意識、どんどん下げてこう。by ナリくん

【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】仕事辞めたい、でも辞めるのコワイんです

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】

Q:今回のお悩み ↓

  • 仕事面白くない!辞めたい!と思いながら、頼まれるとなんでも黙って引き受けてしまい、転職するわけでもなく、「辞めたいと言うけど、条件的に恵まれていると思うよ」という夫の言葉に何も言えず、「仕事の何が嫌なのか」は書き出せたけど、それじゃあ「今、何をしたら良いのか」は、まだ模索中です。少しずつ、自分の意見(この案件はもう関わりたくない、業務量が多いから助けてほしい、など)は言うようになったし、周りの人は好きな人が多いけど、やっぱり業務内容は1ミリも面白くないです。私は今よりも楽しいと思える仕事で、今よりもお給料がほしい。でも、転職コワイが、本音です。

A:ナリくんのお答え

辞めたいと思ってる「仕事」の正体は?

ナリです。「仕事が楽しい」「仕事つまらない」「仕事を辞めたい」「転職したい」って誰でも一度は思ったことがあると思います。僕もあります。でも、そんな時に言ってる「仕事」って具体的何をして指してるんでしょうか。僕はこれ3つを指してるんだと思ってます。

仕事は「動き」と「人間関係」と「環境」。

動きってのは、例えば漫画家であれば「漫画を描く」です。「人間関係」とは、周りのアシスタントさんとの関係で、「環境」は労働時間や、労働規則や、周りの人からの評価です。

僕は仕事は「動き」と「環境」で決めた方がいいと思っています。なぜなら、その2つは自分でコントロールできるが、「人間関係」は自分でコントロールできない部分が多いからです。

「仕事辞めたい」と思ったときに、「この動きが楽しくない」と思ったら即刻やめるべきだと思ってます。ダッシュでやめる。Jリーガーになったけど、サッカー好きじゃないって言ってるのと同じだもん。やめよーよ。

仕事はまず第1に「動きが楽しいか」どうかだ。ちなみにナリの仕事は大きく分けて2つで、まず「人前で話す」。この動きはめっちゃ面白いです。もう一つ「文章を書く」。これは椅子に座ってるだけなので、腰痛いですが、脳内の動きが面白いので好きです。なので、僕は自分の仕事の動きに納得してます。

つぎに「環境」ですが、これは動きの次に大切で、スーパーのレジ打ちの仕事の動きがめちゃくちゃ楽しくても、レジ打ちで年収700万円になるのは難しいかもしれません。なので、動きを取るか環境を取るかですが、実際年収700万円を目指してる人はレジ打ちを選ばないと思うのです。

そして、環境では、9:00~17:00勤務の経営コンサルタントってのはなかなかいないかもしれません(探したことないから想像ですが)。職種によって、労働時間ってある程度決まってきたりすると思うんですよね。だから、その職業につく前に大方予想はできるわけです。

基本的に、仕事は、動きと環境の兼ね合いで選ぶのがいいと思ってます。これは求人雑誌を見る前から考えるべきテーマですね。

本当に嫌なのは、仕事じゃないんじゃない?

ただ、「仕事を辞めたい」と思ってるときのほとんどが「人間関係が嫌だから辞めたい」なのではないでしょうか? それって、本当に仕事やめたいんでしょうか? それ、仕事辞めたいんじゃなくて、「あの人が嫌だ」ではないでしょうか?

職場の人間関係は正直、運が大きいです。それに、「あの人が嫌だから仕事辞めたい」で仕事をやめると、次の職場でも嫌な人がいたら辞めないといけない。それって、人生を偶然に委ねすぎてることになる。

仕事辞めたいと思ったとき、人間関係で辞めたいと思ったとき、それは仕事を辞めたいのではなく「その人との関係をどうにかしたい」なのであって、仕事を辞めたいわけじゃないことが多いです。それで仕事を手放すのは、次に引き継げる学びがないよね。

●ナリくん初の著書、好評発売中です。

『あなた何様? 』

『あなた何様? 』

著:ナリ
発行:サンマーク出版 

あなたのそのお悩み、ナリくんに相談してみませんか? telling,までお悩みをお寄せください。https://telling.asahi.com/request

●ナリくんのブログ「ナリ心理学」オフィシャルブログ

月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。