。すごく納得できる。
でも、あまりにもやる気って言葉が市民権を得てるので、本当にやる気なんてものが存在するんだと思ってましたよ。僕もずっと。
その他にも、「これって本当にあるの?」と疑えるものってたくさんあります。
例えば「真実の愛」これも、証明不可ですからたぶんないんだと思います。真実の愛だと言い張ってる人がいるだけですよね。(まぁ本人たちがそう言ってるんだから否定するつもりは一ミリもないですけどね)
この場合、注意なのが「真実の愛を求めてること」なんですよね。結局何をもって真実だと証明したらいいのかわからないものを探し求めてると、ゴールが不明確なのだから、それまでの道のりも不明確になります。自動的に「悩む」わけです。架空の「真実の愛」というものを探して歩くとね。
結局、最終的に人生を振り返って見たときに「あの愛は真実だったかもね」と思えるかどうかってだけだし。それも、最後の最後までわからないもんなんだから。
30代くらいで「私たちは真実の愛だよねー」と言い貼るは全然問題ないけど。10年後に別れたとしたら、それってどうなるんだろうね。笑。それは、真実の愛ではなかったってことになるんですかね。
「いや、その瞬間は真実の愛だった」
って言うのであれば、なんでもありかーい!だ。ほらやっぱり、真実の愛なんて、真実の愛って言い張ってる人がいるだけだ。架空の概念だよ。
女子高生がプリクラに「ズッ友だよ」って書くのと全く一緒だよね。(あれ、水曜日のダウンタウンとかで、プリクラにズッ友だととか書いた女子高生!大人になると全然友達じゃない説!とかやってほしいね。もしくは、意外とずっと友達だった説でもいい。)
「本当は」存在しない「本当の」がつくシリーズいろいろ
「本当の自分」も架空の概念ですよね。何をもって「本当の自分」だと言えるのか謎ですもんね。というか「本当にやりたいこと」とか「本当の気持ち」とか、基本的に「本当」って頭につく言葉は、架空の概念でそんなものは存在しないんだよね。だから、本当の自分なんて一生見つからないと思ってる。
結局、この瞬間楽しいことしてる人が「これが私の本当の姿」とか言ってるだけの話で、本当の自分を探してる人ってのはただ単に「今、やりたくないことを我慢してやってる」ってだけだと思う。
「天職」なんかもそうだ、そう言い張ってる人がいるだけであって、「天職」なんてものは存在しない。今より仕事量が10分の1で、給与が10倍って言われたら、天職!天職言うてた人でも即転職するだろしな。
存在しないものを追いかけると、路頭に迷うのだ。
そして、最後にここまでの話を振りにして、全く逆の話をしますが、でも「やる気ある人」も「真実の愛がある人」も「本当の自分を知ってる人」も「天職を見つけた人」もいるんですよ。でも、彼等彼女らの共通点って、それを求めたから手に入ったのでははく、「目の前の嫌なことから逃げなかったから」結果的にそう思えるってことなんです。
架空の何かを探したい見つけたいと思ってるときって結局は、「今目の前のことから逃げたいとき」なんですよね。だから、架空の何かを探す。(あと、架空の何かが市民権を得てるから本当に存在するんだと誤解してるってこともある)
架空の概念「やる気」「本当にやりたいこと」「真実の愛」「運命の人」「天職」「本当にやりたい仕事」「本当の友達」etc..ほかに何があるだろ。考えてみるのも面白い。
ちなみに、架空の概念を探して「迷ってる」ことを指摘してるだけで、架空の概念を探すのが楽しい人はどんどん探してほしいと思う。僕も「最高の音楽」「この世界の真理」は探してるしそれはすごく楽しい。
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