キャンプはキャンプでも、プロ野球のキャンプを堪能する
●編集部コラム
キャンプはキャンプでも
「沖縄行くんですよね」
「何しに行くの?」
「キャンプで」
「えーすごい。アウトドア派だね」
「あ、そうじゃなくてプロ野球、横浜DeNAベイスターズのキャンプを見に行くんです……」
この会話、いままで何度してきたでしょうか。2月はプロ野球のキャンプシーズン。オフシーズンが終わり、選手たちが温暖な沖縄や宮崎などでトレーニングを開始します。キャンプを「見に行く」ってどういうこと?とよく聞かれるので、その魅力について語ってみます。
1.とにかく「野球の雰囲気」が味わえる
プロ野球の試合が開催されるのは、は3月から長くて11月上旬。レギュラーシーズン143試合と、順位が良ければクライマックスシリーズや日本シリーズなど、ほぼ毎日野球の試合を見続けたファンからすると、11月になると突然「野球がなくなった!」と虚無感に襲われます。毎日一喜一憂していたものがなくなる、というのはかなり大きい。12月ぐらいになると「うおおおお野球が見たいいいいい!!!」と禁断症状に襲われます。キャンプに行けば、みんなユニフォームを着て、選手が練習している!もうすぐ野球が始まる!という雰囲気を味わえます。
2.あの選手もこの選手も間近に!
公式戦を見に行っている時は、フェンスに隔てられている選手たち。近くを選手が通る、なんてことはほぼありません。しかし!キャンプでは、選手がすぐ間近を歩いている!ベイスターズの場合はファンサービスエリアが設けられていて、そこ以外で写真やサインをもらうのはNGですが、「お疲れ様です」って声をかけると会釈してくれたりすることはあります。
練習もすぐそこでやっているので、お気に入りの選手をずーっと見つめる……なんてこともできちゃいます。私がおすすめなのは、ピッチャーが投球練習をするブルペン。プロが全力で投げるボールを間近で見られます。ボールが風を切ってうなる音や、キャッチャーの掛け声、ボールがミットに当たる衝撃など、観客席から試合を見ているだけでは知らなかったことがたくさんわかります。ちなみに一緒に行った友人は、お目当ての投手を見にブルペンに行って、キャッチャーの奥深さにドハマリしていました。
3.普段とは違う選手のリラックスした表情が見られる!
公式戦は真剣勝負。ピリッと引き締まった選手のかっこいい姿を見られます。キャンプではいろいろな練習メニューをこなしていく上で、移動も多め。選手同士が談笑をしながらやってくる姿も見られます。キャッチボールの相手も、この人と組むんだ~なんて興味を持って見てみたり。リラックスした姿、シーズン中は貴重なのでなんだか得した気分です。
4.さらにドキドキ遭遇イベント!
今回私達は選手と同じホテルに泊まりました。ホテル内はくつろぐスペースでもあるので、ホテル内で選手にサインや写真を求めるのはご法度。でもエレベーターが開いた瞬間、選手が乗っていた!後ろから選手が乗り込んできた!なんてことは頻繁にあります。そういう時は「………!!!!!!」と声にならない声が出て、興奮。選手は逆に居づらいだろうな……と思ってしまいますが、とにかくファンとしてはエキサイトしてしまいます。
ちなみにホテルには大浴場があり、男友達はお風呂で選手に遭遇したようです。羨ましい……!?
5.沖縄最高!
私はとにかく冬が大嫌いで、なんなら1年中夏でもいいと思っているぐらいなので、2月に沖縄に行けるというのは本当に最高です。今回は行った日は少し肌寒かったですが、26度まで気温が上がった日もありました。春を通り越してもはや夏。気候もいいし、ご飯も美味しいし最高です。沖縄でキャンプをやってくれてありがとう!という気持ちです。
一度キャンプに行ってしまうと、公式戦を見に行った時に「キャンプではあんなに近くにいたのに、みんな遠い……」と思ってしまうことも事実。そんなことを言いながらも何度も球場に通って、応援しちゃいますけどね。
5年ほど前は「キャンプを見に行くなんてガチ」と言われることが多かったですが、周囲のファン友達も次々旅行にかこつけてキャンプを見に行くようになってきました。滞在中に読んだ沖縄タイムスにも「プロ野球キャンプは冬の沖縄の一大観光資源」とも書かれていました。それだけ増えているんだなあ、だんだんみんなこの魅力に気づいてしまったか!なんて思います。
キャンプで野球成分を十分補給して、スタートダッシュは良好。もうすぐ、本格的な野球シーズンがやってきます。
-
第88回南の島からのあまーいあまい、贈り物
-
第89回仕事を辞めて、私がしたかったこと
-
第90回キャンプはキャンプでも、プロ野球のキャンプを堪能する
-
第91回「地獄の2月」が終わってた!
-
第92回「メリー・ポピンズ リターンズ」実はミレニアル女子必見の映画でした!