【ナリ心理学ナリくん】自分を好きになる。by ナリくん
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん28
いい加減諦めたら？
「自分を好きになる」という言葉は意味不明だ。自分は自分なんだから、好きも嫌いもべつにないだろ、自分は自分でしか在れないのだから。いい加減諦めろと思う。
「酸素を好きになる」って言ってるのと何が違うのかわからない。
私！酸素嫌いだからもう吸わない！って言ってるやつがいたら、「あー、こいつは平成のうちに絶滅しておくれ」と切に願うしかない。酸素に好きも嫌いもない。酸素好きって言ってる人見たことないし、酸素嫌いって言ってる人は見たくもない。ただ、酸素がなければ死ぬし、酸素があるから生きている。
「自分」もそうだ。自分を好きになったところで、なんなのだ。目の前のカレーライスにカツがトッピングされるわけでもあるまい。自分が好きになろうとなんだろうと、300円払ってトッピングしてもらわないと、カツはやって来ない（「カツはやって来ない」って文章を人類で初めて使ったのが僕です）。
僕は、「自分を好きになる」という言葉が長らく意味不明だった。いや、なんとなくはわかるのだが、腑に落ちた理解はしていなかった。
今はそれが、する必要がないことだったからだとわかっている。
僕は自分を好きになる必要がなかった。なぜなら、自分のことが嫌いじゃないからある。
自分を好きになるって言葉は、自分のことが嫌いな人が作った言葉である。なので、自分のことが嫌いじゃない人には、自分を好きになるという概念が理解できない。自分を好きになるという概念そのものが「虚構」、実は的外れだったりする。
シュワちゃんになりたいのは誰
アーノルド・シュワルツェネッガーみたいになろう！と思えるのは、自分がアーノルド・シュワルツェネッガーじゃないと思えてるからだ。自分のことをアーノルド・シュワルツェネッガーだと思えてる人は、アーノルド・シュワルツェネッガーになろう！なんて思えない。実際、アーノルド・シュワルツェネッガーは、自分自身に対して、アーノルド・シュワルツェネッガーになろうだなんて思わない。思う必要がないからだ。そう、すでにシュワちゃんだから（略せるなら、最初から略せ）。
話は戻って、「自分を好きになる」という概念そのものが、そもそも自分のことが嫌いな人が作ったもの。じゃあ、自分が嫌いっていうのはどういう意味で、何を指してるのか。
自分が嫌いとはなんだと思いますか？
これは簡単。「勇気を出せなかった自分が許せない」って意味です。
過去に自分が何かしらのシチュエーションで「逃げてしまった」んです。それが、許せないんです。実は自分が好きとか、嫌いとか関係ないんすよ。「逃げた」という事実を認めたくないとき、人は「自分が嫌い」って言うんです。
だから、自分が嫌いじゃなくなる第一歩は「逃げた自分を許す」ことです。
人間、生きてりゃ逃げちゃうことくらいありますよ。僕も逃げまくりましたもん。バイト初日に、軍手持ってこいって言われたのに軍手忘れて、それを言うのが怖くて怖くて、もうそのままバイトばっくれたこともありました。人間なんて、弱くて普通っす。
「弱くて普通」。
ちょっとそう口に出せたら、逃げてしまった自分を少し認められるかもしれないです。
……。（「弱くて、普通」）
それです！それ！
それが、自分を好きになるってことですよ。
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