新生活疲れに効く、憧れのあの人の言葉。悩み、迷って踏み出した一歩
やめるのは簡単 やれるところまでやってみよう
長く続けていると「もう嫌だ」って思うこともたくさんあります。だけど、やめるのはいつでも簡単にできるし、その決断ひとつで、それまでのものが全て終わってしまう気がするんです。人生は1度なので、私は「やれるところまでやってみようかな」という気持ちでずっとやってきました。
――趣里さん
趣里さん「やれるところまでやってみよう」。諦めずにつかんだ主役の座
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」ヒロイン役を演じた趣里さん。俳優としてデビューしたのは20歳と遅めで、長い下積み生活を送っていたそうです。夢を諦めずにここまで続けてきた原動力になったものとは。
ついネガティブになるから、ポジティブを練習
私自身、ついついネガティブになったり、考えすぎたり、怖がりになってしまうところがあるので、昔からポジティブの練習をしているんです。それは「見る方向を変える」という作業なんですが。物事って一面じゃない、もちろん人も。だから、自分を生きづらいと思わせているものと違う角度から向き合って、観察してみるということをしています。
――新垣結衣さん
“怖がり”な新垣結衣さん「ポジティブになる練習をしています」
誰にも打ち明けることのできない性的指向を抱えて生きる主人公を、映画『正欲』で演じた新垣結衣さん。これまでの「俳優・新垣結衣」のイメージからは一見かけ離れているように思える役どころに体当たりで挑戦しました。生きづらさを抱える人々や社会への思いなどを語ります。
うまくいかないことを人のせいにしていた
僕は若い頃、「いい仕事が来ればいいな」「いい環境で、いい人たちと出会えたらいいな」という恥ずかしい考え方をしていました。でもそれは間違っていたんです。いい仕事がしたいなら、人に頼らず自分でいい人間関係を築いて、いい環境を作るべきであって、全て自分次第だった。うまくいかないことを人のせいにしていたと、30代前半で気づきました。
――市原隼人さん
市原隼人さん、人のせいにしていた20代 「明日を壊すのも作るのも自分次第」
主演映画『おいしい給食 Road to イカメシ』が公開される俳優の市原隼人さん。大ヒットドラマ「ROOKIES-ルーキーズ-」に代表される「硬派」というイメージがありますが、「自分は甘えたところがあるんです」と、自身の弱い一面も吐露してくれました。
少しでも興味があったら体に入れてみる
少しでも興味がある分野で知らないことは、時間をかけてでも一度体に入れてみるといいと思います。それは音楽でも美術でも何でもいいのですが、入れ続けていくうちに「自分はこれが好き」とか「こちらを優先する分、他のことはちょっとスローにしていこう」と、自分の中でどんどん精査されていくと思います。それが30代、40代になった時に、意外なところで活かされることもあると思います。
――井浦新さん
井浦新さん「全てはコンプレックスから始まった」
俳優として、またファッションブランドのディレクターを務めたり、映画館を応援する活動を行ったりと、多方面で活躍中の井浦新さん。「20代までは特技といえるものがなくて、ただのカルチャーオタクだった」と言います。
楽しんで生きていいし、苦しいと思うならやめていい
楽しんで生きていいし、苦しいと思うならやめていい。本当はそれだけのはずなんだけど「私はちゃんとしている」と思うと、なかなか「苦しいからやめまーす」って言えなくなるんですよね……。「私はちゃんとしていないです」ってプレートをつくって、首から下げて歩くとか。ダメか(笑)。でも、自分で「私は楽しんで生きていますし、失敗することもあります」って空気をつくるのは大事だと思います。
――門脇麦さん
門脇麦さん、自身を追い込んだ20代「“ちゃんとしている自分”をやめてもいい」
ドラマ『ミステリと言う勿れ』『リバーサルオーケストラ』に続き、映画『渇水』では育児放棄をする母親役を演じるなど、話題作への出演が続く俳優・門脇麦さん。役者人生のターニングポイントとして、自らを追い込み苦しかった20代を振り返ります。
僕は自分の気持ちが向く方にしかいかない
迷う時もありますが、僕は自分の気持ちが向く方にしかいかないです。色々な人の意見を聞くことを大事にして、それを理解した上で自分の気持ちがどっちに動くか。どちらかを選んだら何かがなくなる。人生ってそういう選択の連続だと思うんですけど、自分がストレスなく、行きたい方に進むようにしてきました。
――眞栄田郷敦さん
眞栄田郷敦さん、役者の姿勢を変えた二つの出会い 「ぶつかることを恐れない」
沖縄や長崎を舞台に、戦争の記憶をたどる若者たちの姿を描いた映画「彼方の閃光」で映画初主演を務めた俳優の眞栄田郷敦さん。役者として転機になった出会いや、思い描く将来の自分について聞きました。
みんなの生き方が同じというほうが気持ち悪い
生まれも育ちも感性も、みんな違うのに、みんなの生き方が同じというほうが気持ち悪いですよね。「同じにしなくちゃ」と思うのも、何だかすごくおかしいことだと思う。みんながそれぞれ“自分の人生”を生きて、その違いが共鳴しあってひとつの世界をつくっている、と考えたほうが楽しくないですか?
――上野樹里さん
上野樹里さん・林遣都さん「自分らしくいられる場所を選んで」
映画『隣人X -疑惑の彼女-』で初共演を果たした上野樹里さん、林遣都さん。年齢を重ねることへの思いや、「普通かどうか」という価値観に縛られてしまう人へのアドバイスを伺いました。
「諦めていた幸せ」がたくさんあった
私も最近まで「諦めていた幸せ」がたくさんあったんですよ。小さなことで言うと、撮影現場にアクセサリーをつけたり、ネイルをしたりして行くことができなかった。女芸人が「女」を出したら毛嫌いされるんじゃないか。いじりにくいんじゃないか。誰かに言われたわけでもないのに、勝手にそう思い込んでいて。自分はメイクやネイルが本当はすごく好きなのに「女を捨てて芸人をやっていくのだから、“そっちの幸せ”を望んではいけない」と思っていました。
――誠子さん
小島藤子さん・誠子さん、舞台『明けない夜明け』で姉妹に。「自分で自分を縛っていた過去がある」
舞台『明けない夜明け』で共演した小島藤子さんと誠子さん。登場人物たちが抱える「私なんかが幸せになってはいけない」「幸せになれるわけがない」といった思いについて、お二人の考えを伺いました。