fizkes/iStock/Getty Images Plus
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「プロポーズ待ち」で相手の気持ちを削がないために、大切なこと。【二人で迎えるクリスマス・年末年始の過ごし方】

恋人同士で迎えるクリスマスや年末年始。結婚したい女性の場合は、ここで関係を進展させたい、結婚する相手かどうか見極めたいなどと、さまざまな思惑や期待が渦巻くタイミングでもあります。この時期をどのように二人で過ごすのがよいのか、結婚、離婚、再婚、出産といったさまざまな経験から「男心に寄り添いながらも、媚びずに凛と生きる力」を発信する、人気恋愛コラムニスト・神崎メリさんに聞きました。
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「クリスマスにプロポーズ」は期待しない

「今年のクリスマスこそ、彼にプロポーズしてほしいんです」。

そんな女性からの相談を、これまで数多く受けてきました。今あなたに恋人がいて、結婚を希望しているとしたら、クリスマスから年末年始のイベントシーズンは、プロポーズや親への紹介など、結婚に向けて一歩関係を進展させたい時期かもしれません。

ただ残念なお知らせなのですが、私がこれまで観察してきた限り、クリスマスや年が変わる節目に対してこだわりがない人が男性には案外多いです。ひょっとしたら彼のほうはクリスマスや年末年始に何ら思い入れがなく「自分がしたいタイミングでプロポーズしよう」くらいの温度感かも。それなのに「次のクリスマスにはプロポーズしてくれるはず。万が一、プロポーズされなかったら別れよう」なんて、一人でこだわりを深めすぎてしまうと、その「プロポーズ待ち」の姿勢が男性には重く、どんどん相手にその気がなくなってしまうことも。

むしろ「今年のクリスマスは、プロポーズは期待せずに二人で楽しく過ごそう」と思っていたほうが、来年以降の関係進展につながるはずです。

神崎メリ

「この人には一生懸命になる価値がある」と思わせる

ただし、相手が結婚について考えるのを明らかに先延ばしにしていたり、意思がまったく分からなかったりする場合は「結婚する気、ある?」と率直に聞いてみるのもいいと思います。そのとき彼が「あー今、忙しいんだよね……」「実家の親もちょっと体調が悪いみたいで……」なんてごまかす場合は、その気がなく、ただ言い訳している証拠です。「そっか~、そうなんだ」と明るく受け止めて、会う回数を少し減らしたり、別の相手を探したりしてもいいかもしれませんね。それくらいの覚悟を見せたほうが、彼も「ちゃんとしないと、この人は自分のもとから離れていく」と気づいて、真剣に向き合い始めるかも。

こんなことを言うと「駆け引きをして、彼を操るみたいで嫌だ」と思う方もいるかもしれませんが、これは駆け引きではありません。自分が結婚したいのなら、相手に「この人には一生懸命になる価値がある」と思わせることは大事なことです。「あなたはどう考えているの? どうして真剣に考えてくれないの?」と、彼の本心を聞き出すことをゴールにすると、思い通りにならないことに振り回されてしまいます。自分は結婚したいのに、彼にとって「本気の相手」になっていない、と気づいたら、さっさと次に行くのもありです。

gregory_lee/iStock/Getty Images Plus
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デートの企画待ちより、候補のリンクを送って

クリスマスのデートを楽しみにしているのに、なかなか彼が企画してくれない……なんてヤキモキしている人がいたら、待っているよりも、自分が行きたいところや食べたいものを伝えてしまいましょう。彼が察してくれるのを待っているのは、時間のムダです。たとえばあなたが行きたい場所やお店の候補を三つほど挙げてリンクを送り、どこに行くかは彼に委ねてみてはいかがでしょう。

そもそも「クリスマスこそ最高のデートをしたいのに、どうして彼のほうから考えてくれないんだろう」と、あまりにイベントにこだわりすぎてしまうのは、ちょっと心配です。日頃からいろいろな不満が溜まっていると、クリスマスや年末年始のようなイベントごとのタイミングで「せめてここで挽回してほしい」という思いから、こだわりが強まることがあります。この機に、我慢していたり、「大切にされていない」と感じたりすることがないか、振り返ってみてください。

長い付き合いでマンネリ気味という人は、今年のクリスマスは初心に戻って、付き合いたての頃のようなデートをしてみるのもおすすめです。会えるだけで嬉しかったり「どこ行く?」「寒いね」という会話だけで楽しかったりした時期を思い返してみるのも、これからの二人のための時間になるはず。「今年のクリスマス・年末年始で結婚を決めるぞ」と張り切りすぎるのではなく「今年のクリスマス・年末年始を二人のための最高の時間にするぞ」と割り切って、楽しんでいきましょう。

神崎メリ

「婚活疲れでうっかり元カレに連絡」の前に。【一人で迎えるクリスマス・年末年始の過ごし方】

■『眠れない夜の恋愛処方箋』

著者:神崎メリ
発行:講談社
価格:1,430円(税込)
「女は、いくつもの眠れぬ夜を乗り越えて生きている」。恋愛や婚活に悩めるたくさんの女性を“ど本命婚”へと導いた、大人気恋愛コラムニストである著者が、暗闇の中にいる女性たちに寄り添い、心を癒す格言を書き下ろした一冊。

ライター・編集者。1988年、神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後ベネッセコーポレーションに入社し、編集者として勤務。2016年フリーランスに。雑誌やWEB、書籍で取材・執筆を手がける他に、子ども向けの教育コンテンツ企画・編集も行う。文京区在住。お酒と料理が好き。
カメラマン。1981年新潟生まれ。大学で社会学を学んだのち、写真の道へ。出版社の写真部勤務を経て2009年からフリーランス活動開始。