【グラデセダイ06 / かずえちゃん】僕がアドレスホッパーを始めた理由
●グラデセダイ06
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今年3月、東京のアパートを解約した。
早いもので、家を持たない(アドレスホッパー)生活を始めて約8カ月が経った。
「家を持たないというよりは、特定の拠点を持たない。」と言ったほうがいいかもしれない。
住民票などは実家に移し、今は基本的にホテル暮らしをしている。
ホテル暮らしと聞くと贅沢だと思われるかもしれないが、月々の宿泊費と東京で生活していたときの家賃を比較すると現在の方が安い。
※詳しくは、僕のYouTubeチャンネル「アドレスホッパーの生活費 」を是非ご覧ください。
アドレスホッパーなんてできるはずないと思っていた
ホテルと言っても高級ホテルや旅館などではなく、ビジネスホテルやカプセルホテル、民泊、そして時々友達の家にも泊まらせてもらう。
荷物は大きめのバックパックひとつと機内持ち込み可能なサイズのキャリーケースのみ。
それが僕の家(荷物)だ。
僕がアドレスホッパーを始めようと思ったのは、単純に月々の家賃がもったいないと思ったからだ。
YouTubeの撮影や講演、旅行など月の半分以上は自宅以外の場所にいることが多かった。
当たり前だけど、月の半分しか住まなくても家賃は1ヶ月分払う。
しかも、もう半分の宿泊費も払わないといけない。
もったいないと思いながらも、家を持たない生活なんてあり得ないと思っていたし、できるはずがないと思っていた。
僕の人生で大切にしている3つの言葉
「ノマドワーカー」
20代の頃に読んだ本で見つけた言葉。
遊牧民のように仕事を求めて自分自身が移動しながら生活する。
かっこいいなと思った。
そして僕もいつか世界中を自由に移動しながら生活を送るノマドワーカーになりたいと思った。
振り返ると、僕はいつも自分の直感で行動する人間だった。
高校を決めるとき。
就職先を決めるとき。
留学を決めるとき。
YouTubeを始めるとき。
そして、アドレスホッパーを始めるとき。
普段の生活の中でも、何かを決めるときは自分の直感で動くことが多いように感じる。
頭で考えるよりも心が動く選択。
例えば、ワクワクするとか。ウキウキするとか。ドキドキするとか。
そんな感じだ。
「人生って選択」
今の僕は、過去の僕自身の選択だ。
やるか。やらないか。
いくか。いかないか。
やめるか。やめないか。
いうか。いわないか。
たべるか。たべないか。
僕たちは常に何かを選択しながら生きている。
僕の「今」は「過去」の僕の選択だ。
だから「未来」の僕は「今」の僕の選択で変わる。
過去は変えることができないけれど、未来は少しの勇気と行動で変えることができると思う。
だから僕はできるだけ自分の心の声に耳を傾けるようにしている。
「○○なんだから」なんてない
今月、僕は37歳になった。
本当に月日が経つのは早い。
「もう37歳」
「まだ37歳」
どう思うかは自分次第だけれど、どう思っても37歳に変わりはない。
子供の頃、
「男の子なんだから」
「お兄ちゃんなんだから」ってよく言われた。
社会人になっても
「長男なんだから」
「もう○○歳なんだから」
「男なんだから」ってよく言われた。
悪いことではない。
でも、社会生活を送るなかで、知らず知らずのうちに刷り込まれていることって意外と多い。
僕も自分自身を「○○なんだから」と無意識のうちに型にはめ込んで生きてきた。
そして、他人を社会がつくるマジョリティの型にはめ込んで見ていたと思う。
僕はアドレスホッパーを始めて、見えたことや感じたことがたくさんある。
・やってみたら意外とできた。
・本当に必要なものって案外少ない。
・便利な世の中になった。
・日本には素敵な場所がいっぱいある。
・リアルを体験することって大切。
その中でも僕が1番に感じたことを最後にお伝えして、今日のコラムを締めようと思う。
「こうあるべき」なんて言う言葉は、他人や社会が決めることではなく、自分の心が決めればいい。
これはあなたの人生です。
どうぞ自分自身の心の声を大切にしてください。
タイトルイラスト:オザキエミ
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