【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】私は私!確固たる自分!っていう自信がありません
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】
Q:今回のお悩み ↓
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ナリくんこんにちは。質問です。私は私である。私以外私じゃないの。みたいな、自分を強く持てる人に憧れます。でも、いまいち、私は私であると強く思うことの意味がわからないです。ナリ心理学としては、これをどう考えていますか?教えていただけたら幸いです。
A:ナリくんのお答え
「確固たる私」って憧れますよね。
すごくわかります。僕もそのタイプだったです。今日も録画していた「情熱大陸」を観ながら思いました。「すげー情熱大陸に出るような人って、いろんな覚悟をしていて、自分の中に芯が1本通ってるんだろーうー」と。
「確固たる自分」を持っていそうな人って、その人本人は自分が確固たる自分を持っている自覚があるんでしょうか?
先日、たまたまYouTubeで、「スラムダンク」の作者の井上雄彦さんのドキュメンタリーを見つけたので見てたんです。
僕は「スラムダンク」を読んでバスケ部に入り(定番か!)、「バガボンド」もリアルも人生迷った時はいつでも読み返すほど大好きです。(宍戸梅軒の「殺し合いの螺旋から降りる」というセリフに影響受けすぎて、他人と競い合っていては幸せになれないんだと気付きました)。
僕の人生に多大なる影響を与えた井上雄彦さんです。そりゃ、確固たる自分と、揺るぎない信念と、強い意志があるに決まっている。としか思えません(凄すぎて、そうとしか思いませんもん)。
あんなに素晴らしい漫画を描けるのは、アイデアやヒラメキがバンバン降りてきていて、スラスラと漫画を描いてるんだと思っていました。でも、そのドキュメンタリーを見てびっくりしたのが、「悩みながら描いてる」ことでした。締め切りギリギリの最後の最後まで悩んで描いてるのには本当に驚きました。
(そもそも、漫画家さんが漫画を描いてるシーンをあまり見たことがなかったこともあるのでしょうが)。
こんなこと言うのは失礼かもしれないですが「井上雄彦さんでも、苦悩するのか」と凡人の僕は思ってしまいました。
井上雄彦さんに限らずですが、尊敬しすぎることによって、その人の一挙手一投足がすべて「迷いなく苦しみなく透き通った想いと、曇りのない意志」でそうしているんだと思ってしまいがちだ。それは、尊敬しているからこそなんだろうが。
誰だって迷い、苦しみ、ブレる
これもまた失礼のないように言いたいのだが、やはり「誰でも迷い、誰でも苦しみ、誰でもブレる」ことはあるんだろうなと思う。ただ、迷ったけど、苦しんだけど、ブレたけど、それでも最後に選んだこと、最後の選択には覚悟を持とうとしているから、第三者からは「あの人は確固たる自分を持っているんじゃないか」と見えるのかもしれない。
井上雄彦さんのドキュメンタリーを観て、ものすごく感動してしまったが、ほかの素晴らしい漫画家さんたちも「確固たる自分」というのは作品にのみ出ていて、それを描いている時点では、悩み苦しみブレているんじゃないかと思うんです。
それでももし、尾田栄一郎さんが、悩み苦しみブレながら「ONE PIECE」を描いてるドキュメンタリーがあったら、その時も、僕はまったく同じく感動するんだろうなと思う。「確固たる自分」とは、挑戦している人が周りの人から見られる評価であって、「確固たる自分がある人」なんて、もしかしたら存在しないのかもしれない。
最後に、「ダンコたる決意」と書かなかったのは、流石にそれはスラムダンク好きに寄せすぎだろう!と思ったらからです(わかる人にだけ伝われば大丈夫です)。
続きの記事<元カレと親友がセフレになっていました!>はこちら
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