コスメオタクの宇垣美里さん「メイクは、なりたい自分になれるもの」

モデル、ラジオパーソナリティ、エッセイストなど幅広く活躍しているフリーアナウンサー宇垣美里さん。11月18日に、『宇垣美里のコスメ愛 BEAUTY BOOK』(小学館)を出版します。自他共に認めるコスメオタクの宇垣さんに、日々のメイクのこだわりや、初めて化粧した時のことなどを聞きました。

“定番メイク”はない。自分が変わることが楽しい

――出版にあたって、率直な思いを聞かせてください。

宇垣美里さん(以下、宇垣):お話をいただいた時は「需要があるのだろうか…」と思っていたのですが、編集者の方やメイクさん、マネージャーさんたちと話しながら一緒につくった結果がギュッと詰まったものになりました。その試行錯誤の過程が、すごく楽しかったですね。

――本をつくる中で、何か気づきはありましたか?

宇垣 :私って“定番メイク”がなくて、「こうじゃなきゃ嫌」みたいなこだわりが本当にないなって思いました。
コスメを買うときは前と違う物を選ぶし、自分でメイクする時は同じパレットを使うとしても塗り方や色の組み合わせを変えています。本当に毎日違うメイクをしているんです。一つに決めるのが苦手で…飽き性なんですよね(笑)。色んなメイクがしたいし、自分が変わることがすごく好きです。

――思ったよりメイクが濃くなっちゃうこととかないんですか?

宇垣 :友達と会ったときに「なんか今日強いな」って言われたことはありますね。めちゃくちゃ気合入ってる人、みたいな。自分ではそう思ってないんですけど(笑)。

――化粧をするときのこだわりはあるのでしょうか。

宇垣 :どこか一つ“抜け”をつくることですね。例えば目上の人に会う時の落ち着いたメイクでも、アイライナーにボルドーを使うこともあれば、マスカラをグリーンにすることも。よく見れば分かるくらいの“遊び“は、常に忍ばせるようにしています。「今日のメイク、実はね」って人に話したくなるようなポイントをつくるイメージ。目ざとい女友達なんかは気づいてくれて、「めっちゃ可愛い」って言ってくれるんです。

初めてのメイクは大学1年。「お絵かきみたいですごく楽しかった」

――定番で無難なメイクとは程遠くて楽しそうですね。初めて化粧をしたのはいつですか。

宇垣 :大学の入学式にすっぴんで行ったのですが、私以外の女の子は全員メイクしてて髪を染めてて・・・泣きました(笑)!その時「まじでやばい」となって、メイクをするようになりました。
母からもらったファンデーションとかは持っていたんですが、叔母さんと一緒に百貨店に行って買ってもらったジルスチュアートの4色のアイシャドウが、初めてのちゃんとしたコスメ。ピンク色で、ラメがたくさん入っているものでした。
百貨店の鏡の前で、ビューティーアドバイザー(BA)さんが私のまぶたにシャドウを塗ってくれたとき、キラキラしていてすごく可愛いなって感動して。家に帰って自分でつけてみたら、お絵かきみたいですごく楽しかった。割と器用な方で、「めっちゃメイク楽しい!」って、もうどんどんはまっていきましたね。

――そこからメイクが大好きになっていったんですね。

宇垣 :自分の顔のかたちは変わらないのに、自信がつく。「今日こんなに可愛いんだよ!」って人に見てもらいたくなる、すごく刺激的な体験でした。いまでも、友達や編集者の方に会ったときに「何使ってるの?」と聞かれたり、「すごくうまくできたね」って言ってもらえたりすると、うれしい気持ちになります。

スキンケアの11工程は「自分を甘やかす時間」

――自分に合うコスメを見つけたり使いこなしたりするために、どうやって情報収集しているのでしょうか?

