ノートで学ぶマネーの「常識」

FP fumicoの“Live colorfully”#4 家計管理のキモ!&“ラテ・マネー”って何?

「マネー」に関するインスタグラムへの投稿で、20~30代の女性から支持を集めるFP(ファイナンシャルプランナー)のfumicoさん。お金に対する苦手意識を克服する方法や、ちょっとした工夫などをfumicoさんのインスタでお馴染みの手書きのノートでお届けする、4回目です。

家計管理のキモ!&“ラテ・マネー”って何?

キャッシュレスについては次回、詳しく触れますがスマホ決済の場合は使いっぱなしだと支出が見えにくくなるので、利用履歴を家計簿に転記することを忘れないでください。

市販の印刷されたものやアプリなど家計簿も様々。いくつか試して自分の感覚に合うものを選び、自己流にアレンジを加えながら付けていくのがいいでしょう。

「クレジット払い→家計簿」は支払いのタイミングで

普段の買い物では、食品とティッシュを一緒に購入することはままあります。この場合に食費・日用品費と費目を細かく分けて付けると、手間になることも。費目は負担にならない程度に区別するのがオススメです。

「クレジット払いの場合、家計簿に付けるのは支払いのとき、それとも引き落としのときでしょうか?」という質問をよく受けます。支出のタイミングや規模感がつかめるよう、基本的には支払いのタイミングで付けてくださいね。

「投資」が「浪費」になってません?

支出はすべて消費・浪費・投資に分類できます。ただ当然、人によって違うので「自分の感覚としてはどうか?」という観点で分ければいい。

投資は行き過ぎると浪費になるので注意が必要です。リモートワークでの環境を整える費用は投資にあたりますが、買ったのに使いこなせていない室内照明がある場合、それは浪費にあたります。

そのラテ・マネーは無駄な出費、それとも…

ラテ・マネーが問題とされる大きな理由は、必要ではないモノを購入することを積み重ねることで、将来や実現したい暮らしのために使えるお金が減ってしまうからです。

私はストレス発散やリフレッシュなどに繫がれば“良いラテ・マネー”だと考えています。ただ人によって違いがかなりあるので「良い」か「悪い」かを見分けるために必須なのは、いったんやめてみること。

例えば出勤前にコンビニでコーヒーを買う習慣のある人は2~4日、購入せずに過ごす。その結果、仕事へのスイッチがオンにならなかったり、作業効率が落ちたりしたら本人に必要なものなので“良いラテ・マネー”になります。一方、コンビニに立ち寄らないことで会社に早く着くメリットを感じたり、家から持ってきたお茶で十分と思ったりすれば“悪いラテ・マネー”になります。

様々な工夫と試行錯誤を繰り返しながら、人生を彩るために必要な支出を惜しむことがないよう家計管理をしてもらえれば。

もう1点。給与明細を取り上げた回にお話ししましたが、6月からは納める住民税が変動した人が多いはず。これは6月~翌年の5月までに支払う住民税が、前年の1~12月の所得に応じた額になるためです。

みなさん、住民税の額を必ずチェックしてくださいね。

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FP fumicoの“Live colorfully”は、第2・第4金曜に公開の予定です。

CFPⓇ保有のファイナンシャルプランナー。 大学卒業後、生命保険会社や市役所での勤務を経て、2017年12月より「お金」に関するInstagramへの投稿を始める。社会保険や税金・資産運用といった学ぶ機会がなく、話題にも上りづらいコトを身近に感じてもらえるよう、解説の投稿は手書き。趣味は起床後すぐの15分ヨガと、株式投資。
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。

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