土屋太鳳さん、ヨコハマでグラサンをキメる! 映画『帰ってきた あぶない刑事』に出演
母も大ファン。役づくりの参考に
――映画『帰ってきた あぶない刑事』のお話を聞いたときの感想を教えてください。
土屋太鳳(以下、土屋): 「あぶない刑事」は38年も続いている大人気シリーズです。そんなに長く続いている作品って、そうはないですよね。これまで私は同世代の役者さんと共演することが多かったので、これほど長く1つの作品を守ってきた大先輩の役者さんは、どんな空気をまとい、どんな姿勢で演技に取り組んでいるのか、すごく知りたいと思いました。その現場を体感させてもらいたくて、「やりたいです!」と即答でしたね。
――「あぶ刑事」シリーズにはどんな印象を持たれていましたか?
土屋: 実は、過去の「あぶない刑事」シリーズは、あまり見たことがありません。ただ、母が柴田恭兵さんのことが好きで、それも、恭兵さんがドラマの中で書いている字を真似するくらいの大ファンなんです。それで、私が役作りに悩んだりしていると、「真剣さの中にユーモアがある『あぶない刑事』シリーズが参考になるかもしれないから、見てみたら?」と言われたりして、以前から『あぶない刑事』の存在はよく知っていました。
今回、出演が決まってからも、あえて過去の作品を見ることはしませんでした。見てしまったら、舘ひろしさんと柴田恭兵さんが演じる「タカ&ユージ」に憧れを持ちすぎてしまって、娘ではいられないなと思ったんです。私が演じる彩夏も、二人のすごさは知らずに入り込んでいく役だったので、まっさらな感覚で撮影に臨めてよかったと思います。
――長く続いているシリーズに参加することで意識したことは?
土屋: メイキングなどを見て作品の理解は深めていたので、あまり気負わずに撮影に入ることができました。ただ、舘さんも恭兵さんも俳優としての大先輩で、すごい人だということはわかっていたので、最初は何とも言えない緊張感がありました。
タカ&ユージの空気感に触れて
――舘ひろしさん、柴田恭兵さんと実際に撮影をされていかがでしたか。
土屋: 舘さんと恭兵さんは、大ベテランでも現場では私たちと同じ俳優部の一員としていてくださるんです。でも同時に、スターでもあり続けている。何回もセリフ合わせをしますし、お二人はアドリブも何度も合わせるんですよ。先にセリフは決めておくのだけれども、何度も練習して、それを自然なものにしていくんです。
ベテランだからといって決して手を抜かない。お芝居にとても誠実に向き合っているなと思いました。
恭兵さんは、本当にお芝居のことばかり考えている方で、珍しくプライベートの質問をされたなと思って答えると、その次の瞬間にはまたお芝居の質問が飛んできます(笑)。それくらい真剣に取り組まれている方です。舘さんは、「緊張しなくていいよ」「今日は元気なの?」といつも声をかけてくださり、現場でとてもいい空気を作ってくださいます。そんなお二人のバランスがとても素敵だなと思いました。
――映画の中で、好きなシーンを教えてください。
土屋: みなとみらいの海辺で、タカ&ユージのお二人に挟まれて、私もサングラスをかけるシーンがあるのですが、それが一番興奮しました。ファンの方たちの気持ちを背負って、このサングラスをかけよう!と思って撮影に臨みました。大好きなタカ&ユージのお二人と、この世界に、この時間に、一緒に共演させていただいて、なんて幸せなんだろうと思いました。
●土屋太鳳(つちや・たお)さんのプロフィール
1995年生まれ、東京都出身。2005年に芸能界入り。2011年『鈴木先生』で初のレギュラードラマ出演を果たし、注目を浴びる。2015年、NHK朝の連続テレビ小説『まれ』の主演を務める。その後『やんごとなき一族』『今際の国のアリス』など、話題作に数多く出演している。
公開日:5月24日(金)
出演:舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳
監督:原 廣利
脚本:大川俊道、岡 芳郎
製作プロダクション:セントラル・アーツ
©2024 「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会