宇垣 :わからないことは専門の方に聞くのが一番早いと思うので、デパートで化粧品を買うときはBAさんに死ぬほど聞きます。一つのアイシャドウにしても、4~5通りくらいの塗り方を教えてもらいますね。
今はプロの方にメイクしてもらったり、化粧品に詳しい編集者の方と仕事をする機会が多いので、教えてもらう情報ばかりです。人が持ってるパレットや撮影で使ったコスメについて、「これ欲しいんだけど、どんな使い方がありますか?」って、根掘り葉掘り聞く。「また聞いてくるわ!」って面倒に思っている人もいるかもしれませんが(笑)。

――メイクをする理由って、人によって様々だと思います。宇垣さんにとって、メイクをすることとは?

宇垣 :自分を鼓舞するためです。楽で落ち着く家という空間から一歩外に出て何かをするために、背中を押してくれるもの。なりたい自分になるためだったり、自信をつけさせてくれたり。それがメイクだと思います。

――スキンケアも、すごくこだわっているそうですね。

宇垣 :お風呂上がりは、マッサージやパックなど、トータルで20分くらいかけてます。丁寧にするというよりは、11工程もあるので時間がかかっちゃうんです(笑)。
メイクと違って、同じアイテムを長く使っていますね。季節にあわせてアイテムを追加してみたり、人におすすめされたものを取り入れてみたりするので、工数が増えることも。いっぱい集めて「どれにしようかな」って考えるのも、楽しくて大好きです。
スキンケアって、自分を甘やかすというか、頑張った自分に「いいこいいこ」してあげる時間。その結果、肌の調子がよくなってメイクもすごく映えて、いいことづくめ。だから面倒だと思ったことはないですね。

――ところで、今回の本には今年から一緒に住んでいるチワプーのてんぷらちゃんとの写真も載っているそうですね。犬との暮らしはどうでしょうか?

宇垣 :めちゃくちゃ可愛くて、もう本当にたまりません(笑)。家に帰ると「うえー」って喜んで寄ってくるから、「早く家に帰りたい」って思うようになりました。今までも楽しく生きていたんですが、てんぷらがいるから、より頑張んなきゃって思うようになりましたね。私のエゴで飼ってるから「絶対この子だけは幸せにせなあかん、稼がないと!」っていう気持ちです。

メイクは自由なもの。思いっきり好きなようにやればいい

――最後に、今回の本を手に取る人に、どんなことを感じてもらいたいですか。

宇垣 :メイクって、別にマストなものじゃないし、頑張ってやらなきゃいけないものじゃない。決まりがあるものでもなくて、すごく自由なもの。この本は私の顔しか出てこないのですが、一人の顔でも本当に様々な雰囲気に変われることがわかると思います。メイクってこんなに自由で楽しんだよ、って伝えたい。
「じゃあ私もいつも通りじゃなくて、ちょっと変えてみよう!」と思ってもらえたら、うれしいです。いまはコロナ禍で外出の機会が以前より減っているかもしれませんが、たまに外出する時は「思いっきり自分の好きなようにやったらいいんじゃん!」って伝えたいですね。

●宇垣美里さんのプロフィール
1991年、兵庫県生まれ。2014年にTBSに入社し、数々の人気番組に出演。2019年3月にTBSを退社し、現在はフリーで活動中。テレビや雑誌、「ミュゼプラチナム」など多数のCM出演、ラジオパーソナリティの他、執筆業も行うなど幅広く活躍中。

●『宇垣美里のコスメ愛 BEAUTY BOOK』

著者:宇垣美里
発行:小学館
価格:1,500円(税抜き)

衣装協力:ロングジレ (レリアン〈ランバン オン ブルー〉)/イヤリング、イヤカフ、リング (ジュエッテ)

1989年、東京生まれ。不登校・高校中退から高卒認定を取得し大学へ。新聞の記者・編集者を経て、2020年3月からtelling,編集部。好きなものは花、猫、美容、散歩、ランニング、料理。
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。