FP fumicoの“Live colorfully”#7 増やし過ぎ注意! 口座&クレカ
増やし過ぎ注意! 口座&クレカ
銀行口座を複数持つメリットもあります。
まず、金融機関が経営破綻した場合には、預金は元本1000万円とその利息しか保護されませんので、その備え。また、銀行のATMのシステムトラブルで預金が引き出せないというニュースも最近、よく目にします。複数の銀行のキャッシュカードがあれば、必要な現金を他行のATMで、おろすことができます。
そして、地震や豪雨などの災害が起きた際にも、ひとつが利用不可能になっても、他の銀行の窓口やATMは使用できる、といったケースもあるでしょう。
複数の口座を持つ場合、ネット銀行の定期預金も選択肢に入ってきますが、留意点があります。
ネット銀行は店舗のある銀行に比べ、定期預金の金利が高いケースが多い。注意書きなどで、状況によって金利が低下すると説明されているのですが、見ていない人も。気付いたら下がっていることもあるので、金利の変化を確認するようにしてください。
手間が増えると、つい家計管理が…
銀行口座やクレカを持ち過ぎると、記帳したり、利用明細を見たりの手間が増えます。家計管理は長く続けるのがポイント。
手間が多いとストレスから面倒になり、支出をきっちり把握するのを途中でやめ、結果として適切な家計管理ができなくなる可能性が高まります。
証券口座には特有の“注意点”があります
証券口座を複数、開設する際にも注意点があります。
NISA口座は1年間に1つしか口座開設できませんので問題はありません。気をつけるのはNISA口座以外で複数の口座を開設するとき。確定申告をしなければ「損」をするケースがあるのです。
たとえば同じ証券会社の口座(源泉徴収ありの特定口座)で2つの株式等を持っていて、一方で利益が出て、もう一方で損をしている場合は、証券会社が合算するので確定申告をする必要はありません。しかし、異なる証券会社で2つの口座を持ち、一方がプラスで、他方がマイナスになっている場合は合算はしてもらえない。
そのため、正確な損益を出すためには確定申告をする必要があります。
自身の金融知識やライフスタイルなどを大切に!
銀行口座も証券口座もクレカも万人にお勧めのモノはなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ネット系の場合は金利が高く手数料は安いケースが多いですが、問題は問い合わせです。電話などで可能な場合もありますが、基本はオンライン。だから直接、話をして様々な相談をしたい人には向きません。
クレカも同様。ネット通販系は、その通販を使う機会が多い人には利点がありますが、使わない人にはありませんから。
何を選ぶ際にも、ご自身の金融知識やライフスタイル、性格などにあわせて選ぶようにしてくださいね。
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FP fumicoの“Live colorfully”は、第2・第4金曜に公開の予定です。