峰なゆかさん「"年間2000万円くれて生理的にムリじゃない男"を探すより自分で稼ぐほうが楽」

週刊『SPA!』(扶桑社)で2011年から8年間にわたり連載されていた「アラサーちゃん」。2019年10月に最終回を迎え、11月20日に最終刊『アラサーちゃん 無修正 7巻』が発売されました。「アラサーちゃん」への思いと新連載「AV女優ちゃん」への意気込みを語っていただいた前編に続き、後編では、峰さんご自身のお話を伺います。

【前回はこちら】

30歳への焦りはなかった

――峰さん自身、アラサーちゃんの連載を始めた20代と今を比べて変化があったと思いますか?

峰なゆかさん(以下、峰): 20代前半までは男にちやほやされてたけど、30を過ぎたら冷たくなった、みたいなよく聞く話は全然実感ないんですよ。実際、30歳になってみて、寄ってくる人数はそれほど変わらないですし、むしろ質が高くなったと思います。

それでも、40歳になったら男が寄ってこなくなるかもという不安は少しありますね。

「アラサーちゃん」担当編集マキノさん: 40歳になったら、寄ってくる男の質がもっと上がるかもしれませんよ。

峰: その可能性はありますね。「アラサーちゃん」連載当初から、ゆるふわちゃんは34歳という設定だったのですが、実際34歳になってみると「この歳であのキャラだったら、そりゃキツいよな」と。連載終了間際になって、過酷なキャラ設定をしてしまったことに改めて気づいたりしました。

――telling,読者の中には、30歳が近づくと焦ってしまうという声があります。峰さんはどうでしたか?

峰: 私も確かに30歳になるのは嫌だったんですけど、そもそも25歳になるのも20歳になるのも、もっと言えば10歳になるのもものすごく嫌だったので、30歳で今までより特別焦るってことはなかったですね。昔からなんとなく、変化するのが嫌という感じで。

――華やかな経歴なので、変化を好む方なのかなと想像していました。

峰: それは全然ないですね。私、けっこう保守的だと思います。サーティーワンに行っても、毎回ストロベリーチーズケーキしか頼まないし、ミスドでもいつもオールドファッション。チョコがかかっているのすら嫌(笑)。

いろんな職業をやっているように見えるかもしれませんが、バラエティ番組への出演やAV女優としての活動は、学生時代のバイトなんです。2011年以降は漫画家・ライターとして活動していますし、今後も転職は考えていないですね。

ムダなエネルギーを使わずに成果を出す方法を考える

――元AV女優としても、漫画家としても成功されていますが、仕事に対して、どんな努力をしていますか?

峰: 一応頑張っているところもあると思いますが、昔から頑張って何かをするぞという努力よりも、できるだけエネルギーを使わない方法を模索することを努力しているんですよね。
例えばダイエットでも、ただ空腹に耐えて摂取カロリーを1日1,000カロリーに抑えるより、頑張らずにカロリーを抑えるためにはどうしたらいいだろう? と考えます。
あまり頑張ってるという印象がないときの方がうまくいっている感じがしますね。頑張るとあまり続かないので。

だって「頑張って成果が出ない」のと、「頑張らずに成果が出ない」のだったら、後者の方がまだマシだと思うんですよ。頑張って成果が出ないのが一番報われないじゃんみたいな。努力したくてしているならいいけれど、成果が出てないのに努力を評価してくれという人にゾッとします。

――元AV女優という肩書を煩わしく感じることはありますか?

峰: 元AV女優という肩書を便利に使っている部分もあります。例えば、セックスに関する相談に答える時は、ただの漫画家より元AV女優として回答した方が説得力が増します。
煩わしさを感じるのは、「AV女優って演技してるの?本気で感じてるの?」など前戯まがいの質問に答えなきゃいけない時ですね。なんで、お金をもらっていないのに、答えなきゃいけないのでしょうか。AV女優やキャバ嬢はよくそういう目に遭いがちじゃないかな。

――元AV女優、元恋からメンバー、漫画家・エッセイスト……華やかな肩書をお持ちですが、次に欲しい肩書はありますか?

峰: 「名誉教授」ですね(笑)。心がすさんでいる時に「私、名誉教授だし」と心のなかでマウンティングしながら道を歩いたら、気分がよくなりそうだから。
でも、それって「おっぱい大きいし」となんら変わりないんですよね。逆に言うと、肩書なんて、歩いている時に密かに心の中でマウンティグするくらいしか、使い道がないと思います(笑)。

人よりちょっと裕福な生活をしたい

峰: 肩書よりも、今私が欲しいのは「人よりちょっと裕福な生活」ですね。お小遣いが年間2,000万円くらい使えれば実現するかな。1,000万円だとちょっと足りないかも。

――アラサーちゃんみたいに、自分の生活のために年収2,000万円の男と結婚するのはありですか?

峰: 2,000万円っていうのは、私に年間お小遣いとしてくれる金額ですよ。子どもがいれば育てるお金も必要だし、税金も払わないといけないし、年収2,000万円じゃ全然足りないですね。
すごく稼いでいてもケチな人もいますよね。本人は何千万も稼ぐのに、妻は2,000円くらいのワンピースしか着てないということもありますから。稼いでいるのに、お金を使わない妻を選んで蓄財するような男だったら結婚する意味がないと思います。だから私に年間2000万円のお小遣いをくれて、最低限の結婚生活が送れる程度には生理的嫌悪感がないという条件の男を探すよりも、自分で2000万円稼ぐほうが楽かなと思ってます。

――最後に、アラサーちゃんの連載を始めた20代の自分へのアドバイスがあれば教えてください。

峰: 自分のことだからわかるのですが、20代の私に今の私が何を言っても、聞く耳をもたないんじゃないですかね(笑)。例えばいま、45歳の自分が未来からやってきて、アラフォーはこんなだよって言い始めたら「ウザいばばあだなぁ」って思うので。だから何も言いたくないです(笑)。

●峰なゆかさんのプロフィール
漫画家・ライター。2011年から週刊SPA!(扶桑社)にて連載していた「アラサーちゃん」が2019年10月に完結。現在は同誌にて「AV女優ちゃん」を連載中。著書に「女くどき飯(扶桑社)」や、イラストエッセイ「オシャレな人って思われたい!(扶桑社)」など。

1983年生まれ。社会人13年で転職4回。バツイチ。恋愛・結婚・女性性・人間関係・生き辛さなどの話題に興味があります。お笑い・現代アート・バームロールが好きです。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。

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