紗倉まな×ウイ対談

紗倉まな×ウイ対談01「友情とセックス、天秤にかけると…?」

AV女優で文筆家としても活躍中の紗倉まなさんと、紗倉さんの書く文章の大ファンというコラムニストのウイさん。ウイさんの処女作『ハッピーエンドを前提として』(KADOKAWA)の中でも話題となった女友達とセックスの関係について語りました。

●紗倉まな×ウイ対談〈前編〉

紗倉まなさん(以下、紗倉): ウイさんの著書「ハッピーエンドを前提として」は、まさに「男性が書く、女性向け恋愛指南書」。知ってはいたけど、言われたくない、みたいなことをつついてくれるのが気持ち良かったです。

例えば、浮気された女友達に「君の彼氏、浮気中は相手の身体に夢中になって、気持ち良くなってもらおうと腰振ったんだよね」と言うシーン。こんなこと言われたら泣いてしまう(笑)。

「近所のおじさんみたいな立ち位置ですね」(紗倉)

紗倉: こういう立ち位置って、ある種、批判も買いやすい。だけど、ちゃんと女子のことを分析して、理解したうえで言うべきことは言ってくれる人なんて、なかなかいないんですよね。いい意味で近所のおじさんみたいな。私もこういう人がまわりにいてくれたらいいのになあって思いました。

ウイさん(以下、ウイ): 友達がボロボロでピットインしてきたときに、「どうした?!大丈夫か?!ボロボロじゃないか!ここ痛いだろ!待ってろ、すぐに直してやるからな。でも、その前に腹は減ってないか?ピザでも取るか?とりあえず飲むぞ!」って言いながらメンテナンスしてあげられるような、そんなおじさんになりたいなと思っていますね。

女性の恋愛ハウツー本はたくさんあるけど、痛いところはなるべく触れずに書いているものが多いですよね。月を見ましょう、とかスピリチュアルみたいなものに走ってしまうこともある。だけど、僕は男を代表して、嫌われてもちゃんと言っておこうと思ったんですよね。

紗倉: やさし~!

ウイ: そういう立ち位置が正しかったのか不安になっていたんですけど、まなさんにそう言ってもらえて「正解だったな」と確信しました。僕の歩いてきた道、一片の悔い無し。全部正解だったと胸を張れます。

紗倉: ウイさんって書いているものと、話し方に全然ギャップがない。優しい方なんだなというのがすごくわかりました。

本の中にたくさんの女友達が出てくるのを見ると、経験値が比較的、男性というより女性なのかなと言う気がしました。ユニセックスな雰囲気がある。そうした両性的な雰囲気をもちあわせているのは、ウイさんの精神年齢が成熟されているからなのかなと思うのですが、どうですか。

「自分自身と女性に対して絶望する時期が人より早かった」(ウイ)

ウイ: 人生でたった一度のモテ期だった学生時代は自分よりずいぶん年上の方に好かれることが多かったんです。そうなると、同級生や年下と付き合うよりは色んなことを教えていただけるので、世界が広がりました。でも、僕自身に女運がない。甘えずにちゃんと言うと女性を見る目がない、っていうのはあります。

紗倉: どういう時にそう思ったんですか?

ウイ: 極端な束縛を受けたり、何と言うか、とにかく変わった女の子を選び続けてきたんです、僕は。結果、トラブルが多い。もちろん自分にも過失は大いにあって。自分自身や相手に絶望する経験が人よりも少し早くて多かったんだと思います。人様の恋愛は達観するのに、自分自身は全然ダメです。

紗倉: この人なら受け入れてくれるだろうって、ウイさんの寛容さに引きつけられたのかもしれませんね。本の中で男女の友達とセックスについても触れていましたね。

「セックスの優先順位が高いほど友達がいない」(ウイ)

ウイ: 男は、ある程度の容姿とスタイルをもった子ならそこに恋愛感情が無くてもセックスできるっていう生き物ですよね。でも、気まぐれな性欲は色々な物を壊すじゃないですか。友達に限らず、職場とかでも。さまざま人間関係において「抱こうとする雰囲気」を出した瞬間に積み上げてきたこれまでの関係がチャラになっちゃう。だから「何人抱いた」「こんな人に抱かれた」ということを振りかざす人ほど友達が少ないと思っています。

ウイ: 人生のフェーズが変わると、友達と呼べる人たちもどんどん離れていく。全然友達できない。大事な存在だからこそ、1回のセックスで関係がおかしくなったり、感情の変化があるのなら、たとえ冗談でもその空気すら出してはいけないと思っています。

紗倉: 冷静なんですね。達観している。

ウイ: 本当は重度のEDなんじゃないかとか、色々言われてますけどね(笑)。

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後編では、「運命の出会い」「理想の結婚」について語っていただきました。
【続きはこちら】紗倉まな×ウイ対談「純愛したいって声を大にして言いたい」
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●紗倉まなさんプロフィール
1993年生まれ、千葉県出身。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。著書に小説『最低。』『凹凸』(KADOKAWA)、エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)などがある。

●ウイさんプロフィール
1982年、山形生まれ。彼女なし。自称恋愛結婚不適合者。会社員のかたわら、月間PV約100万のブログ「ハッピーエンドを前提として」を運営。3月に同名の書籍を発売。恋愛ハウツー記事が人気で、ツイッター(@ui0723)のフォロワーは約4万人。

働くおっぱい

著:紗倉まな

ハッピーエンドを前提として

著:ウイ

telling,の妹媒体?「かがみよかがみ」編集長。telling,に立ち上げからかかわる初期メン。2009年朝日新聞入社。「全ての人を満足させようと思ったら、一人も熱狂させられない」という感じで生きていこうと思っています。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。
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