「ご自愛力は人のためにも必要」。"フツウ"がない時代を生き抜くハヤカワ五味のマイルール 【前編】

『私だけの選択をする22のルール』(KADOKAWA)を出版した、株式会社ウツワの代表取締役・ハヤカワ五味さん。世の中の課題とニーズをいち早くつかみ、ソリューションを生み出していくその行動の背景には、彼女ならではのマイルールがありました。生き方が多様化した昨今、何を選択すればいいのかわからないミレニアル世代に向けて、惑わされない自分だけの選択を見つけるためのヒントを教えてもらいました。

ミレニアル世代にフィットするルール3つ

語るハヤカワ五味さん

――ミレニアル世代はライフイベントも発生しやすくて、いろんな人生のパターンを前に揺れ動いていると思うんです。そんな私たちに向けて、ハヤカワさんの22のマイルールの中から3つのルールをおすそ分けしていただけますか?

ハヤカワ五味さん(以下、ハヤカワ) 私は次の3つを送りたいと思います。

ルール①聞くべき助言を選び、どう生かすかを考える
ルール②関わる人は自分で決める
ルール③悪いことが起きても、すぐに気持ちを切り替える

まず、①の「聞くべき助言を選び、どう生かすかを考える」ですが、20代半ばを過ぎたあたりって一つのキャリアの節目なので、ピンからキリまでいろいろなアドバイスを受けると思うんです。ひとつ一つのアドバイスに逐一揺れるのではなくて、どのアドバイスを生かすのか自分で判断して選んでいいと思います。

――その判断基準は人それぞれだと思うのですが、 その基準が曖昧な人も多そうです。どう判断したらいいですか?

ハヤカワ 私の場合だと複数人からアドバイスをもらって判断するようにしています。1人の言うことを鵜呑みにしない。たくさんのアドバイスの中から自分にフィットするものを取捨選択する。アドバイスを聞き入れられない自分をダメだと思う必要はありません。逆に全員が全く同じアドバイスをしたのなら、それはそうなんだろうなって受け入れます。

手元をみつめるハヤカワ五味さん

――②の「関わる人は自分で決める」はどうですか? SNS の普及により、多くの人と必要以上に繋がってしまうように思います。

ハヤカワ インターネットも含めて関わる人は選んでいいと思いますよ。 例えば街中で突然知らない人に因縁つけられても避けて通るじゃないですか。こちらも知らない人にいきなり文句を言ったりもしないし。でもインターネットだったらそれが普通に起きてしまう。それを真正面から受け止めなくていいんです。

――確かにインターネットのお作法がわかっていない人も多くて、誰とでも簡単に距離を詰められてしまいますよね。

ハヤカワ だからこそ、フィルターをきつくしたり、フォロー外からのリプライを見えなくしたり、関わる人を決めてしまうのもアリだと思います。日々気持ちよく生きていくには、そういう取捨選択をしていくのが必要です。

――③の「悪いことが起きても、すぐに気持ちを切り替える」を選んだ理由は?

ハヤカワ 長い人生の中で悪いことはあって当然なので、その上で良いことに目を向けてあげる。そこの“ご自愛力”はすごく重要なのかなと思っています。

例えば「自分は今日何もできなかった」と思っていても、実際に今日やったタスクを書き出してみると、案外できたことがたくさんあるのに気づくんです。自分自身を愛するためにも、きちんと自分ができたことを把握する。 自分のことを愛せない人が、人のことを愛せるはずがないですし、きっと余裕もない。だからたくさんご自愛して自己肯定感を上げてください。

「休んじゃダメだ」という固定観念を壊す

真剣な表情のハヤカワ五味さん

――休息も“ご自愛”だと思うのですが、働き盛りのミレニアル世代は休むことに対して罪悪感を覚えたり、置いてかれそうと焦ったり、休み下手な人が多い気がします。どうしたらご自愛できると思いますか?

ハヤカワ 私は今年の夏頃に3週間お休みを取ったのですが、その間に状況が劇的に変わったとはあまり思っていません。例えば5日間休んだとして、人は5日間で出世するのか?という話で。たった5日でできることって実はそんなにない。だったら5日間休むためにぎゅっと仕事を頑張って、休む時はしっかり休んでご自愛する。なるべくスマホは触らない。休み明けもぎゅっと仕事をするから、メリハリが出ます。仕事はやった“時間”で見るのではなくて“効率”で見た方がいいですよ。

――確かに、せっかく休んでいても仕事のことを考えてしまったり、SNSに惑わされたりしてご自愛できないなんて、もったいないですよね。では、そういった外的要因に振り回されず、自分軸で生きていくためにはどうしたらいいですか?

ハヤカワ 長い人生の中で起きる“瞬間風速”にいちいち惑わされないことです。一瞬じゃなくて面で見る。人の幸せを喜ぶスタンスでいたら、友人の結婚報告にも心惑わされません。その上で「全ての出来事は変わりゆく前提」と思っておくこと。今がダメでも、明日もダメだと思わない方がいいですよ。もし、そういう思考に陥ってしまったら、その時の気持ちをメモしてみてください。後日見返すと大したことではなかったりする。認知の歪みを取り除くことが重要かもしれません。

後編はハヤカワさんの気になる恋愛のルールをうかがいます!

東京都出身。デザイナーを経て、オウンドメディアの編集長や出版社のWEBディレクター、雑誌のライターなど。女性の生き方について思考するのと、鳥を愛でるのと、お酒を飲むのが好き。
フォトグラファー。岡山県出身。東京工芸大学工学部写真工学科卒業後スタジオエビス入社、稲越功一氏に師事。2003年フリーランスに。 ライフワークとして毎日写真を撮り続ける。