大原櫻子さん、カノ噓から8年「年齢を重ねたなって感じる。結婚願望はめっちゃあります」
仕事への責任感、増えました
――俳優としての大原さんは8年前、映画「カノジョは噓を愛しすぎてる」(2013年)で演じた天性の歌声を持つ女子高生・小枝理子を話題になりました。
大原櫻子さん: もうそんなに経つんですね。いま聞いて改めてびっくりしたけど、そこからあっという間だったかな。理子は高校生でしたが、今回のドラマで演じた千歳は芸能人のマネージャー。働く女性の役を演じるようになったと考えると、年齢を重ねたことをすごく感じますね。
――1月に25歳になられ、3月にはアルバム「l(エル)」もリリースされました。
大原: 20歳くらいの時に、当時25歳前後だった高畑充希さんら先輩方と共演させていただく機会が多かったんです。「25歳ってお姉さんだな」と思ったことを覚えています。でもいざ自分が25歳になると、あまり変わった感じがしないですね。
「30歳になったら私ってどうなるんだろう?」みたいなことを、20歳の頃より少しは考えるようになったかな。「ちゃんとしなきゃいけないな」っていう気持ちや、仕事への責任感も、増えたかもしれないですね。こうして考えてみると、少しは変わったんですかね(笑)。
いい出会いがあれば、結婚したい
――30歳までにやりたいことは?
大原: 品を身につけて、「女性らしさ」を追求したいです。活躍されている30代の女優さんたちって、20代の時とはちょっと違う魅力を持っていると思うんですよね。プライベートも仕事も、自分の時間軸で生きていらっしゃるというか。私もそんな風になりたいですね。
――結婚願望は?
大原: めっちゃ、ありますね。子どもが好きなので、旦那さんと子どもと一緒に家庭を築きたいです。家の中を掃除したり料理したりするのが好きで、時間があればしているので、家族のための家事も楽しそうだなって。
相手も家事を一緒に楽しんでやってくれる人だったらいいなって思います。でも、あまり多くは求めてないです。相手がすごくだらしなかったら、それをきれいにするのも嫌いじゃないかもしれない。
――結婚できなかったらどうしよう、みたいな不安はありますか?
大原: 結婚願望はあるけど、できなかったら仕方ないと思ってます。なるようにしかならないし、焦ってもいいことはないので、「いい出会いがあれば結婚したい」って気持ちです。
ただ、「いつまでに子どもを産まなきゃ」っていうのは頭の片隅にありますね。出産の年齢を考えると本当に難しくて……仕事関係の方々に迷惑がかからないようにしたいなって。
元気印のような人でいたい
――20代後半から30代にかけては、ライフステージの変化も激しい時期。年齢を重ねて行くこと自体は、どう捉えていますか?
大原: すごく楽しみです。マイナスなことって、あまりないような気がして。年を取ることで外見が衰えていくと捉える人もいるかもしれないけど、その年齢の人にしか出せない魅力があると私は感じます。ベテランの俳優さんが言うセリフの重みって、私には出せないし、それは人生の経験がにじみ出ているものだと思う。素敵なことですよね。
――今後はどのように年を重ねて行きたいですか?
大原: 「元気印」って感じの人でいたいです。ポジティブで、おばあちゃんになってもニコニコ笑ってるような人になりたい。好きなことをやり、自分のことを愛し、周りの人を大切にしようって思っています。
●大原櫻子さんのプロフィール
1996年、東京都生まれ。2013年、映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」で俳優デビュー。第23回日本映画批評家大賞で新人女優賞の小森和子賞。テレビドラマでは「びしょ濡れ探偵 水野羽衣」(2019年、ドラマParavi)、連続テレビ小説「なつぞら」(同年)などに出演。歌手としても活動し、アルバム「HAPPY」(15年)や「V(ビバ)」(16年)、「l」(21年)をリリースしている。
■ドラマParavi「つまり好きっていいたいんだけど、」
■放送日時:毎週水曜深夜0時30分から放送中
■配信:動画配信サービス「Paravi」で、毎週水曜夜9時より毎話独占先行配信中
■監督:棚澤孝義、古林淳太郎
■脚本:梅田みか
■原作:円城寺マキ「つまり好きって言いたいんだけど、」(小学館 プチコミックフラワーコミックスα刊)
■出演:大原櫻子 櫻井海音 森田望智 松井愛莉 東啓介・宮尾俊太郎・石川瑠華 佐藤江梨子 西村まさ彦 黒木瞳