ロマンチックに起業してみた

お気に入りの会社名があれば、起業はきっと大丈夫

社会人になって7年目の森本萌乃さん。四つの会社で多様な働き方を経験してきた彼女が、今チャレンジしようとしているもの。それが、「起業」です。資金を貯めて、事業計画をつくって、売上シナリオを作って、イノベーティブなサービスをプロダクトして……、なんて大仰な起業、ではありません。新世代の起業はもっとしなやかで感性寄りのもの。自身の生き方を考えるためにも起業したいという、彼女の現在進行形の起業ストーリーを、短期連載でお届けします。

●ロマンチックに起業してみた 03

会社名はロマンチック

起業って何から始めればいいんだろう……。
自分で動き出す前、ずっと正解を求めていました。でも今思うのは、そこに正解はないということ。新しいことを始めるんだから、動いてみるまで正解なんて分からないものです。

私の起業は、結局自分が一番テンションの上がることから始めました。
事業内容でもいいし、お金を稼ぐ仕組みでもいいし、仲間集めでもいい。
私の場合それは、会社名を決めることでした。

自分で何か新しいことをやってみたい、自分らしい働き方ってもっとあるはず、自分の顧客を持ってみたい。いろんな欲望がじりじりと同時進行で押し寄せる中で、会社名を決めた瞬間からの推進力と高まりが、自分の中でものすごくありました。そういえばこれまでの仕事でも、プロジェクト名が決まると一気にエンジンがかかるタイプでした私。

会社名は「株式会社MISSION ROMANTIC」と言います。
日本語にすると「ロマンチック大作戦」。

ロマンチックなことだけやりたいと、真面目に思っています。

起業に大事なのは、青春時代の無敵感

事業内容よりも先に会社名が決まるって、高校の教室で「バンド組もうぜ!」って、楽器の練習より先にバンド名に頭を悩ませる男子のテンションに限りなく近い感覚です。

女の子でいうと、自分たちの仲良しグループに名前を付けて、そのまま放課後プリクラ撮って落書きしてにやにやと絆を確かめる感じ。

高校時代の、こういう何かを始める時のエネルギーとスピードって、無敵だったなと思うんです。自分がその瞬間イケてると思うことから始めてみる。後から見返すと恥ずかしすぎて目も当てられないことも多いけど、そのときの熱量は間違いなく無敵。

会社名を決めたとき、この青春の無敵感を久しぶりに思い出しました。
いや、思い出したんじゃなくて、取り戻したいと強く願った、が正しい気がする。

何か新しいことを始めるときは、こうありたい、こうでなくっちゃと。
「MISSION ROMANTIC」。会社名を決めた夜、楽しみで上手く眠れませんでした。

ビジョン・ミッション・バリュー?そんなものなくても大丈夫

自分の会社名がまだ全然決まっていない頃、起業経験のある大先輩から「起業にはまずビジョン・ミッション・バリューが必要だ」というアドバイスを頂きました。
ビジョン、ミッション、バリュー…
ノートに何度書いたかわかりません。まったく思いつかなくて、途方に暮れました。

でも、どれだけいろんな会社のビジョン、ミッション、バリューを見てみても、かっこいい言葉を並べすぎて全然頭に残らない、パソコンの画面を変えた次の瞬間には忘れてしまう言葉たち、それが私にとってのビジョン、ミッション、バリューの結論でした、笑。

ということはつまり、この言葉って社外に向けて投げかけられた言葉ではなく、社内向けの言葉なんですきっと。複数人いる組織を束ねるための指標なのではないかと。

私は組織を作りたいわけではない。なんだ、いらないじゃん、って。

ビジョン、ミッション、バリューの代わりに、最初に決めた会社名。これだけあれば当面大丈夫だと感じたし、事実大丈夫そうです。

起業って、雇用形態の一つでしかない

人生のポリシー、と言ったら大げさですが、私のポリシーはOG訪問を断らないことです。
自分が学生時代に進路相談をする大人探しに苦労したので、悩んでいる学生にはなるべく手を差し出せる人でいたいなと。
最近会う学生は、いつか起業したい、って話してくれる子が多いのですが、今なら私、声を大にして言いたい。
できるよ今すぐ!やってみようよ!って。
起業をしてみて思うのは、起業って正社員とかアルバイトとかと大差なくて、雇用形態の一つ。ちょっとしたお金と然るべき手続きをふめば誰でも今すぐできることでした。経営はきっと全く別物だけどね、起業は本当に簡単。

インターネットで調べると自信を失うから、調べない

「起業の仕方」。
googleで調べると出てくる1,000万件を超える検索結果、上から一つずつ記事を読んでみましたが、どれも難しすぎて早々に諦めました。

これ全部、半年前に読んでいたら私起業なんて絶対出来ていなかったと思うし、会社名から決めるといいよ!なんて、もちろんどこにも書いてありませんでした。起業ってやってみるとこんなに簡単だったのに、インターネットって時々とても意地悪です、すぐ不安煽ってくるから、笑。

新しいことを始める時に、正解なんてない。
1,000万件の検索結果に、時には負けない自分でいたいです。

㈱MISSION ROMANTIC代表、たった1人の社員。広告代理店に4年勤めた後、外資やベンチャーを経由し2019年3月起業。小説を通じて人と出会う人力マッチングサービスを運営、ロマンチックに生きて行きたい。
好きを仕事に

Pick Up

ピックアップ
不妊治療を始める前に知っておきたい「特別養子縁組制度」 産むとは、育てるとは
産婦人科医・高尾美穂さん×アクロスジャパン・小川多鶴さん
不妊治療を始める前に知っておきたい「特別養子縁組制度」 産むとは、育てる
家族のかたち 妊活 子育て
【パントビスコ】私35歳、8歳年下との結婚ってどう思いますか?
テリやきテリ世の甘辛LINE相談室
【パントビスコ】私35歳、8歳年下との結婚ってどう思いますか?
ヒント 恋愛