【小澤陽子のMY CHOICE#2】年齢を重ね、コロナ禍を経て変わった結婚観「お互いに居心地がいい人が理想のパートナー」
続くコロナ禍、おうち時間の充実を!
新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株による感染拡大が続く中、コロナ下での生活も2年になりました。アナウンサーの業務は、変わらず現場やスタジオに行くことも多いです。それでも在宅勤務が増えましたし、仕事で外に出てもすぐに家に帰る、直行直帰の日々が続いています。これまで寝るために家に帰っていたようなところがありましたが、環境が変わった今はおうち時間の充実をめざしています。
元々料理好き。自炊する機会もレパートリーも増えました。料理の先生をしている従兄弟の奥さんにレシピをいただいたり、自宅にお邪魔したときに美味しかった料理を再現してみたりしています。直近では和風カレーを教えてもらいました。出汁を取ってカレールーを作り、葱と大葉を混ぜ、オニオンチップと半熟卵をのせる。感覚的にも新しいし、とても美味しいです。どんなお肉でも柔らかくなったり、コンフィを簡単に作れたりする低温調理器にもハマっています。
先輩の内田嶺衣奈アナもしている家庭菜園を私も始めて、バジルや大葉、ローズマリーなどを育てていたのですが、害虫の影響でうまくいかなくて……。いつかリベンジしたいですね。
己書の魅力にハマって…
子どもの頃から絵を描くのが好きだった私が、新たに始めたのが、書と字と絵を組み合わせた己書(おのれ・しょ)。文字通り、思うがままに描く「自分だけの書」という意味のようです。
己書の師範である叔母に、オンラインなどで教えてもらいました。お休みの日に筆ペンなどを使って90分くらいをかけて4枚ほどを描いていますね。どこから描き始めるか、から考えるので90分もかかるんです。筆ペンは発光色、金や銀、マット系といったように様々な色の種類があって、先日は絵の具も使いました。描いている瞬間はとても楽しいし、完成したら達成感があります。ちょっと失敗したかなと思ってもそれが“味”と捉えられるので、「これでいいんだ」と唯一無二の作品に愛着が湧き、かわいいので癒しも得られますね。
強い“幸せな家庭を築きたい思い”
私は今では珍しい4世代家族で育ちました。活動的な一家でしたが、いつも誰かは家にいて。すごく楽しかったし、世代を超えて色んな話を聞くこともできました。曽祖父は戦病死したのですが、曽祖母や祖父母からは戦時中の話を日常的に聞かせてもらえました。疎開のことや、お砂糖が高級品だったことなど戦争に関する本当に様々なことを。今の私の仕事にも生きていると思いますし、4世代同居の環境で育ったことで、協調性や日本の伝統や文化を大切にしようという思いも芽生えましたしね。
多くの人に愛してもらったという感覚が強くある一方、尊敬する母はいつも仕事が大変そうで。2人で交換ノートを書いたりしつつも、幼心に寂しい思いが少しありました。
だから私は、みんなが幸せな家庭を築きたい思いが強固にあります。
結婚観や家族観は、年齢を重ねたことやコロナ禍を経験して変わりましたね。
家にいる頻度が増えると、必然的にパートナーと一緒にいる時間が長くなりますよね。だから“好き”という気持ちだけでは……と最近、ひしひしと感じています。私が楽にいられて、すべてをさらけ出せる相性のいい人じゃないと厳しいと思うようになりました。無人島に2人で放り出されたとしてもお互いに居心地がいい人が理想のパートナーかな。何があってもあたふたせず、協力して物事に対処でき、困難な状況ですら一緒に楽しめる人ですね。
30歳になり、様々なことが視野に入るようになった結果、結婚観が現実的になったのかもしれません。
“のどのケアも大事な仕事”だからこそ…
アナウンサーにとって“のどのケアも大事な仕事”。コロナ下の冬なので乾燥には気をつけています。最近では加湿器だけでは不十分な気がして、湯船に水を貯めてドアを開けっ放しにして部屋の湿度を保っています。それにのどがカラカラで起きてしまうことがよくあったので、ベッド周りにお水を常備。
マスク対策もしています。マスクをしたままスタジオなどに行き、生放送や収録の直前に外すという毎日なので、マスク跡が付くのが怖くて。大きめや締め付けが強くないマスクをしたり、メイクやマスクの崩れを防止する保湿スプレーを顔に掛けたりして気を付けています。
小学校の時に教えてもらったのが、“辛”いという漢字に一本足せば“幸”せになるということ。それぞれにとって我慢が続くコロナ禍ですが、ささやかでも、嬉しい、そして楽しいことを1つでも見つけることができたら、幸せに感じられることが増えるかもしれません。私も自分が喜ぶことをたくさん見つけながら、頑張っていこうと思います。
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