100万人のお祭り騒ぎは損か得か。投資家が見た渋谷ハロウィン騒動
100万人が集まることのメリットとデメリット
こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。
クリスマスの次に経済効果が高いと言われているハロウィンですが、2019年の「ハロウィン」の推計市場規模は約1155億円だったそうですよ。今年は去年よりも7%減下がったとはいえ1000億円規模ですからね~。
なかでも例年100万人規模が集まるといわれる渋谷区なんてすごいですよね。この渋谷ハロウィン、通称「渋ハロ」ですが、仮に100万人の参加者の30%がコスチュームを着るだけで衣装が30万着必要になるし、メイク道具や関連するグッズも消費されます。周辺の飲食店もにぎわい、その消費量だけでも何十万食になるでしょう。集まった人が1人につき1万円を使ったら100億円経済が動くことになりますからね~。
といいたいところですが、実際はどうだったのかというと……。
評判を失墜させる犯罪者とゴミ問題
渋谷区では税金1億300万円を投入してハロウィン対策をしたのです。
「渋ハロ」といえば、去年はセンター街で軽トラックが横転させられて海外でも話題になるくらいの問題になり、今年も痴漢や警官とのトラブルなどで9人の逮捕者が出ました。ほかにも、騒ぎに便乗した人に壁や備品を壊されたり、それを防ぐために防犯カメラを設置したり、トラブルを避けるために営業時間を短縮したりと、売り上げアップどころか損失のほうが大きくなったというお店もたくさんあります。
渋谷駅周辺では交通渋滞が起こり、犯罪行為や迷惑行為を未然に防ぐために100人を超える警備員を配置。仮設の公衆トイレや無料のフィッティングルームまで用意され……。地域住民からしたら「なぜ一部の大騒ぎしたい人たちのために、大切な区の税金をかけてまで対策をしなければいけないんだろう」と腹立たしくなりますよね!
ハロウィンって、モラルを守って楽しめば、仲間と楽しい時間を共有したり、新しい出会いを引き寄せたりできる健全なイベントになると思うんですけどね~。
ボランティアのゴミ拾いに一筋の光明
悪い面ばかりがクローズアップされがちな「渋ハロ」ですが、実はもう一つ注目したいことがあります。それは、有志のボランティアスタッフによる早朝のゴミ拾い。ハロウィン翌朝の11月1日はもちろんのこと、ボランティアチームによっては数日前から毎朝1時間早朝ゴミ拾いをするところもあるんですよ。
漫才コンビ・キングコングの西野亮廣さんや、カリスマホストの一条ヒカルさんたちも、ボランティアスタッフを募ってゴミ拾いをしていました。さらに、「渋ハロ仮装行列」に参加した人たちの一部もイベントを楽しんだ後はゴミ拾いをするなど、後片付けをする人たちが増えてきているみたいですよ。
なにかと問題点ばかりが取りざたされる「渋ハロ」ですが、将来的にはこれまで投入した税金を取り戻せるくらいの経済効果があるイベントにできるといいですね~。
●今回のまとめ
・100万人が集う「渋ハロ」、期待される経済効果の陰で税金1億円が投入されている
・毎年出る逮捕者やゴミ問題がイベントの評判を失墜させている
・お祭り騒ぎする参加者がいる一方、清掃活動で街をきれいにする人たちも増えている
今年のハロウィンは終わりましたが、年末年始のカウントダウンイベントが控えています。渋谷区に限らず、大勢で集まってお祝いしたら後片付けまでしっかりやってくださいね!
-
第42回探し物に時間を使う人は貯金が増えないって本当?!
-
第43回財布に入れておくと金運UPするマル秘アイテムとは?
-
第44回100万人のお祭り騒ぎは損か得か。投資家が見た渋谷ハロウィン騒動
-
第45回クレジットカード会社から突然、「不正利用」の連絡が。どう対応すればいい?
-
第46回忘れられた貯金、ありませんか? 「休眠口座」のお金は預金者に返ってくるの